アイコン トランプジュニアのメール公開 墓穴かそれとも・・・

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トランプ米大統領の長男、ドナルド・トランプ・ジュニアは11日、自身が昨年の大統領選で、父のトランプ氏に対するロシアの支援を歓迎していたことを示す電子メールを公開した。
これは、NEタイムズが、メールを公表する予定だったことから、先手を取ってジュニアが公開したものと見られているが、内容が内容だけに・・・

メール登場人物
ドナルド・トランプ・ジュニア: トランプ大統領の長男、不動産事業等を引き継いでいる
ロブ・ゴールドストーン: トランプ大統領と親交のある音楽広報担当者、エミンの代理人。
エミン・アガラロフ: ロシアの実業家兼シンカーソングライター。トランプ大統領と知り合い。
アラス・アガラロフ: エミンの父親でロシアの資産家。トランプ大統領と知り合い。
ナタリア・ベセルニツカヤ: ロシア女弁護士、ロシア政府関係者? 本人否定。

ジュニアは、メールの中で、対抗馬だったヒラリー・クリントン候補のイメージダウンにつながる情報をロシア政府から得られれば「うれしい」と述べていた。

昨年の大統領選では、トランプ陣営が、ロシア政府と結託し投票結果に影響を与えようとしていたとの疑惑が浮上している。

今回、ジュニアがツイッター上で公開した一連のメールは、同疑惑をめぐる論争に拍車をかけている。
ジュニアは当初、ロシア人女弁護士のナタリア・ベセルニツカヤとの面会について、養子縁組政策に関するものだったと説明していたが、詳細が明るみに出る中で、一転して説明内容を変えていた。

公開されたメールでは、トランプ大統領と親交のある音楽パブリシスト(広報担当者)のロブ・ゴールドストーンが、ジュニアに対し、自身が代理人を務めるロシアのシンガーソングライターのエミン・アガラロフから、クリントン候補に不利な情報をロシアが提供する用意があることを聞いたと伝えている。

ゴールドストーンは、昨年6月3日付のメールで「ロシアの検事が今朝、彼(エミン・アガラロフ)の父(大資産家)のアラスに会い、『ヒラリーの犯罪とロシアとの取引を証明する公式文書と情報をトランプ陣営に提供する』と持ちかけ、あなたの父に非常に有益なものだ」と説明した。
 
「これは明らかに、非常に高レベルで、扱いに慎重を要する情報だが、ロシアとその政府によるトランプへの支援の一環だ。アラスとエミン(親子)も協力している」とした。
 
ジュニアは、このメールに20分足らずで返信。「ありがとう、ロブ。それはありがたい=うれしい。今は出先だけど、たぶん私が先にエミンと話す。時間が取れそうだし、あなたが言うことが本当ならうれしい。特に夏になれば」と応じた。
 
「モスクワからこの木曜日にやってくるロシア政府の弁護士と、君の会合を調整してくれと、エミンに頼まれた」
 
 メールのやり取りがあったのは、大統領選でクリントン氏が民主党の候補指名をほぼ確実とし、トランプが夏からの本選を視野に入れ始めた時期だった。
以上、
 
資産家アガラロフ氏がトランプ大統領との関係を語る
2017年3月21日付でフォーブス誌ロシア版が、ロシアの大資産家アラス・アガラロフの息子エミン・アガラロフ(実業家兼シンカーソングライター)が、米フォーブス誌の独占インタビューに応じ、「ロシアとは、何の関係も持っていない」とするトランプ米大統領と自身及び父親とのつながりについて語ったと伝えていた。
 
アガラロフ父子は5年前、トランプがスポンサーを務める美人コンテスト「ミス・ユニバース」のモスクワ開催をきっかけに同氏に関心を示すようになった。
(中略)
 「彼は、非常に気配りをする人物で、気に入った相手には多くの骨折りをしてくれる」とエミンは述べた。
エミン・アガラロフ父子は、トランプと良好な関係を維持するには、彼の身内と常にコンタクトをとっておく必要があると考え、大統領就任式の日、トランプ氏の息子に連絡を取った。
 
しかし、(トランプ氏から経営を引き継いだ)会社の体制が安定するまでは、取引を行うのは無理だと伝えられた。
以上、
 
結果、
ジュニアと娘婿のクシュナーらがロシア人女弁護士のナタリア・ベセルニツカヤと会合しているが、ベセルニツカヤ弁護士は「自分はロシア政府と関係ない」と述べており、一連の内容がロシア政府と、いかにも関係ありそうな内容ながら、問題とするならば、ベセルニツカヤ弁護士がロシア政府の関係者ということを立証する必要がある。
 
トランプ政権にとって大打撃となる内容だけに、ジュニア自らが公表するからには、ロシア政府とベセルニツカヤ弁護士とは関係ないという立場なのだろう。
 
ロシアの資産家は、ロシア政府と癒着しない限り、資産家=実業家としては成功できない。そうした資産家のエミン・アラン親子が、ロシア政府と関係する弁護士をアメリカに派遣し、トランプの息子のジュニアや娘婿のクシュナーと会わせるだろうか。
 
ベセルニツカヤ弁護士はダミーだった可能性もあるが、内容はロシア政府の意向を汲んだ可能性が高い。
 
ベセルニツカヤ弁護士とロシア政府の関係を立証できなくとも、この内容では、米国民や米議会に与える心象は非常に悪く、もしも、ベセルニツカヤ弁護士がロシア政府の関係者だったならば、ロシアゲート事件で居直り続けるトランプ政権にとって、共和党議員もロシアとの関係を嫌っており、離反し、弾劾という致命傷になる可能性が高い。
 
なお、送付先は「To: ジャレッド・クシュナー、ポール・マナフォート(選対本部長)」となっているものもある。
ジュニアは墓穴を掘ったのか、単なるバケツだったのか。
NYタイムズがリーク・所持しているメール内容に、もっと濃い内容があるのかどうかも気になる。

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[ 2017年7月13日 ]

 

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