アイコン 韓国 中国人観光客に打撃か

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中国国家観光局は10月13日、今後6ヶ月間にわたり、不合理な格安旅行の取り締まりを実施する方針を発表した。その後、上海・広州などにある大手旅行会社数社が「各省・市が安値旅行の根絶に向けた対策会議を開き『韓国への旅行客数を減らし1日に1ヶ所でしかショッピングをしない商品のみ販売するように』との通達を受けた」と明らかにしている。

以前から、韓国への格安旅行については、中国側で問題にされてきたが、習朴蜜月時代に入り、封印されてきた。しかし、格安旅行=ボッタクリ旅行については、旅行者の不満は募るばかりで当局も再度動かざるを得なくなったようだ。
今や習朴蜜月時代もTHAADの配置問題により暗雲が垂れ込めており、すでに韓国けん制のジャブは中国側から打ち続けられており、その一環の見方もなされている。

<訪韓ボッタクリツアーの構造>
この格安ツアー旅行の仕組みは、
1、LCCの飛行機代だけで韓国旅行が楽しめるというもので、中国の旅行会社は飛行機代を取得することからリスク0どころか、提携する韓国側の旅行会社からツアー客人数分の紹介手数料をいただくという中国旅行会社にとって丸儲けの話。

2、韓国の旅行会社は、中国から来る観光客に対して、プラン料金に含まれていることから、韓国内での宿泊施設費・交通費・プラン内の観光費や食費を全部無料で提供することになる。

3、韓国の旅行会社は、中国観光客の韓国内での総費用を全部面倒見る必要がまずあり、中国人観光客からプラン外(ほとんどがプラン外)の食費や買い物によるパックマージンで、①中国旅行会社へ送金した分や②韓国内でかかるツアー客に対する直接経費分を取り戻し、さらに③自社の(引率者などの)自社直接経費や④間接経費+⑤利益まで稼ぎ出すという。

3、バックマージンだけで、こうした費用を賄うには、観光客を案内する提携店舗で、相当なボッタクリでもやらせない限りペーできない。引率者の手腕にかかっているようだが、かなり強制的に物品購入をさせているという。一番ターゲットになっているのが、価格があってないような朝鮮人参などの健康食品であり、パッケージだけは高級品に見せた高額品を購入させているという。

ツアー訪韓客も格安であるため、ある程度わかっているものの、度が過ぎ、こうした問題が再び増加している。それも韓国の旅行社間で競争が激化、中国側の旅行業者に支払う金額が高騰していることによるとされる。

<リピート率が11.6%と極端に少ない>
韓国へは、中国の(収入が限られる)地方の若い人たちが、韓流ドラマに魅せられるなどしているため、格安旅行に釣られ、初めて海外へ訪韓する人たちが多く、ボッタクリの現実に不満が鬱積しているという。

こうしたボッタくりにより、訪韓客のリピーター率は小さく、韓国当局にとっても頭痛の種となっている。

ノービザで入国できる済州島では、中国人観光客の不法滞在者が激増しており、犯罪者も多く、手に負えない当局は、済州島で中国当局に取り締まらせることも検討しているという。
中国人ツアー客を受け入れる韓国の観光事業者にも大きな問題がある。

こうしたボッタクリ問題は、生じて久しいが、韓国当局の対応は、観光客減を恐れて後手後手であり、生ぬるく、まったく是正されていない。
(福岡でも博多港に入港するグルーズ先客を福岡にいる中国人の違法ガイドが、販売店舗と組みボッタクリの買い物をさせていると問題になっている。ガイドによっては年収が5千万円以上に上っているという。ガイドの許認可制度が厳しすぎること、中国語が使える人が少ないことにも関係している)

ただ、韓流ドラマ・K-POPPが中国でTV放映される限り、韓国への観光客は減少しないものと見られる。それほど、TVの力は偉大であり、ボッタくられたとしても13億人が暮らす中国・地方から韓国詣でが後を絶たない。当然、中国からは何回も足を運ぶ整形客もいる。
(韓国はベトナムでも韓流ドラマ・韓国アニメのTV放映で大成功を収め、ベトナム戦争時の虐殺問題を若い人たちからクリアしている。ただ、そうした開放経済を主導したベトナムの首相は長老たちから首にされた。)

<中国の韓国旅行規制・・・>
なお、中国の地方政府が「韓国への中国人団体観光客を20%減らせ」と現地旅行会社に指示したとの情報に関連し、中国観光当局は26日「旅行会社に対し、そのような指針を下したことはない」と否定した。
具体的数値は別にしても、冒頭の「不合理な格安旅行の取り締まり強化」により、韓国へのこうした中国人ツアー客の減少はやむを得ないものと見られる。両国にとっても是正するチャンスでもあるのだが・・・、韓国側は訪韓客が減ることだけを心配している。

韓国経済研究院が昨年発表した調査数値では、中国人旅行者の韓国旅行に対する満足度は、調査対象の16ヶ国中、15位に過ぎず、リピート率は僅か11.6%に過ぎないという。
 

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[ 2016年10月27日 ]

 

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