循環取引のATT(株)(東京)/破産開始決定 負債額90億円 護フイルム卸
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ポレウレタン製フイルム、ウレタン製フイルムなど卸のATT(株)(東京都墨田区両国2-17-17、代表:柴野恒雄)は8月28日、東京地方裁判所において、破産手続きの開始決定を受けた。破産管財人には、近藤丸人弁護士(電話03-3567-6261)が選任されている。
負債額は約90億円。
同社は、平成18年9月に設立されたポリウレタン樹脂やタッチパネルタブレッドなどの保護フイルム卸販売会社。
同社は中国の深センや香港に進出し、販売強化を図り、また、国内の専門商社でも販売強化をはかり、タブレット用やスマホ用など機能性保護フイルムの売上高が急拡大、2016年8月期には約574億円の売上高を計上していた。
しかし、中国で委託製造させていた工場への製造機械貸与などから、資金が固定化し、資金繰り多忙状態に、融通取引=循環取引を行い、資金繰りしていたものの、実質、債務超過に陥っていた。そうした資金繰りにも限界が来て、今回の事態に至った。
相手の循環取引各社にも大きな被害が生じているものと見られる。
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[ 2017年8月30日 ]