アイコン 陥没事故原因をリークし続ける福岡市 陥没事故の責任を大成JVに押し付けか

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2016年11月8日早朝、博多駅前の道路が大規模に陥没した事故で、大成建設JVが、事故前日の夜に陥没の兆候を示すデータを把握したものの、予測の範囲内だとして、その後、9時間にわたってデータを確認しないまま作業を続け、陥没が起きていたことが、福岡市の調査でわかったと報道されている。
福岡市は、こうした情報を報道機関にリークするのも責任を大成JV側に持たせたい一心からだろうか。

先日は、現場は、トンネルの上部を支えるために、周囲の地盤に、長さ9.5m、直径約11cmの細長い鋼材を打ち込みながら作業を進めている。作業では、周囲に33本の鋼材を打ち込んでいたが、このうちの3本が途中で切断されていたことがわかったと報道されていた。
大成JV側は、90cm図面より深く掘ることになり、施工に支障になることから切断したと説明している。
(専門家は、管から硬化剤が出て周囲はすでに固まっていることから、一部を切断しても問題はないだろうと指摘している。)

今回は、大成JVが、陥没の兆候を把握するため、掘削していたトンネルの周囲の地盤にセンサーを埋め込み地盤にかかる圧力を計測していた。
事故前日には数値が上昇し、午後7時半ごろ、注意喚起が必要なレベル1に達したことを把握したが、福岡市によると、大成JVは、予測の範囲内だとして、その後、9時間にわたってデータを確認しないまま作業を続けていたという。

事故後に確認したところ、この間、圧力の数値は、事故当日の午前1時ごろ、「要注意」とされるレベル2に、午前2時ごろ、トンネルの掘削を停止する「厳重注意」のレベル3に達していたという。
しかし、これらのデータが生かされないまま作業を継続し、午前4時25分ごろ、地盤の落下が始まった。
福岡市の調査に対し、大成JVは、「データの確認は、基本的に午前7時半と午後7時半の1日2回行っていた。ほかのデータも含めて総合的に評価し、予測の範囲内だと考えた」と説明しているという。

後出しジャンケンでいろいろ出しても、陥没事故が起きたことだけは間違いない事実、厳重注意の3レベル達していたとしても、深夜でもあり陥没を防ぐことができたかどうかはわからない。

  そもそもナトム工法に耐える岩盤であったのか、福岡市はナトム工法を最善とする裏付けとなる岩盤データを持っているのか、ナトム工法を決定する前に、掘削現場のボーリングを的確に行い、細かく分析を行っていたのか。
福岡県西方沖地震後、大々的に行ったボーリング調査の当地区一帯の資料を活用したのか(当時調査を担当した専門家は、当データから岩盤は軟弱岩盤と指摘していた。今回の陥没では、ナトム工法で行うならば、現場や周辺のボーリング場所の密度を上げて行う必要があったと発言している)。
8月大成JVが地盤岩盤に問題ありとして、90センチ深く掘ることの承認の市の専門家会議を開催した会議でも委員長ではない専門家が軟弱岩盤問題を指摘したが、「だから90センチ深く掘るのだ」と一蹴して、90センチ深く掘ることで工事続行が決定された経緯がある(議事録)。

こうした事故は、いろいろな問題が複合的に絡み合い発生する。マスコミに大成JVだけを袋タタキさせてはいかがなものかと思われる。当然、大成JVにも問題はあるが。

福岡市が、今回かかった膨大な総費用(埋め戻し+営業補償などなど)や完成遅れによる損失金などの全てを大成JV側に支払わせたく誘導しているのならば、こうした小出しのリークも必要だろうが・・・。
中国による韓国への陰湿な貿易制裁の数々のようだ。
明日は何がリークされることやら・・・。

[ 2017年2月10日 ]
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