一般的に開発事業は、
戦略環境アセスメント→
事業承認の公告→
土地取得→
設計→
環境アセスメント(または小規模環境アセスメント)
→工事着工
の手続きを踏む。

現在、国防部は慶尚北道星州のTHAADの敷地で「戦略環境アセスメント」を省略したまま「小規模環境アセスメント」だけを受けている。
小規模環境アセスメントは６ヶ月程度でできるが、「戦略環境アセスメント」と正常な「環境アセスメント」をすべて受けることになれば、最大２年までかかる。

大統領府の調査を通じて、国防部が環境アセスメントを迂回するため、一時しのぎの手段はもとより事実を隠ぺい・糊塗しようとしたという情況も出ている。

国防部がTHAAD配備に向けて在韓米軍に供与しようと計画した敷地の面積は７０万平方メートルに上る。
国防部は、昨年１１月２５日に作成した報告書で、このうちまず第１段階で３２万８７７９平方メートルだけを供与し、残りの３７万平方メートルは２段階で供与するという計画を立てた。
国防部は、これまで「環境アセスメントを受けなければならないのではないか」という問題提起に対し「敷地の規模が３３万平方メートル未満のため、環境アセスメント法上小規模環境アセスメントの実施対象」だと防御網を張ってきた。

国防部が、このような手段を動員したのは、切迫した「年内のTHAAD配備」日程を合わせよるためとみられる。
正常な環境アセスメントは通常１年程度かかるのに対し、小規模環境アセスメントは６ヶ月程度でできる。
実際、国防部はロッテ側からTHAADの敷地である慶尚北道星州ゴルフ場を取得する２ヶ月前の昨年１２月、急いで環境アセスメント業者を選定した。

全体70万平方メートルの敷地提供を２段階に分けた隠ぺい疑惑
　国防部は、環境アセスメントを回避するために、７０0万平方メートルの敷地全体を奇形的に分けた。
大統領府のユン・ヨンチャン国民疎通秘書官は「選定された敷地３２万８７７９平方メートルの形を見ると、逆さになったU字型。逆さになったU字型の敷地の真ん中の部分の敷地を除外するために、奇形的に設計したものとみられる」と話した。
さらに国防部は、これまで敷地供与面積が３２万８７７９平方メートルだと明らかにしてきた。
総供与面積が７０万平方メートルという事実と、これを１、２段階に分けて供与する計画だという事実が初めて知られ、組織的隠ぺい疑惑が提起されている。

総供与面積７０万平方メートルは、星州ゴルフ場全体１４８万平方メートルの半分に相当する広い面積。なぜ、このような広い敷地が必要なのかも疑問視されている。これは当初、米韓がTHAADを配備することにした近くの星山砲台の面積１１万平方メートル余りの7倍近くになる面積。国防部が、これまで「THAAD配備に直接必要な面積は１０万平方メートル未満で、周辺の緩衝区域を含めて３２万平方メートルが必要」と明らかにしていたこととも相反する。

■環境アセスメントの回避、誰が指示したのか？
　同日の文在寅大統領の「適法な環境アセスメント手続き進行」指示には、今後実施する具体的な環境アセスメントがどのようなものなのかが明示されていない。
しかし、供与の敷地面積が３３万平方メートルを超えることが明らかになっただけに、小規模ではなく正常な環境アセスメントが避けられないものとみられる。また、文大統領はこの日「環境アセスメントを回避するための試みがどのような経緯で行われており、誰が指示したか追加で経緯を把握するよう」指示し、ハン・ミング国防部長官とキム・グァンジン前大統領府国家安保室長、黄教安前大統領権限代行などにまで調査の影響が及ぶかも注目される。
以上、ハンギョレ新聞参照

北朝鮮といつ戦争になるかもしれない状況下で、環境ウンヌンの話ではなかろう。米トランプが中国に猶予期間を与えたとされる１００日、７月中旬以降、もし北朝鮮が核もしくはミサイル発射実験を敢行すれば、単なる自らの個人的感情で左右されるトランプが、いつキレ、攻撃命令を発するかわからない。現在、駐留米軍家族などが日本への退避訓練が行われているという。
文在寅が真っ先に鉄砲を持っても撃って出ても、相手は長距離砲により、ソウル市を火の海にしてしまう。そうした可能性がある中で、ＴＨＡＡＤを２年間も使用不能状態にするならば、米軍は撤去することだろう。
そうして、駐留経費負担しだいでは大幅に米軍を減らし、韓国との腐れ縁を半分断ち切り、後ろ髪も引かれず、北朝鮮を攻撃する可能性がより高くなる。核・ミサイル開発は米国の脅威であり、北朝鮮が開発を停止しない限り、米国はいずれ北朝鮮を攻撃することは明らかだ。

韓国は、これまでの自由は誰がもたらしてくれたのか、その原点でさえ見失っているようだ。それとも気に入らない幹部や音楽団員たちを高射砲で処刑し、叔父を機関銃で殺害、兄さえも暗殺する白頭血統という人物と手をニギニギしたいのだろうか。

文は早速、北への民間交流を許可したようだが、北朝鮮から入国を断られている。