アイコン 中東はもうグチャグチャ ロシア駐トルコ大使 殺害される

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アメリカは、イランに自治政府を持ちトルコ・シリア北部にも居住するクルド族に対してIS攻撃用の武器を与え、トルコは米国がクルド族に武器を与えたとして非難どころかクルド族を攻撃。

アメリカは、シリア反政府勢力に武器を提供して支援、ロシアはシリア政府を支援して見境なしの大虐殺の空爆。

イラクは、イラク軍とイラン軍(形式的に民兵)が協力して、ISに占領されているイラン第2の都市モスルの奪還を目指し進軍、呼応して北部からクルド人武装勢力がISを攻撃している。

シリアのアレッポでは、北部からクルド武装勢力が、南からシリア反政府勢力がISを挟み撃ちに撃退、落ち着いたかと思う暇もなく、シリア政府軍がロシアの空軍部隊の支援を受け進軍させ、壊滅状態にして、反政府勢力を降伏させた。

トルコは、シリアの反政府勢力を支援するとともにクルド武装勢力を攻撃、トルコは、議会にも多くの議員を輩出しているクルド族穏健派を競技場テロ関連で全員拘束した。

アメリカは、サウジやクウェートなどと有志国連合を結成して、ISを空爆し続けている。

サウジは、アラビア半島南端のイエメンでは、臨時政府を支援して、イランが支援するシーア派のフーシ派武装勢力を空爆支援している。

中東の混乱は、宗教と民族、原油利権が絡み、もはや濃いタールでベトベト状態。

そのきっかけを作ったのは、2003年3月、アメリカのブッシュによるイラク戦争。
オバマはその尻も拭かずイラクからとっとと逃げ出し、ISを誕生させてしまった。挙句、アメリカはシリアでもアラブの春の風を吹かせ反政府勢力に軍事支援して、シリアにも戦線拡大。
ISもシリアへ占領地を拡大させ、政府軍・反政府軍・IS・クルド武装勢力が4つ巴になり、ISを除きそれぞれに支援国もありグチャグチャ。
アメリカはISに対して、空爆だけでその効果が出ない中、ロシアがシリア支援参加して大虐殺の空爆を敢行し続けている。

シリアはイランが支援、傘下のヒズボラ(レバノンの武装勢力)を支援に向かわせ、反政府勢力が一時優勢であったものが形勢逆転、ISとの戦闘もあり、アレッポへ展開していた。
 以上、

整理整頓しなければ、中東はもうグチャグチャで、モスルでISを落としたところで、イラクが昔に戻れる状況には、宗教が介在するだけにまったくない。
クルド人もトルコ軍から攻撃されており、その報復にサッカー場爆破事件などのテロを起こしており、トルコ独裁者のエルドリアンに徹底して恨まれ、イラクが落ち着いたところで、トルコ・イラク・イランにいるクルド人との攻防は激しくなる可能性がある。

<ロシア駐トルコ大使 テロ死>
トルコの首都アンカラの美術館で19日、ロシアの駐トルコ大使が何者かに銃撃され、死亡した。
ロシア外務省報道官は駐トルコ大使、アンドレイ・カルロフ氏の死亡を確認した。
犯人は「アレッポを忘れるな。シリアを忘れるな」と叫んでいたとみられている。
目撃者によると、大使はスピーチしている際、後方から銃撃された。
ロシアとトルコは内戦で深刻な危機に陥っているシリアの問題で対立。トルコはシリアのアサド大統領に強く反対する一方、ロシアは軍隊を送りアサド政権を支えている。
以上、

テロ爆破事件が起きたばかりであり、また、美術館という警備しやすい中で起きた。犯人はトルコ特殊警察部隊所属の警察官だったという。エルドアンは大使射殺のテロを批判し、早速、プーチンに連絡を入れ謝罪、これ以上両国間で問題が広がらないようにした。
しかし、プーチンは、このまま引っ込むような人物ではなく、トルコに対し、ここでは貸しを作る一方、反政府勢力に対する攻撃は、激しさを増すものと見られる。

ロシアがシリア政府支援直後、ロシア空軍機がトルコのミサイルに撃墜され、脱出したパイロットは反政府勢力により銃殺される事件も生じていた。
 エルドアンは、今年7月起きた大規模な軍部によるクーデター未遂事件があり、独裁色を強めている。しかし、トルコはISやクルド人たちのテロ攻撃にさらされており、内部ではクーデター問題を抱え、強権もいつまで続くかは不明。現状、シリアのアサドそっくりになりつつある。
 
 有志国連合は、基本的にはIS攻撃で纏め上げられた。中にはシリア反政府勢力を軍事支援している国もある。

戦闘は、宗教戦争も絡んでおり、イランとイラクがシーア派(イラクにはスンニ派も)、ほかのアラブ国はスンニ派が多数派となっており、それぞれの宗教にも支援されている。

今回のトルコ大使の殺害のプーチンの報復は、アレッポから撤退している反政府軍のバスが足止めを食らっており、攻撃する可能性もある。ただ、その後、国連監視下で移動させることが18日合意しており、かなりの勢力はすでに移動したものと見られる。こうした反政府勢力は、支配下においている町に移動しており、今後徹底した破壊空爆が実行される可能性もある。
米国にしろ、ロシアにしろ、すでに参戦国の軍隊には、シリア国民のことなどお構いなし。シリアにとどまっているシリア国民はお金がなく、欧州へ逃げ出すことができない人たちばかりが現実なのであるが・・・。

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[ 2016年12月20日 ]
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