アイコン 郵船・商船三井・川崎汽船の3社コンテナ船を統合へ 各社の第2四半期決算

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日本の3大海運会社である日本郵船・商船三井・川崎汽船は31日、定期コンテナ船事業の統合を発表した。
世界経済の減速や船舶過剰に伴い、低価格運賃競争に入り、先般は韓国最大で世界第8位の韓進海運も経営破綻した。
こうした海運市況の低迷が、3社の定期コンテナ船の統合を推し進めたろうが、統合によるコスト削減だけで生き残れる保証もない。世界の貿易環境は過去に例を見ないほど大きく変化している。
世界最大の海運会社マークスは、巨大コンテナ船をこれまで次々に就航させ、低価格競争に拍車をかけ、さらに強める動きにある。今後とも昨年初めまでに発注された巨大コンテナ船の就航が続き、船腹過剰はさらに増加する。

原因は、世界経済が低迷し、世界の物流移動が鈍化していることにあるが、世界3大マーケットのうち、中国と欧州の経済低迷が続き、回復の兆しが一向に見えてこないところに海運業界の不安要素が拡大している。

<日本郵船>
2017年3月期の第2四半期までに、コンテナ船・ドライバルカー・貨物航空機で合計約2,000億円の減損損失及び契約損失引当金の計上。
日本郵船 第2四半期決算(累積)
連結/百万円
売上高 
営業利益
←率
経常利益
株主利益
16/3期Q2
1,198,297
38,623
3.2%
42,711
54,768
17/3期Q2
928,582
-22,472
 
-23,616
-231,812
17Q2/16Q2
-22.5%
 
 
 
 
17/3期予想
1,865,000
-25,500
 
-26,000
-245,000
17期予/16実比
-17.9%
 
 
 
 
16/3
2,272,315
48,964
2.2%
60,058
18,238
15/3
2,401,820
66,192
2.8%
84,010
47,591
14/3
2,237,239
44,995
2.0%
58,424
33,049
 
<商船三井>
昨年期に船腹の減損処理済み。昨春、サムスン重工に対し4隻スーパーコンテナ船発注。
商戦三井 第2四半期決算(累積)
連結/百万円
売上高 
営業利益
←率
経常利益
株主利益
16/3期Q2
904,684
8,185
0.9%
27,790
-241
17/3期Q2
713,560
-2,020
 
5,498
16,058
17Q2/16Q2
-21.1%
 
 
-80.2%
 
17/3期予想
1,413,000
-15,000
 
-3,000
7,000
17期予/16実比
-17.5%
 
 
 
 
16/3
1,712,222
2,323
0.1%
36,267
-170,447
15/3
1,817,069
17,249
0.9%
51,330
42,356
14/3
1,729,452
41,092
2.4%
54,985
57,393
<川崎汽船>
川崎グループは、中国へ一番進出しており、特に重工は、中国に造船所も構え、車両は日本の新幹線技術を全部中国に売り払った実績を持つ。それでも日本の軍艦や潜水艦などの多くを製造してきた日本を守る軍事企業の主力でもある。
川崎汽船 第2四半期決算(累積)
連結/百万円
売上高 
営業利益
←率
経常利益
株主利益
16/3期Q2
668,338
18,774
2.8%
15,970
11,678
17/3期Q2
491,152
-26,423
 
-36,125
-50,457
17Q2/16Q2
-26.5%
 
 
-326.2%
 
17/3期予想
970,000
-44,000
 
-54,000
-94,000
17期予/16実比
-22.0%
 
 
 
 
16/3
1,243,932
9,427
0.8%
3,338
-51,499
15/3
1,352,421
47,988
3.5%
48,980
26,818
14/3
1,224,126
28,854
2.4%
32,454
16,642
 

[ 2016年10月31日 ]
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