新日鉄住金大分でまた火災 最近の新日鉄住金の火災一覧表付
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26日午前0時半すぎ、大分市の新日鉄住金大分製鉄所から「敷地内のコークスを扱う場所で炎が上がっている」と市消防局に119番通報があった。
第3コークス炉付近で無人で動く作業車両から出火。消防が消火活動に当たり、午前1時45分ごろまでに鎮火した。
市消防局によると、けが人はいないという。
同製鉄所では1月5日未明にも、厚い鉄板を造る工場の主電室で大規模な火災が発生。大半が燃え、約35時間後に消し止められた。通報が遅れたことが大規模化した原因とされている。厚い鉄板は造船用に製造されていたことから、納品できなくなり、他社メーカーに緊急納品支援を申し出ていた。同社は当火災での損失額は約300億円だと発表していた。韓国ポスコが千歳一隅のチャンスとばかりに日本の造船市場の厚板を狙い売り込みをかけている。
同製鉄所によると、敷地内で今年発生した火災は、今回も含め5回目(燻り含む)だという。
以上、
新日鉄住金は、8人もいる代表取締役と生産関係の役員を全員交代させなければ、抜本的な火災防止の改善は図られない。こうした役席に安住する役員たちが、まともだったら、これまでの火災は防止できたはずだ。
過疎化の大分県や大分市も徹底して問題を追及しなければ、新日鉄住金大分が老朽化施設を中心に近々大幅縮小される可能性すらある。
<最近の新日鐵住金の火災履歴や問題>2013年以降
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2017年5月26日
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午前0時ころ、大分製鉄所で火災発生
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2017年3月8日
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午前10時半ころ、大分製鉄所の焼結工場の防炎シー付近から煙、消火。
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2017年2月28日
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大分製鉄所で石炭ヤード燻り、消防局消火。
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2017年1月5日
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午前2時ころ、大分市の大分製鉄所で900㎡もある主電気室の建屋のブレーカー付近から出火した火災。35時間燃え続けたが延焼はなかった。当工場では船舶用の厚板を製造しており、修復までにかなりの時間がかかると見られ、船舶製造への影響が懸念される。(電気室からの出火は2015年12月直江津製造所で発生している。その時、全国の工場の電気担当者へ安全チェックとその回数の徹底がはかられていたのだろうか)
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2016年11月28日
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北九州市の八幡製鉄所の詰所から出火した火災
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2015年12月1日
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午後6時前、新潟県上越市の直江津製造所の電気室から火災発生、延焼し13時間燃え続けた。
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2015年8月24日
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午前11月35分ころ、川崎市の日鉄住金鋼管川崎製造所で火災発生。冷却塔(クーリングタワー)から出火したという。
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2014年12月12日
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朝、大分市の大分製鉄所内で爆発があり、大きな衝撃音と振動が周囲に響いた。この爆発によるケガ人はいなかった。「大分サンソセンター」内の鉄の生産に必要な圧縮酸素や窒素などを貯めている高さ6メートルほどのタンクや配管の一部が破損していたという。
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2014年1月~9月・5回
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東海市の名古屋製鉄所で1月2度、6月、7月、9月と1年間に5度火災発生
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2013年11月25日
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北九州市の八幡製鉄所の工場内爆発が発生した火災、1名死亡、数人ケガ。
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2013年8月25日
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君津市の君津製鉄所内で廃プラスチック貯蔵タンクが燃えた火災。
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2013年7月、2014年
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名古屋製鉄所の火災にもつながるDAPS炭での火災、小規模で社内消防員により消火し、県に報告せず内部処理。ガス発生のあるDAPS炭の貯蔵層内の期間に問題があることが判明したものの現場に落とし込まれず2014年の連続火災へつながった。
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2013年7月
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姫路市の広畑製鉄所で不完全燃焼ガス飛散、異臭、大気汚染騒ぎ発生。
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2013年4月8日
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和歌山市の和歌山製鉄所の製鋼工場で油圧設備が燃え上がる火災が発生した。約1時間後に鎮火した。
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2013年1月20日
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新潟県上越市の直江津製造所の薄板工場内から出火、1時間半ほどで鎮火した。
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新日鐵住金大分製鐵所 略歴
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1969年(昭和44年)12月
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富士製鐵により起工。
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1970年(昭和45年)3月
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新日鉄発足。
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1971年(昭和46年)6月
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新日鉄大分製鐵所として発足。
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1971年(昭和46年)11月
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連続熱延工場稼動。
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1972年(昭和47年)4月
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第1高炉火入れ (4,884m3)。銑鋼一貫体制確立。
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1976年(昭和51年)10月
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第2高炉火入れ。
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1977年(昭和52年)1月
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厚板工場稼働。
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2002年(平成14年)4月
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電力卸供給事業開始。
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2004年(平成16年)5月
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第2高炉改修・火入れ(5,775m3、世界最大の高炉に)。
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2006年(平成18年)
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第5コークス炉新設着工(世界初「SCOPE式」採用)。
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2009年(平成21年)8月
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第1高炉改修・火入れ (5,775m3)。
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2011年(平成23年)4月
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新日本製鐵鋼管事業部光鋼管部が大分製鐵所に統合され、大分製鐵所光鋼管工場となる。
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2012年(平成24年)10月
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新日鐵住金が発足。
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[ 2017年5月26日 ]
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