アイコン 前回の名護市長選の敗因を振り返ってみましょう

スポンサード リンク

(農と島のありんくりん)の管理人さんが、翁長氏のことを「あざとい」と論評していますが、「あざとい」という言葉の意味をググってみたら、概ね下記に示したような意味のようです。

『小狡いさま、抜け目のない、やり方があくどいさま、たちが悪い、貪欲、あくらつ。

文脈的には「小狡い奴」「抜け目のない奴」「やり方があくどい奴」「たちが悪い奴」
「貪欲奴」「あくらつな商法」「あざとい政治家」というふうな場合に使われています。

まさに翁長雄志氏にピッタリの言葉です。

きょうも、(農と島のありんくりん)をどうぞ~

農と島のありんくりん
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/

移り変わる自然、移り変わる世情の中で、真実らしきものを探求する

前回の名護市長選の敗因を振り返ってみましょう

0427_01.jpg

もう既に来年の知事選を睨んで、様々な動きがでているはずです。

名護市長選は重要な前哨戦ですが、ここで保守が前回と同じ失敗をすると悪夢の翁長2期目もあながち冗談とも言えなくなります。

一部に「潰走するオール沖縄の追撃戦」といった浮ついた声も出てているようですが、とんでもありません。

稲嶺氏は2期やった現職の上に、野党から国政選挙並の支援を受けるはずです。

俵に足がかかった「オール沖縄」が、ここを先途と踏ん張らねば嘘です。

私はよくてフィフティ・フィフティ、候補者の選定に失敗すればまた負けるかも知れないとすら思っています。

0427_01.jpg

簡単に前回の名護市長選の敗因を振り返ってみましょう。

最大の敗因は翁長氏の裏切りにあります。

知事に登り詰めたい野望を抱いた翁長氏は、名護市長選を知事選のステップボードに使いました。

というのは自民県連ボスでバリバリの移転推進派だった翁長氏に対して、左翼陣営は不信の目で見ていたからです

0427_01.jpg
移設推進派のリーダー格だった当時の翁長氏

翁長氏はここでなにがなんでも左翼陣営の信頼を勝ち取る必要がありました。

そこで打ったのが、自分がトップまで務めた自民県連の破壊です。

名護市長選はその供物にされたわけです。

寝返り自体は地方政治を舞台にしてまれにあることてすが、与党県連幹事長までした大物地方政治家が、自党を内部から破壊するという光景は聞いたことがありません。

小池都知事が今やっていることを、翁長氏はもっと「あざとく」やったと思って下さい。

当時那覇市長だった翁長氏は、個人的造反にとどまらず共産党主導の「オール沖縄」に合流する手土産代わりに、名護に子飼いの自民党那覇市議団を送り込み、切り崩しを図りました。

その指揮を執ったのが、翁長氏の腹心であった安慶田元副知事だったといわれています。

それに対して左翼陣営が推す稲嶺候補は夏前に選挙準備が出来ており、共産、社民、社会大衆、そして本来政権与党である公明党県連への根回しも済ませて、なおかつ翁長氏による自民党県連の内部崩壊まで手をかけていました。

これで負けたら不思議。まさに完璧に勝てる布陣です。

0427_01.jpg
仲井真氏、島袋氏、稲嶺氏(元知事)、翁長氏

一方自民党県連は、当時の「移転阻止」の同調圧力に屈して、移設問題に明確な態度表明ができていませんでした。

「辺野古も含むあらゆる選択肢」なんて自ら争点回避をしているようなら、やる前から負けているではありませんか。

候補者も本来、知名度も実績もある島袋吉和前市長を候補者に立てるべきであったのに、「推進」を掲げたとして引きずり降ろして知名度も実力も未知数の末松文信県議を候補にするというていたらくでした。

末松氏が移設について自民党県連と一緒で、玉虫色だったからという馬鹿馬鹿しい理由です。

ただし後に自民党中央の介入で統一候補となるに際して、末松氏は「推進」に変わりますが、腰の定まらなさは誰の目にも明らかでした。

島袋氏、立候補見送り 沖縄・名護市長選の保守系候補一本化 - 産経 ...

この候補者選びのもたつきが致命的でした。

一本化できた時は、既に稲嶺氏の背中ははるか遠くにあったのです。

県連をしっかり指導すべき自民中央の介入も遅かった上に、当時自民幹事長だった石破氏のコワモテの顔とあいまって、いかにも沖縄現地の声を押しつぶす本土政府の直接介入のように市民には写ったはずです。

その上、国場組を中心とする既存の沖縄財界主流に対して、金秀を引きいる呉屋氏や「かりゆしグループ」の平良氏らがこの「翁長の乱」に加担しました。

後に金秀と平良「かりゆし」が、翁長政権の御用商人となったのは、ご存じの通りです。

この名護市長選時には、既に共産、社民、民主、社大、そして自民変節組、経済界の一部を取り込んだ「オール沖縄」の原型は完成していたわけです。

このように政治的な敗北とは、外敵によってもたらされるのではなく、内部瓦解を起こした時に生じます。

まさに前回の名護市長選は、保守にとって戦わずして敗北したとすらいえます。

今回幸いにも、前回の敗因の震源地だった自民県連は、やっと腹をくくったようで「移設容認」で固まっているのは吉兆です。

あとは強い候補者選びにかかっています。

私は経済に強い候補をお勧めします。

あえて言いますが、もはや辺野古移設は争点たりえません。

稲嶺氏は争点化したがるでしょうが、乗る必要はありません。

決着したで押し切るべきです。

むしろ稲嶺市政で落ち込みが恒常化してしまった名護市経済を復活できるプランを持った人物がいると思います。

それにしても、前回の名護市長選は、翁長氏が知事に成り上がるために使われ、今回は知事から転げ落ちるのを食い止めるために使われるというわけです。

踏み台に使われた名護市の皆さんは実にお気の毒です。

スポンサード リンク
[ 2017年4月28日 ]

 

コメントをどうぞ

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   
スポンサード リンク
 


PICK UP


PICK UP - 倒産

↑トップへ