アイコン 博多駅前地下鉄工事陥没 軟弱な岩盤層が一因と

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九大の某先生が、現場の岩盤は大昔、長い間、大気に触れ、その後、上流から砂礫土が少しずつ堆積した地盤であり、地下の岩盤がもろくなっている可能性が高いと指摘していた。

しかし、九大のもっとお偉い先生(市の専門者委員会の委員長)と市の交通局が、地下岩盤トンネル工法のNATM工法を指示、発注した。
受注した大成建設が工事を進め、現場の岩盤の状況から危険と察し、90㎝下げて掘ることを陥没の3ヶ月前の8月に市に変更提案した。
これを受けて開催された専門者委員会では、九大の先生はもっと調べるべきではと提案したが、九大のお偉い先生が、「だから90㎝下げるのだ」と九大の普通の先生を一蹴し、結果、陥没した。

九大のお偉い先生は、頭の柔軟性が、お歳と権威者としてのワビサビにより、コリ固まってしまっているようだ。委員長の席は権威を利用したがる市長の采配でもあったのだろう。

国の第三者委員会は21日、福岡市のJR博多駅前で発生した市営地下鉄七隈線延伸工事に伴う道路陥没で、原因究明と再発防止策を検討する第2回会合を都内で開いた。
もろくなった岩盤層が一因と想定する事故発生メカニズムなどを議論した。
トンネル内の圧力データ計測値に、通常と異なる変化が陥没前に表れていたが、現場で対応がなかったことが明らかになった。
委員会は3月の第3回会合までに原因を絞り込み、設計や施工などの問題点について報告書をまとめる見通し。

会合は非公開であり、終了後に西村和夫委員長(首都大学東京副学長)が記者会見した。
西村委員長によると、会合には新たなボーリング調査の暫定結果などが示され、まずはトンネル上部の岩盤層が崩落し、地表面が陥没したメカニズムについて意見交換。
(1)岩盤層のさらに上部の砂の層からの水圧や土の圧力に耐えきれなかった
(2)岩盤層そのものが、(何らかの原因で)ブロック状に抜け落ち局所的に薄くなった
(3)岩盤層に潜在的に弱い部分があった
という三つの想定が示され「これらが複合的に起きた可能性が高い」(西村委員長)とした。

設計や施工を含めた問題点の検討では、
(1)「設計変更の際に見送られた薬剤注入による地盤改良の必要性があったかどうか」
(2)「トンネル上部に屋根のように打ち込んだ鋼材の位置がずれていた可能性の有無」
などを含む10の想定を分析していることが明らかにされた。

また、大成建設を筆頭とする共同企業体(JV)が計測していたトンネルを支えるH鋼にかかる圧力データの変化について、西村委員長は「(変化を)事前に分かっていても対応できたかどうか、結論を述べるのは拙速。必須の計測ではなかった」と述べた。
以上、報道参照
大成も現場の状況やH鋼にかかる圧力データに基づき、90㎝下げるとしたのだろうが、気付いた工事部分がすでに危険域に達していたものと見られる。

 

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[ 2017年1月23日 ]

 

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