アイコン 現代自動車 系列51社の管理職者の賃金凍結 対象3万5千人

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現代自動車グループが、系列会社51社の課長級以上社員3万5千人について、今年の賃金を凍結した。
代表名義で、「景気後退・販売不振・営業利益低下といった危機的状況を克服するため、役員給与の削減・経費削減などの非常経営体制に突入したが、さらなる努力が切実に求められている状況であるため、今年の賃金を凍結する方針だ」というメールを課長級以上に送信した。

業績不振に喘いでいる同グループだが、今年の世界自動車市場の見通しも良くなかったため、年初から引き締めに取り掛かった。
昨年10月には、系列会社役員1千人全員が、無期限で月給の10%を自主的に減らすことを決定している。

<2016年の自動車の販売状況>
現代と起亜は、2014年に800万5,220台、15年に801万5,745台を販売し、2年連続800万台を超えていたが、2016年は国内だけでなく海外でも振るわず、800万台を割り込んだ。

現代自動車は、2016年の1年間の世界販売台数が前年比▲2.1%減の486万49台だったと発表している。国内販売が▲7.8%減の65万8,642台、海外販売が▲1.2%減の420万1,407台だった。
起亜自動車の国内販売台数は前年比1.4%増の53万5,000台、海外販売台数は同▲1.5%減の248万5,217台だった。

<現代、中国で30万台の工場2ヶ所建設>
現代自動車は、中国に30万台生産の巨大工場を2ヶ所造っている。うち河北省滄州の河北工場は2016年10月完成し、生産を開始している。2ヶ所目の重慶工場も今年中には完成、来春から生産を開始する。
傘下の起亜も東風悦達起亜第3工場の生産能力を2016年までに15万台引き上げ45万台に拡大している。
現代は、2015年で121万台規模の中国工場の規模を2018年までには181万台(年間)に引き上げる。
現代+起亜の2018年での生産能力は280万台に達するという。

<現代、15兆ウォン超投資で本社ビル建設中>
また、ソウル市内の一等地の三成洞の不動産を2014年9月、韓国電力から10兆5,500ウォンで取得、ロッテの新タワービルに匹敵する本社ビルを5兆ウォン投資して2021年竣工予定で建設中。
(GMは、超高層のルネサンスセンタービルを巨額で取得、その後、デトロイトを衰退させる原因にしてしまったとされている)
当時、韓電の三成洞の不動産売却価格は5兆~6兆ウォン程度と見られていた。しかし、実際は3倍での購入となり、韓電に大きなプレゼントしていた。

現代自動車は、いくら高給を支払ってもストばかり打つ現地で労働貴族と呼ばれている現代労組に対して嫌気し、生産を中国にシフトするのだろうか。感情の激しい韓国の国民・議会・労組がそれを許さないはずだが・・・。
中国からアメリカへ輸出するということになるのだろうか。中国市場で中国勢が大躍進している中で、誰が見ても中国での現代+起亜の生産能力は過大。(中国製はトランプ壁が待ち構える)

2017年1月15日現在、1ウォンは0.097423円、0.000850ドル。
 

中国の自動車販売台数推移
 
韓国勢
中国全体
 
/万台
前年比
/万台
前年比
2013
157.75
17.7%
2,198.41
13.9%
2014
176.61
12.0%
2,349.19
6.9%
2015
167.88
-4.9%
2,459.76
4.7%
2016年(注)
156.92
7.2%
2,802.80
13.7%
・注、韓国の2016年は11月までの累計 
・中国汽車工業協会ほか。全体は商用車も含む台数。

 

[ 2017年1月16日 ]
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