アイコン 大阪大学贈収賄事件 倉本洋教授、JFEテクノワイヤ、飛島、東亜建設工業の担当者逮捕

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大阪大学と企業の共同研究を巡る汚職事件で、贈賄側の3社が、同大大学院教授の倉本洋容疑者(57)に対し、共同研究に対する謝礼金の支払いを持ちかけていたと報道されている。金額も3社が提示し、倉本容疑者は私的な口座を入金先に指定して受け取っていた。

大阪府警は、建築耐震工学の権威だった倉本容疑者との共同研究に対する謝礼として、企業側が技術指導料などの名目で賄賂を振り込んだとみている。

建設部材会社「JFEテクノワイヤ」(千葉市)の担当社員らは2014年ごろ、半年当たり約60万円を「技術指導料」として支払うと提案。
倉本容疑者は、妻が代表を務めるCES構造研究所の口座に入金を指示し、3回にわたり計約190万円を受け取った。

 倉本容疑者は2015年から大学に無断で共同研究を開始していた。
共同研究は本来、大学が管理する口座に研究費を支払わなければならず、府警は研究費とともに入金されたこの約190万円を賄賂と判断した。

JFEテクノワイヤ社は「技術指導料は大学外で受けていたアドバイスへの対価で、共同研究への謝礼は一切ない」と釈明している。

JFEテクノワイヤ社は、鉄鋼大手「JFEスチール」の子会社で、2015年以降、鉄筋を補強する金属の強度を検証するなどの共同研究を倉本容疑者と続けていた。
賄賂は「技術指導料」名目だったが、同社は倉本容疑者への謝礼として正式に決裁して支払っていた。

<ゼネコン2社逮捕>2016年11月15日逮捕
大阪大学の耐震技術研究をめぐる汚職事件で、約210万円の収賄容疑で大阪府警に逮捕された阪大大学院工学研究科教授の倉本洋容疑者(57)が、共同研究していた中堅ゼネコン2社との間に契約があるように装っていた。
研究は平成25年度から大学側の承認を得ておらず、大阪府警は、この時期から不正研究を続けていたものとみて調べている。
 不正の疑いが持たれているのは、平成26、27年度、東証1部上場ゼネコンの東亜建設工業と飛島建設、阪大が実施した鉄筋コンクリートの耐震性能に関する共同研究。

東亜建設工業の主任研究員・樋渡健容疑者(43)、飛島建設の担当部長・久保田雅春容疑者(57)の2人。

主導した倉本容疑者は、本来必要な大学側の承認を受けていなかった上に、2社との契約も結んでいなかった。
 捜査関係者によると、倉本容疑者は、研究室の准教授や助教ら部下のほか、学生ら少なくとも数人を学内で研究に従事させていたが、2社と契約していないことは伝えず、正規の共同研究を装っていた。
倉本容疑者は研究成果を2社側に提供する見返りに、現金計約210万円の賄賂を受け取ったとする収賄容疑を認めているという。

倉本容疑者は23年度以降毎年、2社と耐震技術に関する共同研究を実施。25年度以降は大学側の承認を受けていなかった。府警は倉本容疑者が2社側からほかにも賄賂を受領していなかったかどうか捜査を進めている。
 また、府警は11月16日、阪大の倉本容疑者の研究室や2社などを家宅捜索していた。

収賄容疑で逮捕され倉本洋容疑者は、大学側に無断で実施した贈賄側2社との共同研究に充てるため、大学から別の名目で支給された公的な研究費約1千万円を不正に流用した疑いが強まったとして、大阪府警が12月6日午後に背任容疑で倉本容疑者を再逮捕する方針を固めていた。

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[ 2017年1月 6日 ]

 

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