アイコン 加計学園でメディアは敗北する/第2回加計閉会中審査 青山委員後半 

7月10日、フジテレビのユアタイムで東京大学、ハーバード大学出身のモーリー・ロバートソン氏が加計学園問題について「メディアが敗者になる可能性がある」と発言しました。

ユアタイムは今のところテレビで唯一、加計問題をちゃんと報道しているところです。

芸能人を引き連れて発狂した日本の報道がどこへいこうとしているか、国民は最後まで見届ける必要があります。

 

昨日に引き続き青山議員の前川氏への質問の後半を掲載、今回も(農と島のありんくりん)を転載させていただきました。

どうぞ読んでみてください。

第2回加計閉会中審査 青山委員後半 : 農と島のありんくりん

青山繁晴委員による閉会中審査・加計部分の後半です。

ここで加戸前愛媛県知事は、まさに涙と共に吐くような言葉を語っています。この加戸氏の血を吐く訴えをしっかりと受けとめねばなりません。

この加戸前知事の発言すら、メディアはきちんと伝えませんでした。

はっきり言いましょう。いまや日本のメディア全体が発狂しています。まともな人間が作るものとは到底思えません。

恐ろしいのは一部のメディアを除いて報道姿勢が、全体主義国家の如き一列だということです。

このなかには、本来高度の客観性を要求されているはずのNHKすら含まれています。

週刊誌は新聞の別動隊に堕し、テレビはワイドショーが世論をコントロールしている体たらくです。

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そしていまや日本の世論は、上の写真のような芸人コメンティターたちが作っています。

低劣なコメンテイターたちが、報道対象の内面を宇宙からの神の眼のごとき眼で見透かして、おちゃらけた中傷に励んでいます。

たまにまともなことをゲストが言おうものなら、全部をいわせずに、「そんなこと楽屋で言って下さい」などと居丈高に押し潰すことも平気でやります。

今、テレビでは反アベでない芸能人は干されるようです。

日本のメディアは一部の例外を除き、腐敗堕落の段階を通過し、もはや「ない」ものと思って下さい。

今回も転載させて頂いた国会議事録は、「ぼやきくっくり」様からのものです。転載することにより、メディアが卑劣にも隠蔽している真実を拡散せねばなりません。

このようなくっくり様のような逞ましい草の根の記録者がいて、今の日本の政治と言論はかろうじて成立している状況なのです。

このモリカケ騒動で明らかになったことは、安倍政権の「忖度」ではありません。

ひとつは、日本のメディアが醜悪な自殺を遂げたこと。

今ひとつは、私たちネット言論が日本の正気を保つための最後の防衛ラインであるということです。

それはいまだ非力ですが、たしかに存在しています。

太字はくっくり様のものに私がつけたものも含まれています。口語ですので、長すぎる文節は適時切り、句読点も修正いたしましたが、文意は損ねていません。

赤字もくっくり様が施したものですが、あえてそのまま転載いたしました。

えー、ま、などは削除ました。写真もくっくり様ご提供のもです。

改めて「ぼやきくっくり」様には深く感謝いたします。
全文は「ぼやきくっくり」様ttp://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid2086.html#sequel  

                 ~~~~~~ 

●2017年7月25日【予算委員会 加計学園】 閉会中審査2回目
※動画:
https://www.youtube.com/watch?v=1Bjoi4ZSga8

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青山繁晴委員
「これまであの、昨日の衆議院の質疑をめぐって、お聞きいたしました。
さて、7月10日の、この本参議院における閉会中審査における、加戸参考人と、それから前川参考人の証言によって、客観的な経緯っていうものが、かなり明らかになったと、考えます。
加戸参考人にお尋ねしますが、加戸参考人がおっしゃった経緯というのは、ものすごく短く縮めますと、鳥インフルエンザ、口蹄疫、狂牛病、といった新しいリスクに対応するために、愛媛県と今治市で、たくさん大学にも声をかけたけれども、その中で唯一、加計学園だけが、誘致に応じてくれた。
これは、県議と、加計学園の事務局長の方の人間関係に、もともとは、よるものであったと。
で、ところが、加計学園がようやく手を挙げてくれたけれども、これは加戸参考人の言葉をそのままいただいて申せば、文科省の、岩盤規制という歪められた行政によって、実現していなかったと。
構造改革特区のノウハウをもってしても、難しかったと。あるいは民主党政権の時に、総合特区って試みもありましたけれど、それはおっしゃってなかったですけれども、いずれにせよ、そういう特区で突破口を開くってやり方が上手くいってなかったけれども、それがよくやく国家戦略特区というものが登場したことによって、いわばそれをドリルとして、ついに実現して、行政が正されたと、いうふうに証言されました。
いま、まとめたこの経緯でよろしいでしょうか。どうぞお願いします」

 

 

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加戸守行参考人(前・愛媛県知事)
「まずあの、冒頭に、参考人としてお呼びいただきましたことを、心から感謝申し上げます。
私自身が、いまご指摘ありましたように、この今治へ、獣医学部の誘致に、一番先頭を切って旗を振った、首謀者でございますだけに、ま、今回、こういう形で安倍総理への疑惑、あるいは批判というような形で、議論が展開されていることを、大変悲しく思い、この濡れ衣を晴らす、せめてもの、いささかでも役に立ちたいと思って、参上いたしました。
 冒頭に申し上げますが、私は、加計理事長が安倍総理の友人であったってことは、昨年まで全く存じませんでした。
そして、いままでの間に、私は安倍総理を拝見しておりましたけれども、平成13年の2月に、えひめ丸事故が起きた時に、当時、安倍首相(※森首相)のもとで、官房副長官として危機管理を担当され、国内での調整、アメリカ在日米軍との関係、あるいは、さまざまな形での総合調整、便宜を計らっていただいた、私にとっての大恩人でありますから、それ以来の、安倍総理との、何十回にわたる様々な会合を通じて、加計のかの字も聞いたことはございませんし、私自身も申し上げたことはありません。
ただ、言及したのは、教育再生実行会議の委員になりまして、この、デッドロックに乗り上げてる状態を、側面射撃が、援護射撃ができないかなと思って、場違いではありましたけれども、その場で、愛媛県が獣医の問題で、こんなに、岩盤規制に面して、困っていると。で、当時、安倍総理の言葉を使いまして、愛媛県の小さなドリルでは、穴が開かないから、教育再生実行会議のドリルで、穴を開けてもらえないかというような、発言をいたしました。
しかしその時には、1回目は場所を言いませんでした。2回目は、愛媛県で、用地を準備してという言葉は言いましたけども、今治という言葉も触れておりません。
まして、加計学園のかの字も出しておりませんから、たぶん、私が発言した趣旨は、その時総理が、いらっしゃったから、この話は少しは気にしてもらえるかなと思ったんですけど、恐縮ですがあまり関心なさそうにお聞きになっておられまして、えー、それから間もなく、提案が下ろされ、また2回目に発言した時には、また提案はダメで、全く反応なかった。今にして思えばですね、そんな時の友人だったのか、もしご存知だったら、少しは反応が違ってたんだろうな、なんて、いまは想像してるところであります。
 ところで、誘致の問題に関しまして、先ほど総理もちょっと触れられましたが、昨日の予算委員会で申し上げましたように、
もともとは愛媛県の県会議員が、加計学園の事務局長と、今治での同級生で、ございました。
その関係で、平成17年の1月に、県会議員が話を持ちかけまして、今治での大学誘致、進出を。
それを2年間経て、検討の結果、昭和19年(※平成19年。後ほど訂正あり)の1月に、獣医学部で、つくりましょう、つくりますという構想が出てまいりまして、当時、安倍政権下でございました。
私も、安易に考えてましたのは、文部省は私の出身地でもありますし、後輩が少しは、私の意向を忖度して便宜を図らってくれるかなと思って(笑)、参上いたしましたが、言葉は、慇懃丁重でありましたけど、中身は、農水省の協力が得られないと難しい、特に、権益擁護の、既得権益の強力な団体があってと、いうような話で、ああ、一筋縄では行かないなと、これは、ということで、悩みながら、模索しておりましたら、ちょうど、小泉内閣時代からの、構造改革特区があるということを知りました。
そして中四国ブロックでの説明会、これは何回も何回もやってるようですけど、それに愛媛県の担当者と、今治の担当者で、聞きに行ってもらって、ひょっとしたら、この構造改革特区で道が開けるかもしれんという形で、福田内閣の時点で、申請をいたしました。
で、考えてみますと、このなかなか上手くいかなかった理由は、結局、構造改革特区で、特区の本部長は、総理大臣でありますけれども、実務は、全部、所管省がやりますから、文部科学省が仕切って、農林水産省と、お互いに、できませんできませんって返事がかかってくるから、とても総理の手の及ばないとこで、既得権益団体の岩盤に阻まれているんだっていうことを感じながら、しかもそれが15連敗いたしましたから、大相撲で言えば、15戦全敗だと引退と、こういふうになるわけでございます。
正直言いまして、構造改革の特区の時は愛媛県と、今治市がタイアップしてやりましたけど、愛媛県は15戦全敗で、成績悪しってことで引退して親方になりまして、構造改革特区の方は、今治市があえて、白星を得るべく、○○○○という形で、えー、特区の申請をして、そして、有識者会議の英明なる判断と、内閣府の、あるいは、虎の威を借るような狐が、発言を用いてでも、強行突破していただいたことを、私は大変喜んで今日に至っております。
けれども、さまざまな今日の情勢で、心配してることも、いくつもございますが、それは後ほど、時間ございましたら、私に申し上げる機会を、よこしていただければありがたいと思います。概略の経緯は、かようなところでございます」

青山
「さらに補足もなさって、とてもご丁寧な説明いただきました。
で、そのうえで、ひとつだけ、付け加えて確認いたしたいことがありまして、それは、岡山理科大学獣医学部のための土地は、今治市に学園都市構想があって、すでに用意されながら、どこの大学も、あるいは大学関連も来なくて、空き地になっていた土地、そのことでよろしいですか」

加戸
「このことにつきましては、私の思い入れもございますのは、知事に就任した時点で、もうすでに何十年か前から、今治には、学園都市構想を持っておられまして、そして、言うなれば新都市整備事業として、森林を開発して、整備して、そこに学園都市をつくろうという構想がありましたが、神棚に上がったままで眠ってました。
で、私は知事に着任早々、この問題を今治市と尻を叩いて、一緒にやろうよということで、旧建設省に参上し、土地整備公団に参上し、やっとの思いでご了解いただき、ゴーサインをいただきました。
その年には今治市も、土地の買収にかかりまして、翌年には、都市整備公団の現地事務所も設置されて、工事を、設計から開始いたしました。
そして造成ができて、土地はあるんですが、2つの地区がありまして、ひとつは、第1地区は産業地域、商業地域、第2地区が、学園都市構想地域でありました。
で、こちらの方が、地元の、大学の誘致等々って話がまとまりかかっては潰れというような状況で、全く整地をされて、スタンバイしておりますけれども、来ていただく大学が存在してないという空白地域の状態で、そこを何とかしたいというのがまず出発点でありました。
 と同時並行で、先ほども言いましたように、先生もご指摘のありましたような、鳥インフルエンザ、狂牛病、口蹄疫、等々との関係で何とか、公務員獣医師が足りない、来てもらえない。
この四国の空白地区という状況、また研究機関もないというような中で、何とかしなければ、という思いがあったところに、私の指南役でございますけれども、アメリカで、獣医学の発祥の地と言われております、コーネル大学に留学し、その後、ジョージタウン大学の客員教授として、6年間勤務された方が、アメリカとの往復をしながら、私にさまざまなアメリカの情報を教えていただきました。
加戸さん、このままでは日本は立ち後れると、まさにアメリカは、国の政策として、国策として、人畜共通感染症の防止、特にアメリカは、ま、もちろん当然、牛で、食べている国ですから、畜産業は生命線だということもありました。
国策として取り組んで、獣医学部の増員を図り、新設を認めていくと、こんな歴史の流れの中に、日本は遅れているんだよねぇって、ぼやきを言われたのを覚えておりますし、そんな意味で私は、まさに学園都市としての今治の、若者の活気あふれる街にしたいという今治の願いと、愛媛県が困っている、四国が困っている、公務員獣医師、大動物獣医師の確保の問題、それに、国際的な潮流に合わせて、いまは小さいかもしれない、これだけ難産なら立派に育つであろう。
世界に冠たる、感染症対策、あるいはライフサイエンス、等々、あるいは、動物実験を通じた創薬の分野で、鍛えられた若者が、愛媛のために、四国のために、日本のために、そして世界のために、活躍するんだと。今治が誇れる大学、と、その3つの願いを込めて、今治市民、愛媛県民の、夢と希望の未来を託して、チャレンジしてまいりましただけに、この10年の道のり、ある意味では、特区申請以来、悲願10年の手前で、
白紙に戻せだ何だと議論が出ていると、またあと10年待たされるのかなという。
アメリカより10年以上遅れてるんです。20年も遅らすようなことは、それは日本国家としての恥だと
、私は思っております」

青山
「いま総理も、いわば初めての部分も含めて、この経緯をお聞きになったと思うんですけれども、総理として、この当事者の加戸参考人らから明らかにされた経緯については、いまどのようにお考えでしょうか」


安倍晋三内閣総理大臣
「えー、ま、加戸、前知事がおっしゃったように、まさに、昭和41年を最後として、その後、ま、獣医学部は全く新設されていない、わけであります。
それから半世紀が経過をして、鳥インフルエンザの問題、あるいは口蹄疫の問題、動物から動物、動物からヒトにうつる伝染病が大きな問題となっています。
この問題に対応するために、専門家の要請、あるいは、公務員獣医師の確保は、喫緊の課題であります。
それでもですね、それでも新設を認めない、時代の変化に対応できない制度であるならばですね、その制度こそが、歪んでいると、考えるわけでありまして、時代のニーズに合わせて、規制を改革をしていくことはですね、行政を歪めるのではなくて、行政を、歪んだ行政を正していくことであろうと、このように思います。
岩盤規制改革を全体として、スピード感を持って、進めていくことは、まさにいまも、そして今後も私の総理大臣としての強い意思であります。
 しかし当然ですね、当然、いま加戸さんも、一生懸命頑張ってきたけども、こんな議論になっていることは残念だということをおっしゃっておられました。
だからこそ、プロセス、は、適切、適正でなければならないわけであります。

国家戦略特区は、民間人が入った諮問会議、そして専門家も交えた、ワーキンググループで、これオープンな議論をし、そして、その議事録もちゃんと残していきます。
また、文部科学省もはじめ、関係省庁はそこに出て行って、主張すべき点は主張できるわけでございます。

そしてまた告示等を出しますが、告示もですね、関係省庁が合意をしながら進めて行くというプロセスになっているわけでございます。
まさにこの適正なプロセスの上、今回の規制改革も行われたもの、でございます。
ただ、まだ多くの国民の皆様に、ご納得いただいていないのは、事実でございますので、事実に、我々は基づいて丁寧に説明を続けていきたいと、このように考えております」
 

青山
「えー、7月10日の連合審査、閉会中審査につきまして、もう一点だけ、加戸参考人のお話をお聞きしたいんですけれども、実は7月10日、加戸参考人が、経緯も含めて、とても分かりやすくお話しいただいたんですけれども、ほとんど報道されませんでした。ちなみに僕という国会議員は、この世にいないかのような扱いになっておりましたが(笑)、それは、まあ有権者には申し訳ないけど、はっきり言って、どうでも良いことであります。
問題は、当事者の前川参考人と並んで、一方の加計参考人、が、まるでいなかったが如くに扱われたと(議場ざわ)、いうことを、加戸参考人としては、前川さんの先輩の文部官僚でいらっしゃり、官房長までなさり、そして愛媛県知事をなさり、本当はですね、そして僕、加戸さんとも打ち合わせしてませんけれど、たとえば、このあと、拉致事件のことを、総理にもお尋ねしますけれども、愛媛県知事時代に、初めて、愛媛県として、拉致事件の取り組みを強化されて、それに感謝をしている特定失踪者の方々、実はたくさんいらっしゃるんです。
たくさんお声をいただきました。で、そのように、この、いままでできなかったことを打ち破ろうとする、政治をなさってきた、行政と政治をなさってきた、加戸参考人におかれては、今回のこのメディアの様子、を含めて、社会の様子、いまどのようにお考えでしょうか。どうぞご自由にお話し下さい」

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●加戸守行参考人(前・愛媛県知事)
「私もあの、霞ヶ関で30数年、生活してまいりまして、私の知る限り、いままで、メディア批判をして勝った官僚、政治家は、誰一人いないだろうと思っておりますし、ここで何を申し上げても詮無いことかなと感じますが、ただ、あの、今回、7月10日の証人喚問(参考人招致)ののち、私はその晩、イタリア旅行に出かけまして、日本のことは知りませんでした。
10日間、旅行して帰ってきましたら、いや、日本では報道しない自由っていうのが騒がれているよって。何ですかって聞いたら、何か、一覧表を見せられまして、加戸参考人の発言を紹介した、○、△、×で、新聞、メディア、テレビ等の勤務評定がありまして、ああそうだったの、というのを見て。
で、私、あの、役人時代から、慣れっこでございますから、ま、当然そうだろうなと、思いながら、えー、ただ、報道しない自由があるってことに関しても、有力な手段、印象操作も有力な手段、で、そのことはマスコミ自体が謙虚に受け止めていただくしかない
、ことでございますけれども、このことに関して、あえて申し上げなければならないことが、ひとつあります。
それは、いま、実はあるテレビ局の報道(※)で、報道された中身に関して、ま、そのこと自体は、私はどうこう言うわけじゃありませんが、その取材に応じられた前川参考人の発言で、報道の時にはカットされた部分があります。

※TBS金平キャスターによる「報道特集」のこと。https://anonymous-post.news/archives/916
で、このことについて、やはりこの場でおいて、安倍総理がこんなに窮地に立っている時に、このことはやっぱり私の、これは指導しなければ気が済まないから申し上げさせていただきます。
 ちょっと時間取って恐縮ですけれども、私が松山にいる時に、東京のテレビ局のキーステーションの、系列局から、話がありました。それは、私の知事時代の県政担当記者から、東京のキー局が、取材をしたいと、急いでるけどって。実は、連絡があった時に私は東京へ用事があって、上京する。
で、松山へ、テレビカメラかついで取材に来る時間ないでしょうと。
だから東京に着いたら、東京で、その、夜なら時間が取れますよと言ったら、テレビ局が、カメラ2台、記者が2名、そして私のあばら家に来ていただいて、立会人は私の妻一人でありますけど、その場で、何でカメラが2台かと思ったら1台は、前川参考人の、取材したビデオ取材の、映像で私に見せながら、このことに関して、加戸さんに取材をしたいんだってことでございました。
 ま、言うなれば、教育再生実行会議に、安倍総理に頼まれて私が、この加計問題を取り込む、という構図になってるわけでありまして、で、私が笑い飛ばした部分はカットされましたから、多くの国民には分かりませんけれども、あの獣医学部新設の疑惑追及かなんかっていうタイトルの番組であったようであります。
しかしその後、翌日のホームページに載ってまして、そのホームページには画面に、私の画像とテロップが流れ、その下にご丁寧に、教育再生実行会議の議事録のコピーまで載ってますから、よく見ていただくと分かるんですけれども、まずその、加戸さんは、『安倍総理と加計って友人関係ご存知でしたか』『あんなこと全く知りませんでしたよ』ってな話から始まって、それから『教育再生実行会議の委員には、どうしてなられたんですか』って、それは、いや、前川参考人が、『あの加戸委員は、安倍総理が直接頼まれたんですよね』って言って、記者のほうが、『え、何でご存知なんですか』『いや、私が、教育再生実行会議の委員の人選に関与してましたから、知っております』と。
そしてその次、カットされた、あ、そのあとから私に対するインタビューは、『何でお受けになったんですか』って言うから、『安倍総理から、教育の再生は安倍内閣の重要事項として取り組みたいから、加戸さんの力を借りたいというお話でしたので、喜んでお受けしました』って。
 で、
そのあとがカットされた部分ですが、前川参考人が、『あれはですね、安倍総理が、加戸さんに、加計学園の獣医学部の設置を、教育再生実行会議の場で、発言してもらうために頼まれたんですよ』って。
で、記者が『え、そうなんですか』って。
『だって、そのあと教育再生実行会議で、私も出席しておりましたが、唐突に、発言をされました。この加計学園の○○○○○○、それから、しかも2回にわたって』と、ありました。
で、『このことはどうですか』って言われて私は、ま、高笑いしました。『そんなことあるわけないじゃないですか』と(笑)。
そして、その部分がカットされたのは後で私は考えました。
このまま報道すれば、おそらく安倍総理から、名誉毀損の訴えを提起される恐れ無しとしない。
加戸先輩は、それは踏みつけられてもいいけれども、
そこまで想像をたくましくして、ものを言われる方なのかな。
でもこのことに関しては、総理補佐官ご発言メモが残っているわけでもあるまいし、何でそんなことをおっしゃるのかと。
安倍総理を叩くために、そこまで、全国に流れるテレビの画面の取材に応じて、私の取材がもしできてなければ、あのまま生で流れているかもしれない、ということを考えた時に、私は、自分の後輩ながら、精神構造を疑いました
(議場ざわ)。

 私は、彼を買ってます。
それは、私が愛媛県知事の時に小泉内閣が、三位一体改革の名のもとに、義務教育国庫負担金制度の廃止を打ち出して、大もめにもめて、球を丸投げして、全国知事会で、結論を出してくれと言われた時に、数少ない有志がかたらって、徹底抗戦しました。
10数人が反対しましたけれども、全国知事会の票決では、3分の2は多数決ですから、3分の2の多数決で、この理不尽な廃止制度が、全国知事会で認められました。
その時に、当時文部省の、初等中等教育課長として、前川参考人は、奇兵隊前へとブログの中で、徹底してこれを批判し、あえて職を賭してまで、この義務教育国庫負担金廃止に、論陣を張ってもらいました。
気骨のある、素晴らしい人材で、嘱望しておりました。
彼が事務次官になった時には、私一番嬉しかったです。本当に文部省を代表し、気骨を持ってチャレンジする、素晴らしい次官が誕生したなと思いました。
 
その彼が、何で虚構の話を全国テレビで話すんだろうと。
これはテレビ局が、放送をカットしてくれたから、彼は救われましたけれども、でも、その後の発言の様子を見ていると、想像が全部事実であるかのごとく発言されている。
同じ○○○○と言われてるんじゃないだろうなと。
でもそのことが、国民をそういう方向へ持っていくことになるんじゃないのか、という危惧を持ちながら、あえてこの場で、私は、報道の批判はしません。
良識を持ってその部分をカットした、テレビ局の見識には、感謝します。
でもそのリスクを冒してまで、言わなければならない、作り話をしなければならない、彼の心情が、私には理解できない
ので、でき得べくんば、青山委員からご質問いただければと思います(議場笑)」

青山
「あっという間に時間がなくなってきてしまったんですけれども、やっぱりあの、フェアネスのために、予定外ですけど、前川参考人、お話しになることがあれば、すみませんが、時間が足りないので、できれば手短に…」

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●前川喜平参考人(前文科事務次官)
いや、これは誤解だと思います。あの、私はメディアの取材に対しましてですね、加戸委員が、教育再生実行会議の委員になられたことにつきましては、これはもう、総理直々にお声がけがあったと。特にこの人にしたいという申し出があったと。
こういう経緯は確かに話したことはございます。
それから、あの、教育教育再生実行会議の席上ですね、愛媛県今治市に獣医学部をつくりたいと、こういうご発言が二度にわたり、私は、まあ自分で、その、陪席しておりましたので、聞いたわけですけども、ま、そういう発言があったと。
ま、この事実も伝えたことはございます。これは、ま、議事録に残ってるわけでございますけれども。
しかしそれをですね、総理に頼まれてその発言をしたんだ、というようなことは、私、言った覚えはございません(加戸参考人の方を見る。加戸参考人は首を横に振る。議場笑)。
あの、それはおそらく、私、あの、ま、まさかその、加戸先輩がですね、事実を捏造するとは思いませんので、誤解があると思います。
ま、その点はちょっと、あの、まあメディアもそれを、公開してくれるかどうかは分かりませんけれども、チェックすれば分かることだろうと思っております。
 あの、加戸前知事がですね、ほんとに熱意を持って、獣医学部、加計学園のですね、獣医学部の誘致に努められて、ま、その念願が叶ったと、いうことは本当に、あの、ご同慶の至りだというふうに思っておるわけでございますけども、しかし、その、いわゆる加計疑惑と言われるものはですね、やはり加計ありきで、国家戦略特区という仕組みがですね、そのために、まあ、曲がった形で使われたんじゃないかと。
さまざまな条件を付すことによってですね、結果的に、この、結論ありきのとこに持っていったと。そういうふうな、ところに問題があるわけでありまして、そこのところをきちんと解明することが大事であってですね、ま、あの、加計、その、加計学園ありきであったことはもう間違いないわけですけれども、愛媛県や今治市が一生懸命やっておられたと、これは事実として、認めなければならないと、思っております」

青山
「はい。いま、前川参考人は加計ありきだったことは間違いないとまたおっしゃってて、えー、ずっとそうではないってことを、僕の質疑で明らかにしているわけです。
で、そのうえで、メディアの問題も指摘しましたけれども、政府にも大きな問題点が間違いなくありました。
こうした経緯であることを正面から、こうしたっていうのはさっき、短く申した、経緯であることを正面から説明せず、しかも経緯の中で現れる、文書を最初は見つからなかったと言い、あとで見つかったと言い、普通の国民からしたら当然、隠蔽やごまかしがあるのではないかと、むしろ正当に疑わせたことに大きな問題があります。なぜそのようなことが起きたのか、どう改善なさるのか、まず文科大臣にお聞きします」

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 ●松野博一文部科学大臣
「えー、お答えをいたします。文部科学省は、民進党等から、提示をされました文書について、調査を行いました。当該文書の存在は確認をできなかったという調査結果を5月に発表をいたしました。
その時点においてはこの調査方法に関して、一定の合理的調査であったと考えておりましたけれども、しかしながら、追加調査を行うべしという国民の声を真摯に受け止めまして、さらにファイルの、対象のファイルを広げ、またヒアリング対象を広げた結果ですね、前回確認できなかった文書の存在が明らかになったと、いうことが事実関係でございます。
しかしこの経緯に関しましては、もう大変申し訳なく思っておりますし、私としても真摯に受け止めているところでございます。
これらのことを受けてですね、今後、文書、の作成、管理のあり方の改善、職員の意識改革等に、取り組んでまいりたいと考えております」

青山
「えー、いま文科大臣も反省を込めておっしゃった経緯と、改善策について、総理はどのようにお考えでしょうか」

安倍
「ただいま文科大臣からも、ま、答弁させていただいたところでありますが、内部文書を巡るですね、ま、調査について、国民の皆様の政府への不信を招いたことは、率直に認めなければならないと思います。
その上で、それらの文書の記載を巡りですね、国民の皆様から大きな疑念を抱かれた、この原因を冷静に分析してみますとですね、内閣府と文部科学省の間で、さまざまな省庁間の調整が直接行われておりまして、第三者が加わっておりません。
当事者の間だけで、言った言わないのこの水掛け論になっているわけであります。
こうした省庁間の直接のプロセス、調整プロセスが、透明性に欠け、国民的な疑念を招く大きな要因であったと、考えております。
国家戦略特区制度の運営はもとより、政府だけでなく、この第三者である民間人が加わった、諮問会議やワーキンググループで議事も全て公開する、このオープンな形で議論を行っております。
そういう仕組みでありまして、民間人が入る、諮問会議、そしてまた、民間の専門家によって、民間人によって構成されるワーキンググループ等において議事録を残してオープンに議論をしている、という、透明性の高い仕組みになっています
これが岩盤規制改革の大きな原動力となっておりますが、省庁間のですね、細かい点の調整も含め、さらなる透明性の向上に向けて、運用強化を検討していきたいと思います」

[ 2017年7月27日 ]
 

 

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