アイコン 新日鐵住金の最近の火災履歴簿 老朽化・人的ミス 大分は船舶用の厚板製造

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火災が起きるには必ず原因がある。原因は未然に取り除く必要があるが、新日鐵住金では、社長が4日、年頭の挨拶で、火災などの安全問題を取り上げていた。しかし、その深夜の5日午前2時ころ大分製鉄所で火災が発生。24時間以上消火活動が行われている。

社長は頭が痛いという前に、老朽化施設や人的ミスを発生させないための安全対策を充二分に検証させ、再度対策を練る必要があろう。
(社長は2016年に7件の火災が発生したと年頭の挨拶で発表しているが、判明している分はごく僅か・・・)

名古屋製鉄所では、老朽化は問題なかったと結論付けられたが、石炭貯蔵層にガス検知器や粉塵爆発回避用の粉塵カウンターなど安全対策が採られていなかったことにも起因しており、また、前回発生した問題の解消用の規則も現場作業員に落とし込まれていなかったという人的ミスも重なって何度も火災を発生させていた。
新日鐵住金の経営者は、経産省が推奨する「安全神話」を読みすぎているのだろうか。

<最近の新日鐵住金の火災履歴や問題>2013年以降
2017年1月5日午前2時ころ、大分市の大分製鉄所で900㎡もある主電気室の建屋のブレーカー付近から出火した火災。24時間以上燃え続けたが延焼はなかった。
当工場では船舶用の厚板を製造しており、修復までにかなりの時間がかかると見られ、船舶製造への影響が懸念される。(電気室からの出火は2015年12月直江津製造所で発生している。その時、全国の工場の電気担当者へ安全チェックとその回数の徹底がはかられていたのだろうか)

2016年11月28日、北九州市の八幡製鉄所の詰所から出火した火災

2015年12月1日午後6時前、新潟県上越市の直江津製造所の電気室から火災発生、延焼し13時間燃え続けた。

2015年8月24日午前11月35分ころ、川崎市の日鉄住金鋼管川崎製造所で火災発生。冷却塔(クーリングタワー)から出火したという。

2014年12月12日朝、大分市の大分製鉄所内で爆発があり、大きな衝撃音と振動が周囲に響いた。この爆発によるケガ人はいなかった。「大分サンソセンター」内の鉄の生産に必要な圧縮酸素や窒素などを貯めている高さ6メートルほどのタンクや配管の一部が破損していたという。

2014年1月~、東海市の名古屋製鉄所で1月2度、6月、7月、9月と1年間に5度火災発生

2013年11月25日、北九州市の八幡製鉄所の工場内爆発が発生した火災、1名死亡、数人ケガ。

2013年8月25日、君津市の君津製鉄所内で廃プラスチック貯蔵タンクが燃えた火災。

2013年7月、2014年の名古屋製鉄所の火災にもつながるDAPS炭での火災、小規模で社内消防員により消火し、県に報告せず内部処理。ガス発生のあるDAPS炭の貯蔵層内の期間に問題があることが判明したものの現場に落とし込まれず2014年の連続火災へつながった。

2013年7月、姫路市の広畑製鉄所で不完全燃焼ガス飛散、異臭、大気汚染騒ぎ発生。

2013年4月8日、和歌山市の和歌山製鉄所の製鋼工場で油圧設備が燃え上がる火災が発生した。約1時間後に鎮火した。

2013年1月20日、新潟県上越市の直江津製造所の薄板工場内から出火、1時間半ほどで鎮火した。

 

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[ 2017年1月 6日 ]

 

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