アイコン キリン ブラジルから売却撤退  2016年12月期は前期赤字から1181億円の黒字転換

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キリンホールディングスが13日に発表した2016年12月期の連結決算は、最終損益が1181億円の黒字(前期は▲473億円の赤字)だった。
前期にブラジル事業で計上した減損損失がなくなったことに加え、飲料事業で主要ブランドの「生茶」や「午後の紅茶」などが好調に推移した。
営業利益も14%増の1418億円と改善した。
ただ、ビール類の販売数量は減少。円高で海外事業の収益が目減りしたのも響き、売上高は▲6%減の2兆750億円にとどまった。年間配当は前の期に比べ1円積み増し39円とした。

 2017年12月期の純利益は▲42%減の680億円、売上高は1%増の2兆1000億円、営業利益は1%増の1430億円を見込む。年間配当は横ばいの39円とする。

一方、13日、ブラジルの子会社のブラジルキリン社をハイネケンの子会社ババリアに売却すると発表した。売却額は約770億円(22億レアル)で、ブラジル当局の審査が終了しだい株式を譲渡する。譲渡日が決定していないため、業績への影響は未定としている。

2015年期▲1100億円の減損を発生させたブラジル事業の失敗は、全体への影響も大きい。
お調子に乗ったものの、何やってんだか・・・・

<ブラジル事業>
2011年8月2日、ブラジルのスキンカリオールの持株50.45%を39億5千万レアルで買収、同年11月4日、追加してスキンカリオールの少数株主であるジャンダルジ社保有の49.54%を23億5千万レアル(約1050億円/当時)で取得していた。
当初から、ゴチャゴチャした案件であり、会社を詐欺同然のコンサルから、体よく買わせられたようなものだろう。

3千億円あまりを注ぎ込んだブラジル事業を770億円で売却し撤退が、同社のブラジル事業の顛末だ。当然、同社にはその買収責任者もいる。
・・・売却損が発生するはずだが・・・。17年12月期業績予想にはある程度含まれていると見られる。
 

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[ 2017年2月13日 ]

 

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