アイコン 9月の貿易収支2ヶ月ぶりに黒字、上半期も震災前水準に回復 だが内容は・・・

スポンサード リンク

9月の日本の貿易収支は、原油やLNG=液化天然ガスの輸入額が減少したことなどから、輸出額は5兆9684億円で、円高の影響で前年同期比▲6.9%減り、一方、輸入額は原油やLNG=液化天然ガスの下落から5兆4701億円と、同比▲16.3%減少した結果、4983億円の2ヶ月ぶりの黒字となった。

4~9月までの今年度上半期の貿易収支は、2兆4000億円余りの黒字となり、東日本大震災の影響が本格的に表れる前の水準まで回復した。

貿易収支は、平成23年3月11日の東日本大震災や大幅な円高により、大幅な赤字に転じ、その後のアベノミクスによる大金融緩和により円安誘導、しかし、その間に、工場の海外移転が進んでいたこともあり、計算どおりには輸出額は伸びなかった。ただ、平成26年夏から下落し始め、今年1月最安値を付けた原油価格や資源価格の暴落に伴い輸入額が大幅に減少したことにより、貿易収支も好転してきていたもの。

今年度の上半期は、震災の影響が本格的に表れる前の平成22年10月からの半年間に当たる平成22年度下半期の水準を上回ったが、輸出数量指数(89.1)は減っており、また円安も幾分薄れ、当時と比較し、円安で水脹れした額でもあり、喜ばれる数値ではない。(輸入数量指数は100.9とほぼ変わらず)

財務省も、OPEC=石油輸出国機構の会合で産油国が事実上の減産で合意したことを受けて原油価格は上昇しているだけに、今後も貿易収支の黒字基調が続くかどうか見定めていく必要があるとしている。

 

対USドル円
 
2010
87.780
2011
79.807
2012
79.791
2013
97.596
2014
105.945
2015
121.044
2016
108.686
・平均価格、16年は9月まで
 

スポンサード リンク
[ 2016年10月24日 ]

 

コメントをどうぞ

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   
スポンサード リンク
 


PICK UP


PICK UP - 倒産

↑トップへ