アイコン 中国が米原油を爆買いしている  昨年の10倍

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原油価格は珍しく米シェールオイルの掘削稼動リグ数が減少し、一時的に原油価格は上昇したが、それもつかの間再び増加に転じ、下げている。
1、OPEC+は減産で価格維持を図っているが、+部分のロシアなどはその効果について、疑問を呈し始め、
2、OPEC加盟国もカタールに対する湾岸国の断交により足並みが乱れる可能性が指摘され、
3、大産油国であるイラクのIS退治も進み、政情安定化による産出量増加懸念、
4、タブツキ気味の米原油在庫、
5、米自動車販売台数のピークアウト、
6、中国経済の停滞、自動車販売台数の拡大鈍化
など原油価格が上昇する材料に乏しい内容となっている。

7月10日、米ウォール・ストリート・ジャーナル電子版は、米原油を中国が爆買いしていると報じた。
今年1~5月間に中国は、1日平均10万バレル近くの原油を米国から輸入している。これは、昨年平均の10倍に当たる量で、特に4月と5月は1日平均18万バレルにまで増えたという。
記事は、「この変化を米国の石油生産者は、原油価格低迷が打破されると歓迎している。巨大石油タンカー停泊に向けたメキシコ湾の港湾改造が次々と進み、雇用も生んでいる」としている。

中国で、米国からの石油輸入が急増した背景には、米国での原油採掘量の大幅増、米国政府が2015年に40年近く続いた原油禁止令を解いたこと、中東地区の政情不安といったさまざまな要素が重なったことがあるという。
そして、現在米国の原油が割安なのは、石油輸出国機構(OPEC)による産油量制限や、米国内のシェールオイル生産量上昇が理由になっている。

中国の米国からの原油購入は、中東以外の地域の石油を買うチャンスがあれば買うはず。その前提条件は、価格がリーズナブルであることだと指摘されている。

記事は「米国の対中原油輸出の激増は、トランプ政権が目標としている対中貿易赤字を減らす重要な手段となるかもしれない。しかし、この状況はすぐに終結する可能性も持っている。原油価格がライバル産油国よりも低廉な状況を保てなければ、長距離輸送でかさむコストをカバーできないからだ。そして、中東の石油大国も中国市場を簡単に手放したりはしない」と論じている。
以上、
その米原油が精製され、北朝鮮に人道目的の大義を掲げ、輸出されている。

 

米原油掘削稼動リグ数推移
 
稼動リグ数
増減
2017年7月8日
763
7
2017年7月1日
756
-2
2017年6月24日
758
11
2017年6月17日
747
6
2017年6月10日
741
8
2017年6月3日
733
11
2017年5月27日
722
25
2017年4月29日
697
45
2017年3月25日
652
50
2017年2月25日
602
36
2017年1月28日
566
41
2016年12月31日
525
 
・ベーカー・ヒューズ社版
 
<↓ 過去2年間の原油価格チャート>
7月12日現在45ドル台
0712_02.jpg

 

[ 2017年7月12日 ]
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