アイコン 北朝鮮 初めて中国を名指しで批判 米トランプの動き

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韓国統一部は4日の定例記者会見で、北朝鮮が前日に中国を名指しで批判したことを「大変異例だ」と評した。
北朝鮮の朝鮮中央通信は3日、個人名義の論評を通じ、中国の北朝鮮制裁を「朝中関係の柱を折る妄動」「朝中関係の『赤い線(レッドライン)』を中国が乱暴に踏みにじり、ためらいなく越えようとしている」などと非難した。
韓国統一部の当局者は「北が、これまで中国を遠回しに批判したことはあったが、中国を名指しで非難するのは極めて異例だ」と述べた。ただ、論評が肩書のない個人名だったことに、非難のトーンを調節する面も窺えるとした。
以上、

この間、北朝鮮は、中国ではなくロシアとの関係を強化しようとしている。万景峰号のウラジオストック間の定期航路開設(延期)、ロシア大使との会談などがその現われだろう。ロシアにしても、ウクライナ問題における欧米からの経済制裁、シリア問題を抱え、米国とは再び冷戦状態に至っている。米トランプが露プーンチと北朝鮮問題で電話会談を行ったというが、百戦練磨のプーチンも社交辞令的に対応したものと見られる。

北朝鮮金正恩は、中国習近平とは双方就任5年目、この間まったく音信不通、両国関係は、以前から北朝鮮が経済的な受益を享受しているに過ぎず、政治的にはそれまでのような友好関係にはない。その経済的な受益を、中国習はトランプ会談での結果、核・ミサイル開発の中止に対する切り札にしてきたことから、基地外金正恩は激怒しているもの。

中国にしても、基地外金正恩に対して、手を焼いており、米国から貿易赤字問題から制裁を受けるより、北朝鮮をおとなしくさせる政策に重点を置く方が、利に適うものと見ている。

そもそも来春、平昌冬季五輪が開催されるという時に、米国の攻撃により中止など歴史に名が残る選択をトランプがするはずもなく、戦争が大好きな国民性を利用し、トランプに対する国民の不満をシリア・北朝鮮に向けさせ、気になって仕方ない低い支持率の回復を狙ったものとも見られる。

ただ、現実、北朝鮮のミサイル開発は進歩しており、トランプにしても何も対応せず、米本土を脅かすICBMの開発だけは避けさせなければならないのは現実問題。また、核の小型化もICBMの弾頭搭載を可能にするものであり、阻止するのは米大統領として、無能でない限り務める。

これまで何回も書いているが、北の年賀の紹介順で、中国習の年賀はロシアやモンゴルの大統領より後順位であることからしても、金正恩は中国を最重要国にはしていないことが窺い知れる。
中国が金正恩体制を遮断しても、北朝鮮そのものを遮断することは中米の軍事バランスからできない相談でもある。ましてや、ロシアとも北朝鮮は国境を接しており、

万景峰号については、トランプ-プーチン会談後に航路開設延期が判明しており、トランプの圧力と何らかの裏譲歩があったものと見られる。トランプは外交でロシアを敵に回したくない思惑も見え隠れする。
ただ、ロシアと中国が北朝鮮を巡りカケヒキしている可能性もある。ロシアと中国は、黒竜江=アムール川の国境線で休戦状態でもある。
結局、北朝鮮問題は米中露により決着するのだろうか。米の圧力により露と中が結束すればそれは可能だろう。
しかし、緊張関係を持ち続けたい米国の軍需産業の思惑もある。ロビー活動により今後も北朝鮮に軍事的圧力を強めさせ続けることも懸念される。

北朝鮮が1989年冷戦状態も終わり、今日のようになったのは、その後、ロシアより中国との関係を深めたものの、中国の胡錦濤は江沢民一派との権力争いに終始し、6ヶ国協議に茶を濁し、北朝鮮の核開発に対して実質けん制しなかったことによるものといえる。

米国CIAが仕掛けたウクライナのクーデター、プーチンが陣頭指揮していたソチ冬季五輪の開催中であった。それを逆手に北朝鮮が核実験を平昌開催中に行う可能性は残る。

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[ 2017年5月 4日 ]

 

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