アイコン いつまで続く加計問題 忘れ去られた森友問題 引っ込めたレイプ事件

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未だ引きずる加計学園問題、すでに忘れ去られた籠池問題、すぐに引っ込めた元TBS社員にレイプされたという女性。

これはどうみても線で繋がってるとしか見えない。

そしてこの三つの点を線にしたのは間違いなく、朝日率いるマスコミと民進党率いる野党連合。

いままでの民進党なら杜撰だったが、共産党と組んでからは狡猾になっており性質が悪い。

 

わかりにくい加計問題を詳しく解説する、農と島のありんくりんを紹介します。

snsn氏寄稿 加計問題を俯瞰して その1 3層に切り分けみよう


snsnさんから論考を頂戴いたしましたので掲載いたします。3回に分割いたしました。

snsnさんの論考に飛びたい方は、中段波線から下に飛んで下さい。

加計問題をただの応酬に終わらせず、いったん引いて多層的に切り分ける試みに挑戦されていて、意欲的な論考に仕上がっています。

日頃起きることに眼を奪われがちな私などが、腰を落ち着けて考えねばならないことを提示頂いて感謝しつつ読まして頂きました。

さて、おつきあい頂いている皆さんはご承知だと思いますが、このブログは「開かれた言論プラットホーム」を目指しています。

こう書くと必ず「アゴラみたいなものをめざすのか。おこがましい」と言われますが、とんでもありません。

あのようなプロ、あるいはセミプロのライターと、私たち市井に生きる一般ピープルとは自ずと次元が違ったものになって当然です。

言論が衰退する国のひとつの特徴は、モノトーン化することです。

方や黒なら、方や白。分かりやすくていいのですが、膨らみと距離がありません。

ですから問題がフェードすると、皆、忘却の彼方にと忘れ去られるものばかりです。

これは既に多くの人が忘れ掛かっている森友問題などを思い出すと、多少お分かりいただけるかもしれません。

kakei_s01.jpg

国民に忘れられたことに焦ったのか、「国策捜査」と戦っているつもりの(笑)籠池氏の再登場など、失礼ながら、まるでピエロでした。

籠池氏をさんざん利用して「正義の告発者」に持ち上げたメディア、助けてやんなさいよ。

このようになるのは、テーマの切り取り方の浅さと恣意性に起因します。

思索の探査針がテーマの奥深い部分に刺さっていないから、ツルツルと上滑りしているのです。

ひとつのテーマをあちらから見たり、こちらから透かしてみようとは思わず、自らの政治的立場、というより多くは好悪ていどの感覚でわかった気になります。

俗にいうアベノセイダーズの人たちなどが戯画的にやっていることをみれば、ご理解いただけるかもしれません。

彼らの多くは長きにわたって、官僚悪玉論を唱え、政治主導を絶賛してきました。

ところが加計問題では一転して、安倍憎しのあまり官僚規制と既得権との癒着は見えません見えませんとなり、「正義の告発者」が天下りの組織的斡旋で免職になりかかったとなると、これまた見えません見えません、という有り様です。

途詳述しますが、長谷川幸洋氏によれば、文科省は「告示」というやり方で獣医師、医師、船舶職員の養成学部新設を門前払いにしてきました。

今回できたのは、特区という例外規定を政府が作ったからにすぎません。

先日首相が、「全国に拡げる」と言ったのは、この文科省の悪しき省益を取り上げるという意味です。

「半世紀以上守られてきた硬い岩盤に風穴を開けることを優先し、獣医師会からの強い要望を踏まえ、まずは1校だけに限定して特区を認めたが、中途半端な妥協が国民的な疑念を招く一因となった。改革推進の立場からは限定する必要は全くない。速やかに全国展開を目指したい」(NHK6月24日)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170624/k10011029101000.html

ただし

「文科省が獣医学部などの新設を「告示」で門前払いしている問題である。加計学園が愛媛県今治市に獣医学部を設置できるからといって、文科省のトンデモ規制が消えてなくなったわけではない。それはいまも残っている」
(長谷川幸洋 現代ビジネス)
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52105

アベノセイダーズは今この時点で、どちらの側に立ってモノを言っているのでしょうか。

アベ憎しはさんざん聞きました。

では、あなた方は獣医学部を増やしていくことに反対なのですか。文科省が「告示」一枚で門前払いしてきたことが正しかったのですか。獣医師会と文科省の癒着はいいことなのでしょうか。

果ては前川氏の買春疑惑ですら、説明責任と女性の人権をことのほか重視してきたこの人たちが、むしろ今回に限っては「国家権力の謀略」だから無条件擁護ということのようです。

笑えるほどご都合主義なことよ。

これでは常日頃この人たちが言っている主張が、ただの看板の飾りでしかないことを暴露しています。

政治結論があらかじめあって、ゴールから逆走しようとするからこうなるのです。

よく左翼陣営は自らを「革新」、つまりプログレッシブと自称していますが、とんでもありません。真逆です。

彼らは言葉の正しい意味での、既得権益の守旧者たちです。

彼ら「革新」勢力の中心は、官僚主導によって守られた下級官僚による労組である官公労であり、はたまた労組の政治部である民進党であり、そしてメディアの独占構造によって手厚く保護されたマスコミなどであるのは偶然ではありません。

皮肉にも、「保守」政府はそれを「革新」しようとしています。

今回加計事件は、まさにその既得権構造を変えようとする「革新政権」と、変えさせてなるものかと抵抗する「守旧」勢力との戦いとなってしまいました。

私はこのような二分法的見方は好きではないのですが、今回この構図を意図的に作りだしたのは、自称「革新」の皆さんですので致し方ありませんね。

それはさておき、私もできるだけ多角的にみようという努力は心がけていますが、なにぶん力不足です。

多くの「集合知」が必要なのです。それもツイッターのようにぶつ切りの短文ではなく(それにはそれの良さがありますが)、大きく論理展開できるだけの分量を保障できる言論空間の存在です。

私のブログではコメント欄が、その役割を果たしてきました。

しかし、これでもなお展開が不足と思われる方は多くおられるでしょう。

snsnさんは、この政治的に正しければ何を言っても許されるという言論状況から、いったん身を引き剥がして、空飛ぶ鳥の眼からの俯瞰でこの問題を眺めようとしています。

本日掲載したsnsnさんの3ツの階層(レイヤー)論は、素晴らしい切り分け手法です。

このように切り分ければ、目先の政治的価値観に踊らされず、なにが本質なのかという軸芯を自分の内に持っていられるでしょう。

現状、多くの国民はメディアの濁流のような印象報道に押し流されています。

そのような時に、snsnさんのように鳥のように空から見下ろす視野が大切になるのではないでしょうか。

なおタイトルは、私がつけさせていただきました。

snsnさんごめん、また長くなってしまった。

                 ~~~~~~~~

kakei_s02.jpg

           ■加計問題を俯瞰して その1
                                             snsn

加計問題について全体を俯瞰した記事を書きたいと思います。

この問題は一獣医学校設置の問題だけでなく日本のメディア、官僚の問題点をあぶり出す事例だと考えています。

(1)3つのレイヤー(階層)の議論
加計問題で議論になっているのは3つのレイヤー(階層)であることがわかります。

*第一階層(個別論)
・加計学園に決定したプロセスの問題

*第二階層(業界論)
・日本に獣医は足りているのかどうか
・文科省の獣医学部や医学部規制のあり方

*第三階層(政治論)
・規制緩和方針の是非(特区という制度)
・政治主導か官僚主導か(内閣人事局という制度)

本件は当初第一階層(個別論)から議論がスタートしましたがここに問題がないことは議事録等ですでに明らかでありここでは繰り返しません。
 

              

僕が今回問題視しているのは、メディア、野党の論調が一気に第二階層(業界論)、第三階層(政治論)まで進んでしまっている点です。 

本来論理的には、加計学園決定プロセスと獣医不足問題、あるいは政治主導問題は別次元の話だと思います。 

仮に加計決定プロセスに問題があったとしましょう、しかしその時でも獣医は不足している(質量ともに)わけであり、(→唐木教授見解参照)
http://president.jp/articles/-/22413 <http://president.jp/articles/-/22413>
また官僚主導から政治主導への取り組みは実行されるべきです。

しかしながら、メディア、野党は第一階層(個別論)をきっかけに、第二階層(業界論)、第三階層(政治論)まで全階層を崩しにかかっています、全階層で安倍内閣の行うことにNOを突きつけています。
 

わかりやすくいえば、安倍さんがやっているから全部ダメという理屈にもならない理屈なのです。 

よく考えて欲しいのですが、 

・2010年の口蹄疫流行の時に初動対応の遅さ、獣医不足の問題が言われていました。
・国家戦略特区構想は小泉内閣から形を変え民主党政権に引き継がれ16年3月に安倍内閣特区が閣議決定されました。
・内閣人事局は、第一次安倍政権で検討開始され、その後は自民党がモタモタしていましたが、民進党の江田けんじ氏は内閣人事局を早く設置しろと2009年に進言しています。

http://www.eda-k.net/column/week/2009/09/20090928.html <http://www.eda-k.net/column/week/2009/09/20090928.html> 

その後安倍政権で14年4月に閣議決定されています。

この歴史的な流れの中で、メディア、野党は今回のような特大反対キャンペーンをやったでしょうか?
 

もし反対なのであれば、当時から猛然と反対すればよかったはずですよね。 

思い出して見ると当時はむしろ、政治主導すべし、族議員排除すべし、官僚の天下り反対、岩盤規制を突破すべしとメディア、野党は自民党を責めていたはずです。 

それが今回180度手のひら返しのポジションになっている。 

あまつさえ民進党は特区停止法案まで提出する始末。 

これは明らかに安倍政権を倒すことだけが自己目的化した醜悪な政局争いです。 

しかもその影響は日本の食の安全や教育水準、経済成長を毀損するものであり実害があります。

僕は小泉内閣も民主党政権も多くの問題があり支持できませんが、政治主導、規制緩和の流れについては党派を超えて政治家としての大義、国益を考えて引き継いできた良心をかろうじて感じます。
 

それをたった一校の新設の問題だけで、第二階層(業界論)、第三階層(政治論)のレベルで全体政策を破棄しようとしている。

言い方は悪いですが安倍を倒すためであれば、パンデミック防衛など日本の安全を無視しても構わないという破壊思想であり、源流はマルクスの暴力革命論に見ることができるでしょう。 

1968年のパリ5月革命で左翼学生活動家は労働者が豊かになることを心良く思っていませんでした。 

なぜなら豊かになった労働者は自分の勤務先の工場の破壊をしないからです。暴力革命論においては安心安全な社会になると全てを破壊する革命エネルギーが削がれるため困るというわけです、破壊すること自体が自己目的化しているのです。

僕個人はここにおいてまず民進党への不信感が最大限に達しています。彼らは政治をやりたいのではなく政局をやりたいだけです。安倍さえ引き摺り下ろせれば自分たちの過去の大義すらかなぐり捨てるという愚挙です。
 

ここに政治の死を見ます。 

先日民進党の高井議員のブログから過去記事が削除されましたね、http://takaitakashi.com/category/tatakai-nikki <http://takaitakashi.com/category/tatakai-nikki> 

それもそのはずです高井議員ブログには加計設置のために岩盤突破の努力を行なってきた足取りが書いてあったからです。 

党内指示でしょうが高井議員も忸怩たる思いでしょう。(→ネット上にはスクショが残っています。この辺はネット社会の良さですね)

ただ、まだ民進党についてはアホだなあ〜程度の感想なのですが、もっと恐ろしいのは朝日新聞及び自民党内の財務省派(石破、麻生)です。

 

                                            (続く)

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[ 2017年6月28日 ]

 

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