アイコン 富士通 パソコン事業をレノボへ統合 不安な伊達と出雲工場

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富士通は、FMVのパソコン事業を、世界最大の中国のパソコンメーカー「レノボ・グループ」と来年3月末をめどに統合することで調整を進めている。

 「レノボ」は、2005年IBMからThinkPadのパソコン事業を買収、2011年にはNECのLAVIEのパソコン事業も統合し、圧倒的な世界№1プレーヤーになっている。

富士通は、パソコン事業を手がける子会社にレノボが株式の過半数を出資する形で来年3月末をめどに両社の事業を統合する方向で最終調整を進めている。

富士通は、「FMV」のブランドでパソコン事業を手がけ、福島県伊達市と島根県出雲市に工場がある。

富士通の国内の2つの工場については、事業統合後も維持する方針だが、製造部門は実質的にレノボに移行する方向で調整を進めている。

富士通は、1980年代からパソコン事業を手がけ、国内市場で第2位のシェアを占めていたが、スマホやタブレット端末の普及を背景に、パソコン自体の出荷台数が世界的に減少を続け、富士通の2007年度の出荷台数は881万台をピークに、2015年度には半分以下の400万台に落ち込んでいた。

このため富士通は、パソコンを大量に生産しているレノボと事業を統合することで、製造コストを抑える一方、海外の販売網を活用することで事業の効率化を進める狙いがある。

富士通は一時、粉飾決算で破綻寸前に至った「東芝」との間で、パソコン事業の統合について検討したが、それを撤回し、レノボと事業統合することになった。

以上、報道参照

中国で生産できる大量生産物は、もはや日本の生産現場からなくなる運命に至っている。

 

<どうなる東芝>

東芝は4月、富士通やVAIOとのパソコン事業の統合が破談となり、自主再建をはかることで決定している。東芝は採算性がある集積回路NANDは保有しているものの、AIなどの次世代集積回路は有しておらず前途は多難。そうした技術を持つベンチャーなど世界で買収するにも資金がない。AI回路技術保有企業やARMを買収したソフトバンクと提携する必要があろう。

NANDは、東芝が粉飾問題で潰れかかっている際にサムスン電子が桁違いの大規模投資を行っており、現在も圧倒的シェアを有している。また、中国が中国の生産物に搭載されることから、国家挙げてNAND生産に注力していることから、その効果が出てくる19年以降は価格や勢力図が大きく変化する可能性がある。

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[ 2016年10月 6日 ]

 

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