アイコン 追報2:(株)てるみくらぶ(東京)/破産開始決定 被害旅行者8万人超

スポンサード リンク
 

格安海外ツァー企画旅行会社の(株)てるみくらぶ(東京都渋谷区渋谷2-1-1、代表:山田千賀子)は3月27日、申請処理を南勇成弁護士(電話03-6250-6200)に一任して、東京地方裁判所へ自己破産申請し、破産手続きの開始決定を受けた。破産管財人には、土岐敦司弁護士(電話03-3499-7555)が選任されている。
負債額は約151億円。
債権者総数は3万6,266名、ツアー券購入者は約3万6千件、当ツアー券による一般旅行者数は8万~9万人にのぼり、ツアー客への負債は約99億円となっている。

各新聞社の報道によると、
観光庁は27日、同社のツアーを利用した海外渡航中の旅行者数が26日時点で約2500人に上ると明らかにした。
同庁は「航空券の発券手続きがされていれば帰国できる」と説明している。
国交省を通じて国内外の航空会社に対し、発券済みの旅行客の搭乗を拒否しないよう要請した。
同庁などによると、航空会社のシステム上で発券手続きが取られていれば航空券は有効で渡航客は帰国できる。
ただ、ホテルなど宿泊施設の利用は追加料金が発生する恐れがあり、同庁は各国の日本大使館に渡航客から送金方法などの相談があれば適切に対応するよう外務省を通じて依頼した。

同社は27日、東京地方裁判所へ自己破産申請し、破産手続きの開始決定を受けたが、同社によると、問題の旅行案件は3万6千件で、代金を支払い済み顧客数は8万~9万人とみられ、旅行代金の債務は約99億円に上ると説明している。

山田千賀子社長は27日、記者会見で支払い済みの顧客に対し「サービスが提供されない可能性が高く、渡航を控えてほしい」と呼びかけた。
返金について、山田社長は日本旅行業協会(同)と協議する意向を明らかにしたが、具体的な見通しは示さなかった。
観光庁によると、今回のケースで同協会の弁済保証金制度で保証できるのは最大1億2千万円。支払い済みの代金はほとんど返還されない可能性が高いと見られる。

山田社長によると、同社は一昨年春から新聞広告に力を入れたが費用がかさみ経営が悪化。各国の航空会社などで構成される国際航空運送協会への航空券購入代金の支払いが期日の今月23日にできず、資金調達のめども立たなかった。この間のアベノミクス下、円安により採算性の悪化を招いていたともいう。

なお、楽しみにしていた卒業旅行を計画していた多くの人たちが、てるみくらぶの破綻で被害を受け、旅行できなくなっているという。・・・社会の荒波に襲われかわいそう。
 

[ 2017年3月28日 ]
スポンサード リンク
 

 

コメントをどうぞ

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   
スポンサード リンク
 


PICK UP


PICK UP - 倒産

↑トップへ