アイコン 現代グループ 生産キャパ100万台の3工場増設 販売台数は減少

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現代自動車グループ(現代と起亜)は、世界販売台数が減少をたどる中、生産工場が次々に完成し、余剰とも見られる合計100万台の生産キャパの生産施設が増加することになる。

<世界販売台数>
両社合計の世界販売台数は
2015年は802万台、
2016年は788万台(前年比▲1.8%減)、
2017年上半期は▲8.5%減の352万台。
現代が前年同期比▲8.2%減の219万台、起亜が▲9.4%減の132万台となっている。
2017年の販売目標は計825万台。
2016年実績、中国179万台(構成率22.7%)、アメリカ142万台(18.0%)、韓国119万台(15.1%)

<新工場>
昨年9月、起亜は生産キャパ40万台のメキシコ工場を完成させた。
昨年10月、現代は生産キャパ30万台の河北省滄州工場を完成させた。(中国第4工場)
今年末までに、現代は生産キャパ30万台の重慶工場を完成させる。(中国第5工場)

現代・起亜の現代グループは、工場のスクラップ化を図らなければ、過剰生産施設を持つことになり、経営を圧迫する。ただ、トヨタより高給取りでストライキを毎年打つ韓国現代労組が控え難航しそう。

また、採算性も、米トランプが、現代グループが工場を持つメキシコ・韓国との自由貿易協定の見直しを打ち出しており、関税再設定で(販売価格を上げなければ)悪化することが懸念されている。
米国におけるメキシコ・韓国への関税再設定で、値上げすれば販売台数に影響を与えるおそれもある。

それに加え、販売台数の伸びがピークアウトしたと見られる大市場の米国と中国市場では、値引き販売競争が拡大しており、利益率を落とすマイナス要因として挙げられている。

当面は、THAAD配備問題で、中国に全制裁を解除してもらうことが必要だろう。

 

2017年 現代・起亜グループの韓国および世界販売台数 前比=前年比
 
国内販売
外国販売
合計販売
台数
前比
台数
前比
台数
前比
6月
現代
61,837
-11.6%
314,272
-16.2%
376,109
-15.5%
起亜
47,015
-10.5%
185,355
-14.0%
232,370
-13.3%
108,852
-11.1%
499,627
-15.4%
608,479
-14.7%
5月
現代
60,607
-0.4%
307,362
-16.5%
367,969
-14.2%
起亜
43,522
-8.6%
175,606
-10.1%
219,128
-9.8%
104,129
-4.0%
482,968
-14.3%
587,097
-12.6%
4月
現代
60,361
1.5%
303,864
-13.9%
364,225
-11.7%
起亜
43,515
-10.3%
166,317
-13.9%
209,832
-13.2%
103,876
-3.8%
470,181
-13.9%
574,057
-12.3%
3月
現代
63,765
2.6%
342,164
-7.8%
405,929
-6.3%
起亜
47,621
-5.7%
190,601
-12.5%
238,222
-11.2%
111,386
-1.1%
532,765
-9.5%
644,151
-8.2%
2月
現代
53,113
8.7%
288,232
0.3%
341,345
1.5%
起亜
39,158
0.1%
188,665
2.5%
227,823
2.1%
92,271
4.9%
476,897
1.2%
569,168
1.8%
1月
現代
45,100
-9.5%
297,507
3.1%
342,607
1.3%
起亜
35,012
-9.1%
163,793
-6.5%
198,805
-7.0%
80,112
-9.3%
461,300
-0.5%
541,412
-1.9%
上半期合計
600,626
-4.3%
2,923,738
-9.3%
3,524,364
-8.5%

 

[ 2017年7月14日 ]
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