３、指名停止措置の範囲：中部地方整備局管内

４、指名停止措置理由
瀧上工業（株）の一般役員等は、中部地方整備局三重河川国道事務所発注の「平成２８年度２３号田中川橋鋼上部工工事」の予定価格などを教えた見返りに飲食接待をしたなどとして、平成２８年９月３０日、贈賄の容疑で愛知県警に逮捕され、同年１０月２１日、贈賄などの罪で名古屋地方検察庁に起訴された。

瀧上工業（株）の一般職員等が贈賄などの罪で起訴されたことは、「工事請負契約に係る指名停止等の措置要領」及び「地方整備局（港湾空港関係）所掌の工事請負契約に係る指名停止等の措置要領」第２第２号（贈賄）及び第２第９号（公契約関係競売等妨害又は談合）に該当する。従って、本件については、指名停止７ヶ月を適用する。

なお、近畿地方整備局では同社に対して、５ヶ月間の指名停止措置をとった。
以上、
特にコンプライアンス経営が求められる東証２部の瀧上工業の当事件は、長期にわたる指名停止を受け、同社の経営にも支障をきたすことになる。
しかし、鋼製橋梁工事や火力発電所の建設工事を得意とする同社は、下請けで入るケースも多くあり、株価は事件発生で下落したこともあるものの、それほど今回は影響を受けていないようだ。