アイコン お悔み広告考察(沖縄県)

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手登根 安則
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沖縄本島に第三の新聞発刊へ!(八重山日報)
うちな~ニュース
https://newsi.okinawa/article/2016-11-19-090049

【お悔み広告考察】

お悔み広告とは、沖縄の新聞で無くてはならない情報欄であり、
横繋がりの強い沖縄では、親戚や友人、職場などでの礼を失することのないよう毎日チェックする有料の広告欄である。

私の父の時の話です。

病院から連れ帰った父の亡骸の前で悲しみに暮れる私たちのもとに、
喪服を着用した男性が訪れた。

彼は線香をあげ手を合わせた後、おもむろに名刺を差し出した。
新聞社の営業だった。

彼は「お悔み広告」を出しませんかという営業に来たのだ。
そうすると周囲に親戚が集まりだし、広告に誰を入れるかで悶着が起きた。
子である私は当然だが、亡くなった父の兄弟、その配偶者だけでなく、その子ども、孫まで入れろと要求される。

時にはひ孫、甥姪あたりまで並ぶこともあります。
兄、義姉、弟、義妹、長男、長男嫁、長女、長女婿、孫、孫嫁、孫、孫婿なんていう続柄も紙面には掲載されるので、個人情報垂れ流しとの指摘もちらほら。

「あいえ~な~、あっちの長女の婿さんはアメリカ~ね~」
という遠い親戚のヨタ話のネタにされることもあり。
お悔み広告が大きいほど、親戚は自慢になると思っていました。
これを沖縄方言で「ハバチキヤー」と言います。

結果、半ば強引にあれも入れろ、これも入れろと要求され結構な金額に。
それで終わりではありませんでした。

新聞社の担当者は神妙な顔をしてこう切り出しました。
「告別式のご会葬御礼の広告はいかがいたしましょうか?」
キッパリと断りました。

しかしそれを新報さん、タイムスさんに出したので
費用はかなり嵩みました。

現在の沖縄2紙に掲載されているお悔み情報は
亡くなられた方全てを網羅しているわけではありません。

広告費用を捻出できない遺族は掲載せず、電話や口コミに
頼っているのが現状です。

沖縄2紙の寡占状態の中、ドル箱として2紙の懐を温めてきた「お悔み広告」
それがいま、八重山日報沖縄本島版(仮)の進出によって大きな変革期を迎えようとしています。

小さいながらも無料でお悔み広告を掲載してくれる新聞。
購読料金も既存の沖縄2紙よりかなり安い。
そしてお悔み情報の量も格段に多い。
さあ、選ぶのは消費者です。
あなたならどうしますか?
ちなみに・・・

「私は長年新聞を取って金払ってきたけど、死んでも大きいお金払わんといけないんだよなあ」

齢70を超えた古老の言葉です。

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[ 2016年11月24日 ]

 

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