アイコン 八戸の南部バス(株)(青森)/民事再生申請

バス運行の南部バス(株)(青森県八戸市是川字二ツ屋6-79、代表:佐藤力)は11月28日、申請処理を髙橋修平弁護士(電話03-6903-3210)ほかに一任して、東京地方裁判所へ民事再生法の適用申請をした。

負債額は約26億円。

 同社は大正15年創業の元五戸電気鉄道。鉄道事業とバス事業のサービスを地域一帯に展開していたが、自動車の普及で採算が取れず昭和44年に鉄道事業を止め、バス事業に集中させていた。しかし、地域一帯が少子高齢化・過疎化も進み、売上高の減少は止まらず、以前は23億円以上あった売上高も平成27年3月期には13億円台まで落ち込み、この間、大赤字が続き、膨大な債務超過状態が続いていた。

こうした中、再建策として、岩手県の同業者にスポンサー候補に事業譲渡し、運行を維持するため、財務内容を抜本的に改善させことができる今回の申請となった。

以上、

ましな金融機関だったら、同社に対して会社を分割させ、現業部門の新設会社を岩手県の同業者に引き継がせ、負債を抱えた同社を特別清算させようが、協力的でないのだろうか。行政もこれまで補助金を出して走らせている区間も多く、今回の経営破たんに地域交通をどうするのか積極的に対応する必要があろう。

2040年の八戸市の人口予想:172千人(2016年10月1日現在推定229千人)

少子高齢化は日本中くまなく人口減となって襲っている。よほど地域の核都市として魅力を打ち出さなければ、予想通り人口は減少していく。ただ、八戸市に人口が集中しても八戸周辺の過疎化はさらに加速する。国も行政も今ばかりを見て、票に直接繋がらない先を見ない。

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[ 2016年11月29日 ]

 

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