アイコン サムスン電子 生産停止か 販売再開後の電池でも問題か

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韓国のサムスン電子は、最新スマートフォン(スマホ)「ギャラクシーノート7」の生産を一時中断したもようと関係筋の話として10日、ロイターが報じている。
豪テルストラは、サムスンがノート7の供給を停止したと説明するなど、豪州でも影響が広がっ
ており、何か特定の問題が見つかったのか、生産はいつ中断されたのかなど、詳細には触れていない。

サムスンは、8月19日「ギャラクシーノート7」を販売開始し、好調な滑り出しとなったが、バッテリーの発火問題が発生し、9月2日には販売停止、出荷分250万台の全リコールを発表、9月20日からリコールを開始し、10月1日から販売を再開させていた。

しかし、再開後も、交換した電池の一部が発火したとの報告を受け、出荷量を調整していることを明らかにしていた。

同社社員は、ロイターの取材に、熱による損傷問題の報告について調査中で、米消費者製品安全委員会(CPSC)が承認した措置に沿って、直ちに問題を解決する方針を示した。
米豪の通信大手各社も、対応に踏み切った。

ベライゾン・コミュニケーションズが、ノート7の交換を停止する方針を明らかにした。
AT&Tは、交換後の発火事例を理由に、ノート7の交換を中止した。
TモバイルUSは、サムスン電子が「問題に関する複数の報告」を調査する間、販売および交換を停止する、としている。
また、最大手のベライゾンはクリスマス商戦の柱からノート7を外す可能性をロイターが報じている。
以上、

サムスン電子は9月2日リコールを表明しながら、米国では正式に消費者製品安全委員会(CPSC)へのリコール報告が遅れるなど、体制にも問題が発覚している。
また、中国では国営放送が、サムスンからの発火問題の説明が米国などから大幅に遅れてなされたとし、差別だとカンカンに怒った報道がなされている。

当初の発火電池は、子会社のサムスンSDIの中国工場が生産した電池だった。しかし、10月以降の電池はどこのメーカーのどこの工場で生産された分なのか判明していない。一部、中国メーカーの電池とも報じられているが定かではない。ノート7の電池についてはTDK傘下のATL(中国)も一部納品している。
飛行機内でサムスン製タブレットPCから煙が出て、緊急着陸する事態に、また、「ノート7」について、飛行機内に持込を禁止する航空会社まで現れ、サムスン電子・「ノート7」ともども世界的にパニック状態になっているようだ。

サムスン電子の第3四半期決算(~9月)は、好調な半導体などに支えられ、予想以上の利益を計上したが、年間を通じて一番売れるクリスマス商戦を控え、中核のスマホの問題解決に時間がかかり、商機を失する可能性も出てきている。
それもこれもiPhone7より先に販売するという会社の戦略に、開発技術・チェックが疎かになった可能性が高い。
サムスン・アップル・中国勢によるスマホ販売競争なおいて、充電池の使用時間も重要な競争要素となっている。
 

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[ 2016年10月11日 ]

 

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