アイコン IHI・伊藤忠 トルコで世界最大の吊り橋応札へ 高いカントリーリスク

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トルコが、総工費約3900億円の投資で、ダーダネルス海峡を横断する橋を建設する「1915チャナッカレ」プロジェクト。
欧州とアジア大陸を結ぶ長さ3.77キロメートルの吊り橋と進入路を建設するプロジェクトで1月26日に入札が締め切られる。
トルコ政府は、建国100周年を迎える2023年に橋を開通させる方針で、橋の主塔間の距離も2023メートルに設計した。
橋が完成すれば、日本・神戸の明石海峡大橋(1991メートル)を抜き、世界最長の吊り橋となる。
日本からは、伊藤忠商事とIHIを軸にJVを結成して入札予定、韓国の大林産業とSK産業もJVにより入札参加する。

安倍首相は、陣頭指揮に立ち、「資源開発と建設など海外インフラ事業支援」を打ち出している。今後5年間で2000億ドルの支援を行う予定となっている。

ただ、トルコはエルドアン独裁政権による弾圧が続き、テロ最危険国ともなっている。
大成建設が進めたボスポラス海峡海底トンネルの工事代金が、現地で安倍首相も列席して開通記念式典をやったにもかかわらず入金せず、督促していると発表していたが、入金したのだろうか。
円借款事業で、日本から借款資金をトルコ側に拠出したわ、大成建設には金が入らないわではシャレにならないし、すまされない。
トルコ政府は、クルド人攻撃用や反政府勢力に対する弾圧用の資金はいくらあっても足らない状態。
バーゲンセールの価格を出し受注する韓国勢に追随することがなきよう注意したい。また、トルコ・リラは暴落中でもあり、ドルでの入札以外応札は難しい。

なお、IHIはトルコにおいて、旧・新ゴールデン・ホーン橋の建設や,第2ボスポラス橋の建設、イスタンブール長大橋梁耐震補強工事などの施工実績があり,最近でもオスマン・ガーズィー橋(2,682m)を完成させている。

<対ドル・トルコリラ>
クーデター未遂、弾圧、自爆テロ拡大により、リラは暴落し続けている。
ドルでの入札でない限り、応札は難しい状況だ。

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[ 2017年1月23日 ]

 

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