アイコン 上半期の首都圏分譲マンション動向 26年ぶりの高値/不動産経済研究所

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不動産経済研究所が18日発表した2017年上半期(1~6月)の首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)のマンション発売戸数は、前年同期比1.9%増の1万4730戸となった。

都内の供給が好調で、上半期としては4年ぶりに増加に転じたが、1戸当たりの平均価格は3.5%高い5884万円で、1991年上半期(6450万円)以来、26年ぶりの高値水準だった。

都心などでは地価の高騰に加え、建設作業員の人手不足などで施工費が上昇。マンション価格に転嫁され、平均価格を押し上げている。

詳細
◎供給は1.9%増の1万4,730戸。都区部5.4%増、都下28.1%増と東京2エリアがけん引。
◎価格は3.5%アップの5,884万円。契約率は1.1Pダウンの67.3%と2年連続で70%を下回る。
◎上半期の総契約戸数(2016年末の継続販売戸数を含む)は1万5,680戸で、前年同期の1万4,755戸を925戸(6.3%)上回っている。

(1)2017年1~6月の供給は1万4,730戸、前年同期(1万4,454戸)比1.9%の増加。(過去最多は2000年の4万6,816戸)。

(2) 前年同期実績に対する地域別増減戸数および増減率は、
東京都区部 359戸、5.4%増、
都下      472戸、28.1%増、
神奈川県   115戸、▲3.9%減、
埼玉県    250戸、▲14.9%減、
千葉県    190戸▲12.7%減。

(3)首都圏の地区別供給戸数は
東京都区部7,008戸(シェア47.6%)、
東京都下  2,154戸(14.6%)、
神奈川県  2,832戸(19.2%)、
埼玉県    1,432戸(9.7%)、
千葉県    1,304戸(8.9%)
東京都全域では9,162戸でシェアは62.2%(前年同期は8,331戸、シェア57.6%)。

(4)戸当たり価格:5,884万円、m2単価:85.0万円。上期としてはいずれも5年連続のアップ。
前年同期は5,686万円、81.7万円であったので、前年同期比総額で198万円(3.5%)、単価で3.3万円(4.0%)、いずれも上昇している。

(5)上半期の地域別平均価格、m2単価(各増減率)は以下のとおり。
都区部 7,159万円、107.3万円(5.6%上昇、5.4%上昇)、
都下 5,083万円、71.3万円(▲3.3%下落、▲0.6%下落)、
神奈川県 4,982万円、69.7万円(▲1.9%下落、▲3.3%下落)、
埼玉県 4,352万円、61.0万円(1.3%上昇、2.2%上昇)、
千葉県 3,994万円、55.4万円(▲1.4%下落、1.8%上昇)。
都区部、埼玉県の平均価格、m2単価が対前年同期比で上昇した一方、都下と神奈川県はいずれも下落している。

(6)上半期の初月契約率の平均は67.3%で、前年同期の68.4%に比べて▲1.1ポイントダウンしている。上半期としては2年連続の60%台=2年連続の70%割れ。
(累積契約率は77.0%で同▲1.3ポイントダウンである。)

(7)2017年6月末時点の在庫は6,210戸。2016年6月末時点(6,130戸)比で80戸の増加。

(8)下半期予想
◎下半期は大型案件の新規発売で増加幅が拡大、年間供給は3万8,000戸前後に。
(1)下半期(7~12月)の供給見込みは2万3,000戸。前年同期(2万1,318戸)では7.9%増。

(2)年間供給は約3.8万戸。2016年の3万5,772戸から6.22%増も、2年連続の3万戸台にとどまっている。


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[ 2017年7月19日 ]
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