アイコン 細胞のがん化促進遺伝子発見GRWD1/九大藤田雅俊教授ら研究グループ

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九州大学薬学研究院医薬細胞生化学分野の藤田雅俊教授、同大学生体防御医学研究所の中山敬一教授、国立がん研究センター研究所の清野透分野長、江成政人ユニット長、河野隆志分野長らの研究グループは、細胞をがん化させる新しいがん遺伝子GRWD1を世界で初めて発見した。
がん細胞においては、p53と言われる細胞増殖のブレーキ役であるタンパク質の異常が頻繁に起こっていることが知られている。しかし、一方で、p53に異常の無いがん患者も多く存在している。

今回、研究グループは、GRWD1がRPL11というタンパク質との結合を介してp53タンパク質量を減少させ、細胞のがん化を促進させることを初めて明らかにした。

さらに、重要なことに、がん患者のデータベースの解析から、幾つかのがんの種類においては、GRWD1タンパク質量の増加は、がんの悪性度を上昇させ、予後不良の予測因子となり得ることを発見した。

今後の研究の発展により、GRWD1発現検査によるがん治療方針のより適切な決定や、GRWD1を標的とする新たな抗がん剤開発につながることが期待される。

本研究成果は、2016年11月17日(木)正午(CET時間)に欧州分子生物学会誌「EMBO Reports」でオンライン掲載される。



 

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[ 2016年11月18日 ]

 

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