アイコン 第3セクター商業施設アウガの青森駅前再開発ビル(株)/特別清算

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0705_08.jpg青森駅前再開発ビル(株)(青森市新町1-3-7、代表清算人:鈴木規央弁護士)は7月5日、青森地裁へ特別清算を申請した。
負債額は32億円。(別途出資金10億3千万円も紙切れ)

青森駅前第二地区第一種市街地再開発事業の一環として、青森市が第3セクター方式で平成4年4月に設立。総事業費184億円を投じ、複合商業施設「フェスティバルシティ・アウガ」を平成13年1月にオープンさせた。
地下1階には「新鮮市場」、
1階から4階までは商業施設、
5階・6階は「青森市男女共同参画プラザ・カダール」、
6階~9階は「青森市民図書館」
で構成。

当開発プロジェクトは空洞化した市中心街に賑わいをもたらす「コンパクトシティ」構想のモデルケースとして全国的にも注目され、開業当初は賑わいを見せた。
しかし、その後は、郊外型の大型商業施設の進出などから、売上高は想定を大きく下回り、赤字が続き、市は増資引き受けなどにより同施設の資金をつないできた。
平成28年3月期には減損計上により、約27億円の赤字を計上して債務超過に陥り、市長が辞任に追い込まれた。
新市長は17億円の債権を放棄し、建物を公共物として利用することにし、商業部分の全店閉鎖を通知、同社は3月末に解散を決議していた。
以上、

建物を建てる前提で、計画立案をし、バブルが崩壊しても見直しもせず、議会で開発が承認されているとして動き続ける官庁の異常さが露見した案件。税金だから、誰の腹も痛まないと官庁予算の執行のあり方が問題。民間では計画を立案し開発を行った関係者は降格などの処分をされよう。

バブル期に計画され、バブル期のバラ色の計画でそのまま開発、結果、大損して商業施設閉鎖、駅前のこうした建物を公共財として全館利用するなど聴いたことがない。即刻、二足三文でも売却すべきだろう。このままだと、今後、税金から膨大な人件費や維持費が使用されることになる。
アウガの建設では、寄って集ってボロ儲けした利権議員たちが山のようにいるはずだ。

 

フェスティバルシティ・アウガ
所在地
青森県青森市新町1丁目3番7号
用途
市場・店舗、図書館、男女共同参画センター
設計者
久米設計
施工
清水・東海・奥村・阿部重建設工事共同企業体
建築主
青森駅前再開発ビル(株)・青森市
事業主体
青森駅前再開発ビル(株)・青森市
管理運営
青森駅前再開発ビル(株)
構造形式
CFT・鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄骨造
敷地面積
9,686 m²
建築面積
7,114 m²
延床面積
54,505 m²
階数
地下1階・地上9階・塔屋1階[1]
駐車台数
522台[1]
着工
1999年9月
竣工
2001年1月
開館開所
2001年1月
総事業費
184億円

 

[ 2017年7月 5日 ]
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