アイコン 安川電機 熟練工ロボット開発 実演教示機能搭載

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安川電機は20日、熟練工が産業用ロボットに手本を示すとロボットがその技を記憶して再現する新機能「実演教示機能」を開発したと発表した。
高い精度の必要な熟練作業が、簡単な操作指示でできるようになる。生産現場の技術者不足を解消する手だてになるという。

 同社によると、熟練工が、センサの内蔵された「教示デバイス(装置)」を持って研磨などの作業をすると、装置がその動きを計測・記憶し、ロボットが忠実に真似る。
現在、新機能の検証作業を顧客と進めており、実用化の時期などは公表できないとしている。これまでは、人間の技術をロボットで再現するためには、人がコントローラーを使って複雑な動きをロボットに教え込む作業が必要だった上、細かな力加減まで再現するのは難しかった。

少子高齢化や新興国の人件費高騰により、近年は国内外の生産現場でロボット導入が進んでいる。同社は、新機能によりロボットを負担なく導入できるようになる。熟練技術のロボット化をサポートしたいとしている。

<主な特長>
(1) 人のお手本(実演)による簡単教示
人が作業を実演している最中の手先の位置姿勢や力をセンサで計測し、その計測データをロボットの動作に自動変換することで動作を教示する。
ペンダント操作に不慣れでも、実演による教示であれば、研磨のようなワークの曲面形状に合わせた3次元的な軌道と力加減を短時間で簡単に教示することができる。また、短時間で教示ができるため、多品種対応が容易になる。

(2) 学習機能による熟練作業者のスキルの再現
現状のロボットは位置姿勢を再現することは得意ですが、力加減を再現することは得意ではない。人が練習を繰り返すことで上達するのと同様に、ロボットが自ら練習を繰り返す(学習する)こと
で、教示した熟練作業者の力加減(スキル)を再現できる。また、生産ラインのレイアウト変更によ
りロボットと研磨機の配置が変わったとしても、再学習することで実演時のスキルを簡単に再現できるため、短時間でラインを再稼働させることができる。
教示データは再利用性が高く、異なるロボットで共有することも可能。

<主な用途>
金属ワーク(自動車部品、水栓金具、時計など)の研磨やバリ取り、組立作業など。

センサなどにより情報が入れば入るほど、その精度は高まり、モノにたいして自己判断するAI導入となる。

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[ 2017年6月21日 ]

 

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