アイコン 中国の住宅家賃1ヶ月で10%前後上昇 大都市周辺へ広がる 春節後

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春節(旧正月、今年は1月28日)後の転職ブームや求職者のUターンで、北京の賃貸住宅市場は繁忙期を迎え、賃貸料が10%前後値上がりしている。
賃貸市場の規模が拡大を続け、都市軌道交通が急速に発展するのにともない、賃貸エリアが中心の都市部から近郊エリア、郊外エリアへと広がり、環状道路の北京五環路より外側の地域に賃貸族が集まるようになった。
市場関係者も、「近郊や郊外の区、県で賃貸市場の規模が拡大を続けるのが、北京賃貸市場の大きな流れになっている」との見方を示していると「北京晨報」が伝えた。

▽部屋タイプ:3LDKが一番人気
近年の賃貸市場をみると、春節後に春の繁忙期を迎えている。58同城データ研究院がまとめたデータによれば、情報サイト58同城の2月第1週の平均ページビュー(PV)は1月に比べて114%増加し、北京、上海、広州、深セン、杭州、成都、廈門(アモイ)の各都市では春節後の賃貸料上昇幅が10%を超えた。
部屋タイプをみると、
北京では
3LDKに最も人気があり、平均月間賃料は6,583.48元(1元は約16.5円)で1月に比べて12.18%上昇。
2LDKは5,187.05元で同10.49%上昇。
1LDKは3,547.5元で同11.3%上昇した。

▽立地:近郊が人気エリアに
北京の都市部は賃料が高いため、賃料が比較的安い近郊エリアを選ぶ賃貸族が増えている。大興区、燕郊、通州区、香河などが人気の賃貸エリアとなり、賃料の上昇幅は北京市の中心部を大きく上回る。
同研究院のデータでは、17年2月第1週
北京周辺エリアの平均賃料上昇幅は16.56%、
燕郊は18.02%上昇、
通州は19.03%上昇
と平均を上回り、
北京都市部の上昇幅は7.55~11.88%で近郊を下回った。

実際、都市軌道交通の発展や近郊・郊外エリアの賃貸物件供給量の増加を受けて、最近は都市部から近郊や郊外に移り住む賃貸族が増えている。
偉業我愛我家市場研究院が発表したデータでは、16年の北京住宅賃貸市場で最も人気のあったエリアは昌平区の回竜観、通州区の北苑、海淀区の上地の3ヶ所で、北京の住宅市場に占める取引件数の割合が上昇を続けている。
特に、回竜観は人気が高く、14年の取引件数は前年比277.6%増加、15年は同24.2%増加、16年は同44.6%増加だった。
市場シェアは13年の1.054%から16年は4.837%と大幅に上昇した。

▽分析:近郊・郊外の賃貸ニーズが引き続き増加
賃貸ニーズが外側に広がる現象は必然的なもの」との見方を示した上で、「賃料のコストパフォーマンスや供給の活発さという点から考えると、五環路の外側の優位性が都市部を上回る。同時に、産業が外側に移転し、都市部の外側に大型の産業拠点が新たに建設されたことで、多くのサラリーマンの通勤ルートが変化した。都市部に集まる賃貸族は一般的に都市志向が非常に強い人々で、商業圏の信頼性や通勤の便利さに高い要求を出す。都市部には文教エリアが多く集まり、賃貸市場の安定性という面で優れている。

北京四環路内側の都市中心エリアの賃貸取引のシェアが低下し、近郊エリアや郊外の区・県の賃貸規模が拡大を続けるのが、北京賃貸市場の大きな流れになっている。
こうした流れは、北京市の人口の合理的な配置をある程度後押しし、都市中心エリアの住環境をめぐる圧力の緩和を助けている。
以上、
13億人が暮らす中国、1ヶ月で10%も平均家賃が上がるとは、まだ不動産バブルが続いているようだ。
 

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[ 2017年2月15日 ]

 

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