中国の一帯一路軍事戦略 ジブチに中国軍の軍港開設 海外初拠点
中国国防省は11日、アフリカ北東部ジブチに建設を進めてきた軍事基地の運用を開始すると発表した。広東省の湛江で同日、部隊の出陣式が開かれ、兵士や関連設備を乗せた艦船が出航した。ジブチ基地は中国軍にとって初の海外拠点となる。
中国は、陸海のシルクロード経済圏構想「一帯一路」の一環として、インド洋に面したパキスタンやスリランカに寄港先を確保。ジブチ基地の開設により、中国と軍事的に対峙(たいじ)するインドを取り囲む海路が強化されることになる。
中国軍は、昨年から首都ジブチ市の沿岸部で、艦艇が停泊できる軍事施設の建設に着手。軍は目的について、ソマリア沖などの海賊対策や航路の安全維持、海難救援活動のための後方支援基地だと説明している。
香港紙・星島日報は12日、「中国が、この基地を利用して、世界規模で軍事的に拡張していくのかどうか、高い関心が集まっている」と指摘している。
一方、中国外務省の耿爽・副報道局長は12日の記者会見で、基地に関して「ジブチの経済社会の発展促進に役立つ。中国は平和発展の道を堅持する」と強調した。
ジブチは、スエズ運河に通じる紅海の入り口に位置する要衝。
ソマリア沖のアデン湾で海賊対策活動に参加する自衛隊のほか、米軍やフランス軍も近隣の港に拠点を構えている。
以上、
中国は、スリランカ南端にも中国軍の軍港を開発していたが、前政権への巨額賄賂が発覚し、現政権は、中国軍艦の寄航地としての利用だけはできるようにした。その後、モルディブにも軍港建設の計画を持っている。インドの東隣のパキスタンにはすでに軍港に寄航できる体制を有している。イランの軍港にも寄航できる。
領土問題などで敵対するインドを囲い込む戦略、東シナ海・南シナ海・インド洋・アラビア海・紅海のアジア・中東を睨む海上一帯軍事戦略を進めている。
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