比ミンダナオ島 オザミス市長宅を麻薬捜索・市長夫妻ら15人死亡 銃撃戦
フィリピンは、市長でも多くが麻薬組織とつながりがあり、警察でもしかり、フィリピン警察本部で韓国人実業家が警察により殺害されるというほど安全な場所はない。
フィリピンの放送局GMAネットワークなどによると、比警察は30日、違法薬物取引に関わった疑いで、同国南部ミンダナオ島北部のオザミス市のレイナルド・パロヒノグ市長宅などを捜索した。
その際、市長の警備担当者が発砲して、警官隊と銃撃戦となり、市長とその妻など少なくとも15人が死亡した。現場からは、約1キロの覚醒剤などのほか、多数の武器が見つかったという。
ドゥテルテ大統領は、「麻薬戦争」を看板政策に掲げている。
副市長である市長の娘は、同国最大級の麻薬組織トップと交友があり、市長一家は違法薬物取引に関わるリストに載せられていた。
娘の副市長は30日、捜索に伴って逮捕された。
同市の人口は2010年の国勢調査で約13万人。
フィリピンでは、比の麻薬組織のほか、韓国マフィアも介在している。それに共産ゲリラ、多数のイスラム武装組織もISになびき、オザミス市の南方のマラウィ市ではISが市を占拠している。比政府軍のほか米特殊部隊まで投入して鎮圧に当たっているが、市民を盾にまだ市の1/3を支配している。すでに2ヶ月以上戦闘状態にある。
鎮圧されたところで、ISは中東や近隣国からも応援に駆けつけており、フィリピン全土での報復テロが心配される。
なお、ミンダナオ島(北海道より一回り大きい)は5月23日から全島が戒厳令がしかれている。
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