アイコン 神戸製鋼 自動車用アルミ材生産で韓国へ350億円投資 真岡にも200億円

スポンサード リンク

神戸製鋼所は10日、アルミ材世界2位の米ノベリスと提携、韓国でアルミ材の生産を始めると発表した。約350億円を投じノベリス・コリアの分社化に伴うグループ会社に50%資本参画する。 ノベリスのウルサン(蔚山)工場ではアルミを溶かして圧延、板状に加工するまで一貫して手掛ける。アルミ板は中国・天津市にある神鋼の工場に供給し最終製品に仕上げる。

日本にも栃木県真岡市の真岡製造所に200億円を投じアルミ板を加工する新ラインを設ける。神鋼は昨年、中国にも生産拠点を新設しており、日中韓をまたにかけ自動車の軽量化につながるアルミ材のサプライチェーン(供給網)を構築する。

韓国での出資分と合わせ、国内アルミ材メーカーの生産投資としては過去最大規模となる。
自動車メーカーの燃費競争を受けて、車体の軽量化につながるアルミ材の需要は増加している。国内最大手のUACJ(古河電気と新日鉄住金系)も日米で拠点の新増設に動いている。

アルミの採用が拡大するなか、鉄鋼メーカーも軽量高強度のハイテン(高張力鋼板)の技術開発を進めており、素材間競争も激しい。

燃費競争はEVへ拡大、二次蓄電池の性能次第だが、現行の環境車やガソリン・ディーゼル車でも車体の軽量化により燃費改善が図られている。ただ、車両価格が高くなり、大量生産によりコストダウンが求められている。

蔚山市は釜山市の東に位置し、現代自動車のお膝元、本社工場群がある。

新日鉄住金は図体がでかく小回りができないが殿様商売、その結果、火災ばかり引き起こしている。神戸製鋼は小回りを効かしている。ただ、北朝鮮問題を抱える韓国に新規投資するカントリーリスクも考慮する必要があろう。ノベリスも朝鮮半島事業のリスク回避から神戸製鋼に投資させたのかもしれない。

スポンサード リンク
[ 2017年5月10日 ]

 

コメントをどうぞ

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   
スポンサード リンク
 


PICK UP


PICK UP - 倒産

↑トップへ