大気汚染異常国家「中国」石家荘市で1015µg記録
19日夜から部屋の中の空気清浄器は激しく稼働している。
空気質量指数(AQI)が300を超えると赤いランプがつき、ファンの速度が速くなる。北京気象台は20日、一部の地域の可視距離が50メートル未満とし、「黄色霧注意報」まで発令した。16日に発令されたスモッグ「赤色警報」と重なり、北京のスモッグは最悪となった。
北京都心の国貿は乗用車奇数偶数制度で車が大幅に減ったが、交差点の信号がよく見えず車は徐行していた。
小中高校と幼稚園が休校となり、一部の学校ではインターネット講義を行っている。
北京第2中学では、約4000人がインターネット授業を受講したと明らかにした。
中国人が使用する空気の質測定アプリのPM2.5最大数値はほとんど500。
20日午前に634の観測都市のうち河北省石家荘市など13都市でPM2.5数値が500マイクログラム/立方メートルを超えた。
前日、石家荘市の世紀公園観測所のPM2.5数値は1015マイクログラムに達した。この数値は、世界保健機関(WHO)基準値の40倍を超える。住民らは「人間浄化機に転落した感じ」と語っている。
大気汚染脱出行列も続いている。
航空券を販売するオンラインサイトでは20日、北京からスモッグを避けて南部の休養地に向かう航空便が16日の「赤色警報」発令前に比べて3倍以上増えたと伝えた。
三亜・大里・厦門行きの航空便はファーストクラスの一部を除いてすべて売り切れ。あるオンライン旅行会社は毎年スモッグを避けて海外を訪問する中国人観光客(遊客)を15万人と推算した。
<交通>
交通にも支障が生じた。20日未明、北京首都空港は霧とスモッグのため航空便169便が運航停止のキャンセルとなった。
北京-昆明高速道路と第6都市循環高速道路は通行止めとなった。
中国新聞網はスモッグ「赤色警報」発令地域が19日、17省・市の71都市、142万2000平方キロメートル(韓半島の6.4倍)に拡大したと伝えた。
馬学款・中央気象台首席予報官は「22日に北側から冷たい空気が南下し、今回のスモッグは消える」と予報した。
日本のスプリンターのPM2.5予測では23日03時ころに、最悪の濃い大気汚染物質が九州を覆う。
中国当局は日本のスプリンターを見ているのか、間違いなく22日からは強風を伴い寒気団が南下し、中国の大気汚染を一掃する。当然、その物質はなくなったわけではなく、世界中の大気を悪化させ、太平洋を酸性化させ、地球温暖化の最大原因となっている。
環境に煩い欧州各国は、ディーゼル車の実質不正排ガスを許可しているとおり、本音と建前を使い分け、中国を利益の成る木にして、大気汚染・環境汚染に対しては、完全に目を瞑っている。
こうした異常な大気汚染の中で利益を上げる中国経済であるが、その利益は軍備拡張・世界覇権に使用されている。
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