アイコン THAAD配備で中韓専門家が激突

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韓国がTHAAD(高高度防衛ミサイル)を配備する場合、中国軍が部隊を移動させる可能性があるという主張が出てきた。
3月31日の高麗大学アジア問題研究所セミナーで、「THAAD韓国配備」で、中国の鄭継永教授(復旦大、代表的な人民解放軍専門家)と、シン・ウォンシク研究委員(高麗大アジア問題研究所、合同参謀本部作戦本部長経歴の予備役陸軍中将)が激突した。

○中国の鄭教授は
「韓国がTHAADを配備する場合、中国軍はミサイル基地を移さなければいけない」
「韓国はTHAADを中国の脅威でないと話すが、米軍がすることに干渉する権限もないのにどのように信用しろというのか」

○一方、韓国のシン氏は
「HAADは、米国の弾道ミサイル防衛(BMD)システムとは関係ない」
「米国は、早期警報レーダー34基を運用し、弾道ミサイル監視システムをすでに構築した」
「韓国のTHAADは、米国本土防御に寄与しない」
と述べた。
米国は中国を監視するためにTHAADを在韓米軍に配備するのではないと表明した。

○シン氏は、
米国は衛星、地上および海上基盤レーダー、イージス艦などを使用し、全世界を包括する監視網を細かく構築している。
米国は、すでに在韓米軍に配備されるTHAADの迎撃用レーダー(探知距離600キロ)より探知距離が長い(1800キロ)レーダーを米国本土の外に配備している。
トルコとイスラエルに配備された早期警報レーダーは、欧州地域を防御し、中東地域はカタール、太平洋地域防御は日本(車力=青森県、経ヶ岬=京都丹後市)に配備したXバンドレーダー(AN/TPY-2、THAADに連携したレーダー)の支援を受ける。
特に台湾に配備したレーダー(PAVE PAWS=弾道ミサイル早期警戒システム)の探知距離は5500キロまで可能で、中国地域の大半を監視している。

○鄭教授は、
「韓国がTHAADを配備すれば結局、米国のミサイル防衛(MD)体系に編入される」
「THAADのために米国に対する中国の2次攻撃が不可能になる」。
中国の相互確証破壊(MAD)戦略が無力化するという。
中国は朝鮮半島にTHAADが配備されれば米国を攻撃する機会が消えるという主張。
米国が中国のすべての核兵器を見つけることができなくても防ぐことができるという仮定。
「韓国にTHAADを配備すれば中国は、ミサイル再配備が避けられない」
「THAADの範囲の外に部隊を移さなければいけない」

相互確証破壊=核兵器で先制攻撃を受けても残りの核兵器で報復攻撃ができるという意味。誰でも核兵器を使用すれば核兵器の報復を避けることができないという論理。

○シン氏は、
「技術的な部分に誤解がある」
「中国から米国に大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射しても、韓国に配備されるTHAAD レーダーはいかなる役割もできない」。
THAADレーダー(AN/TPY-2)は早期警報用の「前方配備モード」(FBM)と交戦用の「終末段階モード」(TM)に区分され、星州には探知範囲が短い終末段階レーダーが配備される。
「中国が懸念するようにTHAADレーダーの探知機能を、終末段階モードから前方配備モードに簡単に切り換えることはできない」
「前方配備モードに切り換えるにはCNIP(Communications Network Integration Processor)装置を連動する作業が必要でそれには1週間は必要」。
「探知モードに切り換える場合、迎撃機能は喪失し、ミサイルは発射できない」
「韓国で迎撃のための防御機能を放棄するのか」

○キム・ミンソク軍事安保専門記者(中央日報)は
「中国が韓国を攻撃する必要がなければ心配することではない」
「中国は白頭山の北側に射程距離が700キロの弾道ミサイル(DF-15)を配備している」
中国の東風(DF-15)ミサイルの射程距離には、ちょうど韓国だけが入る。
「中国は、韓半島を攻撃するミサイルが迎撃されることを心配している」
「結局、韓半島の有事の際、中国の影響力が減らないか心配しているのでは」
と指摘した。

○ナム・グァンギュ研究教授(高麗大アジア問題研究所)は
「北の核の脅威に直面した韓国が、THAADを配備するのは次善策を選択したものだ」「中国は、韓国の戦術核兵器再配備を望むのか」
と述べた。

○鄭教授は
「北の核の脅威を心配する韓国の立場を理解する」
「武器を配備して問題を解決するのは冷戦時代に思考にとどまっている」
「戦時作戦統制権を米国が保有していて、韓国はTHAAD運用に介入できないのでは」と述べた。

○シン氏は
「韓米連合軍は、両国の最高統帥権者(大統領)が合意する戦略的指示に基いて動く」
「米軍が戦作権を独占しているという主張は事実ではない」
と説明した。

○キム記者は、
「中国軍部が、習近平主席にTHAADの脅威について誇張された報告をしたという主張もある」
「THAAD論争の原因は、中国政府の意思決定構造に問題があるため」
と述べた。

○シン氏は
「中国が、THAADに反対する本当の理由は、韓国がTHAADを配備して自尊心が傷ついたからではないのか」
中国のTHAAD反対理由はTHAADの軍事的脅威ではなく政治的な立場にあるという説明した。

○鄭教授も
「中国が、日本のTHAAD配備とは違い韓国の配備を反対するのは、それだけ韓国を友邦と考えてきたため背信感も大きい」と答えた。

○南成旭センター長(高麗大アジア問題研究所北朝鮮研究センター・統一外交学部教授)
「中国は韓半島に隣接していて、韓中関係への期待も大きいということを知っている」
「韓国のTHAAD配備決定過程で、中国が感じた失望感も分かる」
「中国は、北の核の脅威に直面した韓国の立場を理解しなければいけない」
「中国指導部が、THAADの技術的な特性を客観的に見る必要がある」
と話した。

○シン氏も
「中国の主張のように致命的な武器でも友人の間なら役に立つ」
「中国は、THAADを心配せず、韓中友好関係を築いていくべきだ」
と強調した。
以上、中央日報参考

日本は世界初の小型高速増殖炉を早期に開発して、次元波動爆縮放射機=波動砲を開発するしかないようだ。
中韓はまるで夫婦喧嘩のようだ。韓国側は中国・北朝鮮派の文在寅虎寅により納まるところに納まろう。それまでには日本の開発は間に合いそうもないが・・・。国は大学の科学技術の研究費用さえ大幅にケチリ続け、もんじゅでも分かるとおり研究開発要員もいないのが実態となっている。

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[ 2017年4月 4日 ]
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