アイコン シリア副外相 米などのシリア軍機撃墜を非難

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戦争は大国の論理、大口たたく者の勝ち、勝てば官軍。

NHKは一貫して有志連合軍の戦闘機がシリア軍機を撃墜したとしているが、現実は米軍機のスーパーホーネットがシリア軍のSU-22を撃墜したもの。NHKが有志連合とオブラートに包み込んでいるのは何を意図しているのだろうか。

アメリカが主導する有志連合は18日、シリア北部のラッカ近郊でISと戦う友軍の部隊がシリア軍の戦闘機から攻撃を受けたとしてこの戦闘機を撃墜した。

これについて、シリアのアサド政権のメクダード副外相は19日、首都ダマスカスでNHKの単独インタビューに答え「アメリカの目的は、ISの壊滅ではなくシリアを分割し戦争を長引かせることだ」と強く非難した。
そのうえで、アメリカの行為は内戦の沈静化に向けた取り組みに反し、事態を悪化させると警告した。

一方、国連が仲介する反政府勢力との和平協議についてメクダード副外相は「率直に言って進展していない」と認めたうえで、国連のデミストラ特使が誠実に取り組んでいないと批判し、反政府勢力やこれを支援する国々にもっと圧力をかけるべきだと強調した。

アサド政権側は、ロシアなどの支援を受けて内戦で圧倒的に優位に立ち強気の姿勢なのに対し、欧米などが支援する反政府勢力はまとまりにも欠けており、双方の妥協が求められる政治的な解決の見通しは全くたたない状況。

ロシア国防省「事実上の侵略行為」「米軍機への攻撃辞さず」
アメリカが主導する有志連合がシリア軍の戦闘機を撃墜したことについて、シリアのアサド政権を支援するロシアの国防省は19日、声明を発表し「許しがたい国際法違反であり、事実上の侵略行為だ」として厳しく非難した。

そのうえで、シリア上空で偶発的な衝突を防ぐためにアメリカとの間で設けていた連絡窓口の運用を再び停止したという。

さらにロシア国防省は、ロシア軍機が展開するユーフラテス川から西側のシリアの上空で有志連合の航空機や無人機が発見された場合、「対空兵器や軍用機などで追尾する」として撃墜も辞さない構えを示した。

米 ロシアとの関係悪化防ぎたい考え
ロシアが、シリア軍機の撃墜を受けてアメリカとの連絡窓口の運用を停止したことについて、アメリカ国防総省のダンフォード統合参謀本部議長は19日、首都ワシントンでの講演で「われわれは、衝突回避策の修復に向けて取り組んでいく」と述べ、窓口の運用の再開に取り組み、ロシア側とのこれ以上の関係の悪化を防ぎたいという考えを示した。

また、今回のシリア軍機の撃墜については「われわれは警告のためのあらゆる努力をはらったが、そのうえで指揮官は脅威があると判断し行動を取った」と述べ、あくまでも防衛目的の行動だったと改めて強調した。・・・事実関係は別に言ったものの勝ち、・・・
依然、米軍は自由シリア軍等反政府勢力にシリア政府攻撃用に大量の武器を供与した。その武器がアルカイダや初期のISにも大量に流れ、組んず解れず状態の反政府勢力となっている。
シリアが力を挽回したのはイランと関係が深いヨルダンのヒズボラが政府軍を支援したことにあり、米軍がISにてこずり、共通の敵としてロシアを介入させたことにある。
IS後のイラクは、イランとの関係が(モスルではイラン軍がイラク軍とともにIS掃討作戦を展開中)強くなる。
主戦場がシリアへ移行しているが、ここは墓場状態が続く。
ISの聖地ラッカへはクルド族が北から攻め入り、バラバラな反政府勢力も攻め込み、空からは米軍やその有志国+シリアとロシア軍から爆弾の雨あられ状態。
シリアの隣国トルコはクルド族を嫌い、特に戦闘に関わっている極左勢力については妥協の余地を残していない。

シリアはどこの国もIS掃討という名目で攻撃しており、トルコ軍もシリアのクルド族を攻撃している。米国はトルコと関係を拗らしたくないため、見て見ぬ振りをしている。
いまや、ロシアのバックには中国もいるが、中国は実利のみで動くことから、資金の提供は行っても動かない。この間、中国はイランとの関係を強化している。

イランはサウジと隣接するイエメンで国土の1/3を支配するフーシ派(シーア派)を支援しており、その脅威から、サウジはイランと国交断絶、イエメンでは敗退した旧政権を再度樹立させ、GCC(湾岸協力会議)を動員して大規模支援している。そのイエメンにGCCの一員として部隊を派遣しているカタールと国交を断絶した。
カタールは、リビア・エジプト問題では、サウジに追随せず独自に反政府側を支援している。また、イランと国交を持っていることも断絶の要因となっている。

<漁夫の利>
米国は、サウジと12兆円に及ぶ武器購入契約を勝ち取った。一方でカタールからも1.3兆円規模の戦闘機購入契約を締結した。

結果、戦争で大儲けするところが山のようにある。長引けば長引くほど儲かる。戦争の現実とはそういうものだろう。米国のライフル協会や軍需産業の米議員に対するロビー活動費はケタ違いでも知られている。

今回の米軍機によるシリア軍機の攻撃について米軍は、集団的自衛権の行使を行ったものだと主張している。集団的自衛権の下にある日本軍はシリアやイラクへ行かなくてよいのだろうか。

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[ 2017年6月20日 ]

 

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