アイコン 不正排ガス規制 EUが英独に対して法的措置へ 韓国で立証された免罪

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ディーゼル車の日産の英製キャシュカイが、韓国で排ガス不正車として制裁を受けた。これに対して、日産は英国で認可されているものが、韓国で問題になるのはおかしいとして提訴している。

日産の主張は、
英国ではディーゼル車のエンジン保護のため、エンジン温度が高くなれば、EGR(排ガス再燃焼循環装置)を止めてよいことになっている。キャシュカイについては、エンジンルーム温度が35度になれば、プログラムで停止させている。英国で認可を受けたものだと主張している。

韓国当局の主張は、
輸入ディーゼル車20車種のうち、18車種にそうした問題があったが、日産車を除き、17車種は48度に設定されていた。日産の場合は極端だとして制裁に附した。

結論:
排ガス規制値をクリアするEGR装置、止めれば、規制値より途方もない大量の排ガスが発生していることになる。
 英国とドイツなどは、EUの排ガス規制を実質無効化する措置をとっていたことになる。
エンジンルーム温度が35度など、冬でもない限りないだろう。48度にしても夏にはボンネットの温度が50度以上になるのはざらだ。欧州のディーゼル車(欧州は半分がディーゼル車)は有害な排ガスを大量に地球上バラ撒いていることになる。EU規制値は実質見せ掛けの規制値であることを裏付けている。
それをクリアしているのは、低音燃焼を可能にしたマツダ車だけである。

排ガス規制の目的は、
地球温暖化防止、PM2.5などによる人的健康被害の防止にある。世界一厳しい基準のユーロ基準を英や独など国家が形骸化させていたことになる。


欧州連合(EU)が8日、ドイツや英国を含む加盟7ヶ国が自動車の排ガス規制監視を怠ったとして、法的措置を講じる見通しであることをEU筋の話で明らかになったとロイターが報道している。

欧州委員会は、排ガス基準に違反しているディーゼルエンジン車に対する加盟国の対応に不満を抱いており、最も厳重な法的措置に踏み切る方針で、裁判所への提訴に発展する可能性もあるという。
米国の規制当局は、1年前に独フォルクスワーゲン(VW)による排ガス試験をめぐる不正を指摘。EU当局者などによると、加盟国の多くは雇用規模など自動車産業の重要性が高いことから、米国で一部のメーカーに科されているような制裁をこれまで実施してこなかった。

欧州委は、諸加盟国が排ガスをめぐる不正の阻止や法違反に対する処罰、あるいは情報提供要請を目的とする制裁金を科すことを怠ってきたとして、問題視している。

関係筋によると、ドイツと英国にはVWの新車種の試験や承認に関連し措置を講じる。
8日に予定されている通告は、加盟国に対して取られる侵害手続の第1段階。加盟国は2ヶ月後までに回答する必要があり、調停期間中に欧州委の要求を満たすことができなければ、EUは裁判所に提訴することが可能になる。
現在のEU法では、各加盟国の規制当局が新車種の承認や販売承認の撤回、制裁金の適用において権限を有している。
ドイツやイタリア、フランス、英国で実施された調査では「無効化機能」と呼ばれる、有害な排出物質を試験の時だけ減らす装置が使用されていることが明らかになったが、罰金を科した国はこれまでのところない。

EU法では2007年以降、この装置(プログラム)は違法とされているが、欧州の自動車メーカーはエンジンを保護するための適用除外に該当すると主張している。
以上、ロイター参照

欧州車はエンジン温度しだいでEGRを止めてよいことから、そうしたプログラムが搭載されており、VWは極端にその温度さえも無効化してしまっていた。しかし、米国当局に見つかり、すでに1.5兆円の訴訟と制裁金で和解のほか、まだ、販売店から膨大な損害賠償請求訴訟を起こされており、それに加え、台数は少ないものの、3000CC以上の問題車の和解もこれからだ。

ディーゼル車で、EGRを常に稼動させた場合、燃焼温度の高い欧州車はさらに温度が上がり、エンジンの耐久性に問題が出てくる。また、稼動させないことで、エンジンにEGRの付加がかからず、燃費やトルク性能が改善されるが、有害排ガスがムンムンだぁ。

 

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[ 2016年12月 8日 ]

 

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