三菱航空機MRJ 納期5度目の延期 技術力なし
イプシロンやH2型ロケットは、予算なしの開発とJAXAとの共同開発というより基本はJAXAの技術。
三菱グループの技術は、自動車の度重なる不正、大型コンテナ船2つ折れ事件、客船の受注額の2倍のコストでの引き渡しなど、日本を代表する製造グループからはすでに程遠くなっている。
そして、飛行機も・・・・
三菱航空機(三菱重工業完全子会社)のMRJの初納入が、当初予定よりも6年も遅い2019年以降にずれ込む見通しになった。懸念されるのは受注した機のキャンセル。
三菱航空機は、MRJの受注目標を1000機としているが、現在の受注数は世界の航空会社、リース会社から確定前を含めて447機。しかも、その約半数はキャンセル可能なオプション契約となっている。海外航空会社の中には、MRJのライバル、エンブラエル社(ブラジル)の新型機とテンビンに掛けているところもある。
第1号顧客のANAホールディングスによると、三菱航空機側から納入遅れの可能性が伝えられたのは9月末。
MRJ試験一号機、型式取得のため、1ヶ月遅れで飛行試験拠点となる米国に到着した前後。機体の設計変更と量産工程の見直しが理由のようだ。
MRJは、事業化が決まった翌年の2009年から設計の見直しなどで納入延期を繰り返し、今回の延期が決まれば5回目。
三菱飛行機は、工程再調整に向けてANAとの話し合いを急いでいるとみられる。
ANAは、利用客が減少気味の地方路線で、ボーイング737旧式機(126席)をMRJ(88席)に置き換え、供給座席を減らしてコスト削減を進める戦略。
ただ、4度目の納入延期が決まった3ヶ月後の今年3月には、ボンバルディア社(カナダ)の小型機(74席)を3機購入すると決定している。
以上、報道参照
アメリカ行きが途中で引き返し延期の理由が空調問題だった。アメリカへ飛ばす前に、当然ながら日本で試験飛行してチェックしておくべき事項、本末転倒。それも2度にわたり。
RJ (Regional Jet)計画は、元々経産省の新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が2003年4月、YS-11の後継機として開発期間を2003年度から5年間、開発費500億円を予定、その半分を国が補助するとして出発、補助金狙いの事業でもあった。その事業の入札者には三菱重工業だけ、同年5月落札した。
そして、三菱重工業は2008年に完成させ、2009年には型式証明を取得し、2013年には引渡しを開始する予定でスタートした事案だった。
コメントをどうぞ