アイコン 投稿 我那覇真子さんへの手紙 その2

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(投稿 我那覇真子さんへの手紙)は、我那覇真子さんを応援しているからこその、愛情が感じられる諫言の手紙です。

読んでなるほどね、と感じさせられる手紙です。

(農と島のありんくりん)の管理人さんも、伊勢佐木ローズさんもさすがは秀逸です。

投稿 我那覇真子さんへの手紙その2をシェアさせて頂きます。

農と島のありんくりん
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移り変わる自然、移り変わる世情の中で、真実らしきものを探求する

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北朝鮮農業シリーズをいったん中断して、頂戴した伊勢佐木氏の投稿を掲載しています。

北朝鮮農業と韓国情勢については、まだ書くべきことが多く残っているので、来週月曜日からの再開といたします。

さて伊勢佐木氏の論考は、かねてから私も感じ始めていた我那覇氏の昨今の傾向についての危惧を述べられています。

かつて沖縄左翼は本土の解同と交流し、彼らの「差別論」を密輸入して、「琉球独立論」を作り上げました。

関連記事 かつて「沖縄差別」について書いた記事です。よろしかったら目をとおして下さい。

http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2016/05/post-aad6.html
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2015/04/post-f380.html

解同が<部落民vs一般国民>の関係を、永遠に和解することのない構造的差別論と建てたことを模倣して、沖縄左翼は「基地があるかぎり永遠に沖縄県民は被差別者である」という主張を始めました。

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実はこれは韓国の日本に対する考え方と同一です。

パク・クネはかつて「加害者と被害者の歴史的立場は千年たっても変わらない」と述べましたが、解同や在日運動家の考え方はこれと瓜二つで、これが沖縄に持ち込まれたのです。

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琉球新報

このような考えは、本土と沖縄を決して許し合うことがない永遠の民族対立構造で捉えるものです。

地元紙、特に琉球新報はその宣伝機関となってしまい、いまや公然と「琉球独立」に紙面を与えています。

オスプレイ配備は「差別」、辺野古移転は「差別」、高江ヘリパッドは「差別」、反論をすればそれも「差別」。

こりゃ便利な言葉ですな。

内容をキチンと分析しなくても、全部「沖縄差別」の一発で批判できちゃうんですから、たまらない。

高江に乗り込んで来た辛氏の主張は、この「差別」という手垢のついた表現を「ヘイト」というさも新しそうに見える包装紙に変えただけの陳腐なものです。

とまれ、いままで島内でも極少派にすぎなかった「沖縄構造的差別論」を、全面的に県政の柱として採用したのが、青年時代日の丸を振っていた翁長氏でした。 

かくして、基地問題は安全保障上のテーマから大きくズレて、<日本人vs沖縄民族>の対決という新たな次元に突入していったわけです。

辛淑玉氏たち在日運動家たちが高江に大挙して登場したのは、この流れの中でした。

そのアンチとして、我那覇氏の昨今の発言があります。

伊勢佐木氏もふれられていますが、彼女の「妓生像設置運動」論は、この人は慰安婦問題や韓国という民族をまじめに考えたことがあるのだろうかという疑念すら湧きました。

真子さん、そんなことで慰安婦問題という歴史偽造は解決しませんよ。かえってこじらせるだけです。

それはさておき、それが顕在化したのが、3月26日の「東京MXTV問題の本質 辛淑玉氏等在日朝鮮人による反日反米工作を糾弾する国民集会」でした。

私の前置きが長くなりました。貴重な投稿を頂いた伊勢佐木氏に、改めて感謝いたします。 あともう一回続きます。
                 ~~~~~~~

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産経新聞より引用
              「我那覇真子さんへの手紙」 その2
                                          伊勢佐木ローズ

承前

去る3月26日、真子さんのグループが主催する「東京MXTV問題の本質 辛淑玉氏等在日朝鮮人による反日反米工作を糾弾する国民集会」が東京で開かれました。

集会のタイトルを見るかぎり、沖縄の基地反対運動や沖縄二紙の報道姿勢がテーマではありません。

「在日朝鮮人の反日反米工作」がテーマです。もちろんこれが、1月2日に放映された東京MXTV「ニュース女子」の沖縄特集を非難して、番組をBPOに訴えた辛淑玉氏を批判する集会だということは知っています。

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沖縄タイムスより引用

その点に異論はありません。

取材と編集が不十分だったとはいえ、基地問題報道に関する沖縄の偏った言論を正常化するという意味で、「ニュース女子」の放映には意義があったと思います。

この番組を「沖縄差別」「植民地意識の発露」として糾弾した辛淑玉氏らの姿勢は、たんなる問題のすり替えに過ぎないと思いますから、批判されて当然です。

けれども、「辛淑玉氏等在日朝鮮人による反日反米工作」が問題の本質であるかのように言い切ることには疑問を感じました。

「ニュース女子」問題は、本来、基地問題の一環として語られるべき言論空間の問題ではないでしょうか。問題を在日朝鮮人の「反日反米工作」にまで広げてしまうと、基地反対運動の欺瞞性や言論の歪みが議論の枠の外にはみ出してしまいます。

基地反対運動に在日団体が関わっていることは確かだと思いますし、彼らの運動は、北朝鮮などからの何らかの「指示」に基づくものかもしれません。

が、それは基地反対運動全体を左右するほどのものではないないと思います。

基地反対運動の主導権は、あくまで翁長雄志沖縄県知事と共産党、社民党などの政党が握っています。

在日団体の活動は警戒する必要はありますが、「辛淑玉氏等在日朝鮮人による反日反米工作」の糾弾は、問題の本質を不透明にしてしまいます。

そればかりか、基地問題を在日問題にすり替えてしまいかねない危険性があると思います。

これでは、在特会などの主張と重なるだけで、真子さんの主張の独自性や新しさはどこかへ消えてしまいます。

特定の事実関係の過剰な強調や歪曲によって、力任せにナショナリスト感情を煽る本土右翼の手法への接近は、「沖縄差別を許すな」と訴える人びと対して、「在日朝鮮人は出ていけ」と応酬するようなもので、結果的に真子さんの志に水を差すことになるのではないかと懸念しています。

結果的に、3月26日の集会では、在日朝鮮人による具体的な「反日反米工作」にはほと んど触れられなかったようです。

在日朝鮮人団体の基地反対運動への参加、沖縄で活 発に活動する金日成・金正日主義研究全国連絡会(主体〈チュチェ〉思想研究会)の存在以外に、明らかになっている活動はありませんから、「糾弾」の材料は乏しかったのだと思います。

もっとも、この集会で「在日朝鮮人の工作活動」を「糾弾」したと しても、基地問題を差別問題・植民地問題にすり替えた辛淑玉氏に対する反論にはな りません。

辛淑玉氏などのように、差別とは無関係な政治的発言を「ヘイトスピーチ」と断定して攻撃する「左派」「リベラル」の基地問題への関わり方を批判する活動こそ必要だと思います。

「在日朝鮮人の反日反米工作」に焦点を当てた活動に、実りある成果は期待はできません。 

真子さんはこの集会の後、「沖縄発日本再建国民運動」を始めました。

真子さんの「国士」のような勇ましい姿勢に共感できる部分はありますが、手垢のついたクラシッ クな国家観が垣間見えるような気がします。

真子さんは「時代に適応した新しい保守像の追及」ではなく「古典的な右翼の復権」の立場を選んだのでしょうか。

国を愛す る心は尊重します。真子さんが、沖縄だけでなく日本全体に発信したい気持ちもわかります。

沖縄の現状を見れば、左派・リベラルはもちろん、保守の側にも大きな責任があることもはっきりしています。

でも、グローバリゼーションと技術・知性の世界 的平準化が否応なく進む世界のなかで、復古的な右翼思想を土台にした活動に意義が あるとは考えにくいと思います。

真子さんはどういう活動理念と活動方針をお持ちな のでしょうか。

そのあたりがはっきり示された形跡がないことがとても残念です。
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ムン大統領と慰安婦像

最近の真子さんは、韓国人グループが 各地に設置している慰安婦少女像に対抗して、アンチ慰安婦像を建てる運動を始めました。

「虚偽の慰安婦像には真実の妓生像で対抗するべきでしょう。悪貨は良貨によって駆 逐される」(真子さんの4月27日のツイート)  https://twitter.com/ganaha_masako/status/857599476583718912

拡散された反日イメージを正しいイメージによって駆逐するという趣旨のようですが、これもまた気持ちはわかりますが、慰安婦少女像とアンチ慰安婦像との「設置競争」を加速させ、日本の品位を貶める活動になりかねないと危惧しています。

このツイー トへのリプライやリツイートを見ると、真子さんの支持者のなかにも「アンチ慰安婦像を建てることには反対」という意見が多かったと思います。

日韓関係では、「毅然とした姿勢を保ちながら、感情に走らない抑制的な姿勢で臨む」という安倍政権の対応が最善だと思います。

韓国人グループの挑発に乗り、同じ土俵で闘うことよりも、各国語による発信力を高めていくほうが、はるかに効果的です。

また、国際機関や海外でのロビー活動や情宣活動にもっと力を入れるべきでしょう。

けれども、お互いのナショナリスト感情をぶつけ合うやり方で前に進むことはできま せん。

韓国に対しては、知性と品位をもって抑制的に対応するのがいちばんです。

真子さんにはもう少し広く深い視点で、慰安婦問題を見つめて頂きたいと思います。
                                                                                (続く)

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[ 2017年5月15日 ]

 

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