韓国自慢のK9自走榴弾砲 暴発で死傷者7人 不正部品チェックは完璧だったか
8月18日午後3時ごろ、韓国北部の江原道鉄原郡にある陸軍部隊の射撃場で自走砲「K9」の砲撃訓練中に爆発事故が発生した。
この事故で重軽傷を負った7人が近くの病院に移送されたが、1人が治療中に亡くなった。
軍関係者は「訓練中に、火砲の内部で原因不明の出火があり、兵士が負傷した」と話しているという。陸軍は事故原因などを調べている。
以上、報道
K9自走榴弾砲の乗車定員は5人、何故7人も死傷しているのだろうか。事前に何か問題があり、人が集まっていた可能性もある。
<不正部品納入でイワク付きのK9自走榴弾砲>
北朝鮮は、38度線のDMZ(休戦ライン)沿いに10,000門以上の火砲(170~240クラス)を配置、特にM1989・170mm自走加農砲「谷山砲」は、射程60kmに達する(ソウルまで最短30キロ、ソウル市1000万人、ソウル都市圏2500万人)。
これに対抗し、韓国ではK9 155mm自走榴弾砲を開発した。
<延坪島砲撃事件でK9砲は・・・>
2010年11月23日、北朝鮮軍が、黄海上の北方限界線(NLL)に近い仁川広域市・延坪島とその近海に向け、2回にわたり計170発余りの砲撃を加え、うち80発余りが延坪島に、90発余りが付近の海上に着弾した。
韓国軍は、海兵隊延坪守備隊の「K9」6両で敵の砲陣地2ヶ所に計80発応射し、K9は初の実戦を経験した。
この際、最初は6両中3両が故障で作動せず、実際は3両で反撃し、その約30分後に1両の応急修理を終え、後は4両で応戦の砲撃を行ったという。
<K9砲の部品・部材が不正・・・>
2013年11月13日、国防技術品質院が、過去3年間の軍事品の納入部品を検査した結果、197件におよぶ成績証明書の偽造が確認された。
偽造した納入業者のうち34社はK9自走砲のほか実戦配備されている初の韓国産軍用ヘリコプター≪KAI KUH-1 スリオン≫でも、部品部材の品質証明書の偽造していたことが発覚していた。
K9 155mm自走榴弾砲は輸出もされている。
戦いの前に武器自身が自爆では兵士は戦えない。また、その武器自身の自爆での死傷者では、兵士は武器を使用する前に逃げ出すしかない。
K9自走榴弾砲につき、不正部品等の問題のチェックが完全になされていたのかも問題となる。
当然、部材部品を納入した業者は、自社利益のために国の安全を脅かした者として・ち首獄門の刑に値する。
韓国では原発や艦船の装備品、各種武器、戦車、ミサイルに至るまで不正部品のオンパレード、敵より怖いのが自国の納材業者になっている。
フィリピンが大量に輸入した韓国製のT-50型戦闘機(T-50PH型、米ライセンスの韓国産戦闘機)が、目下比軍がミンダナオでISと戦闘中のマラウィの敵陣めがけて、爆弾を発射したところ、自軍に命中し、比軍に多数の死者が出、T-50PH戦闘機は現在使用停止になっている。
北朝鮮のDMZ沿いの火砲は、自走砲以外すべて、山の北側に陣地を移したとされる。これでは、敵陣が放った砲撃弾の解析により、砲撃陣地を割り出したとしても通常火砲での敵陣破壊はほとんど不可能。
K9 155mm自走榴弾砲
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全長
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12m
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車体長
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6.114m
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全幅
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3.4m
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全高
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3.5m
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重量
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47t
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速度
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67km/h
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行動距離
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360km
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主砲
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52口径155mm榴弾砲×1
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射程
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30~40km
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副武装
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12.7mm重機関銃M2×1
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エンジン
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MTU 881Ka-500 ディーゼル
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1,000hp
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乗員
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5名
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