韓国 日本への留学・就職希望者増加中
韓国の若年層(15~29歳)の失業率は10.5%で、前年同月比0.2ポイント悪化した。実際は、就職活動を諦めた人たちもかなりいるため、倍近い数値になる。
7月11日韓国のニュース1は、最近韓国で、多くの中高校生が日本の大学を目指している現状を伝えた。
韓国ではここ数年、日本留学への関心が高まり、毎年2回、6月と11月に行われる日本留学試験(EJU)の受験者数は着実に増加、今年6月には過去最高となる2800人が申し込みを行ったという。
修学能力試験(日本の大学入試センター試験に相当)の準備をしたものの思ったような成績が出せず、後になって日本の大学を目指す人もいるが、中学3年から高校1年ごろに早々と韓国での大学進学を諦め、日本留学の準備に入る人もいるそうだ。
ソウル市内で日本留学を目指す生徒を対象とした塾を運営するイ院長は、「年平均500〜600人程度の生徒が、この塾から日本の大学に進学する。毎年、日本留学を準備する生徒が増えている」と述べている。
イ院長は、こうした動きの背景について、「入試が簡単で、卒業後の就職も容易だから」という点を挙げている。
日本の大学入試では、高校時代の内申点がそれほど重要視されず、留学試験も修学能力試験よりレベルが低く設定されているため、韓国人の場合、日本人でも行きにくい名門大学に行きやすいという。
また、若者の失業率が高止まりしている韓国に比べ、日本の高い就職率は留学生にとっても大きな魅力。それに加え、学費などの経済的負担が少ない点も日本留学の魅力の一つだと記事は指摘している、
少子高齢化が進む日本では、政府レベルで外国人人材の誘致に積極的に乗り出しており、留学生対象の奨学金も多種用意されていると紹介している。
以上、
財閥支配の韓国経済、ごく一部しか就職できず、そうした大企業に入るために幼少期から勉学に励み、優秀であっても、ほとんどの者が希望をかなえられていない。財閥企業でも電子・IT企業は好調だが、世界一の造船や自動車も苦戦している。
その上、THAAD配備により貿易制裁を行う中国の今後の動向も不明で、企業にしても積極的に採用に動く企業は限られ、採用しても非正規職が多くなっているのが現状。こうした就職難から、韓国では最低賃金も守らない企業や事業主が多く、当局の取り締まりもほとんどない。
また、韓国では、高齢者の多くが年金(少ない)では暮らせず、多くが働き続け、若者の雇用を奪っていると指摘されている。70歳でも仕事している人が多いという。
韓国経済や貿易黒字から、サムスン電子とその協力会社を省いて再計算すれば、実態が見えてくる。
そのサムスン電子の実質親分は朴大統領の弾劾に至った崔順実ゲート事件で収監されており、来月から裁判が始まるという。こうしたことも採用増には至らないものになっている。
(ただ、以前決定し、工事中であった巨大半導体製造工場が順次完成しており、製造中心に雇用は増加している。ただし、一昨年はスマホ不振で大リストラしている)
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