丸の内3-2ビル建設現場で3人転落死亡 大成建設・ゼネコン
11日午後4時半ごろ、東京都千代田区丸の内3丁目の大成建設のビル建設工事現場から、「作業員が地下3階に転落した」と119番通報があった。
50代と40代の男性作業員計3人が転落、いずれも病院で死亡が確認された。
警視庁は、業務上過失致死容疑を視野に、事故当時の状況を調べている。
丸の内署によると、50代の男性作業員は、5階部分で壁の基礎部分を造る作業中、エレベーターを通す縦穴の上に足場として置いていた1~2畳分くらいの鉄板とともに、約25メートル下の地下3階部分まで落下した。40代の男性作業員2人は、この際に巻き込まれたとみられるという。
以上、報道参照
今後、大成建設については、刑事事件に発展するおそれがあり、行政処分および長期指名停止措置がとられる可能性が大きい。
大成建設は、福岡地下鉄延伸工事でも、昨年11月15日午前5時発生した博多駅前陥没事故でも、近隣店舗などへの事故補償を全額大成JVが負担しており、その責任を全面的に認めたことになっている。
<大成建設の土木と建築の事業別売上高と営業利益推移>
同社の営業利益率は、建築事業が土木事業に比し大幅に劣っていたが、2016年3月期より前期比で30%以上改善させ、今期(Q1)も前年同期比で39%も改善させている。
この営業利益率の改善は、元請価格の上昇もあろうが、協力会社(下請業者+資材仕入業者)の請求減(=建築コスト減)により達成されている。
営業利益率の改善が、協力業者の安全を損なうものであってはならないだろう。
大成建設の事業別売上高と営業利益推移
|
||||||
連結
|
|
売上高
|
営業利益
|
同率
|
||
事業
|
/億円
|
前期比
|
/億円
|
前期比
|
||
13/3期
|
土木
|
3,810
|
6.6%
|
96
|
-26.4%
|
2.5%
|
建築
|
9,595
|
7.4%
|
192
|
-37.7%
|
2.0%
|
|
14/3期
|
土木
|
4,481
|
17.6%
|
325
|
236.4%
|
7.3%
|
建築
|
9,560
|
0.0%
|
-89
|
|
+192
|
|
15/3期
|
土木
|
4,710
|
5.1%
|
331
|
1.7%
|
7.0%
|
建築
|
10,172
|
6.4%
|
244
|
-89
|
2.4%
|
|
16/3期
|
土木
|
4,557
|
-3.3%
|
507
|
53.1%
|
11.1%
|
建築
|
10,154
|
-0.2%
|
564
|
30.3%
|
5.6%
|
|
17/3期
|
土木
|
4,494
|
-4.4%
|
551
|
8.8%
|
12.3%
|
建築
|
9,777
|
-3.7%
|
733
|
30.1%
|
7.5%
|
|
18/3Q1
|
土木
|
910
|
20.6%
|
75
|
275.6%
|
8.2%
|
建築
|
2,177
|
620.0%
|
156
|
39.1%
|
7.2%
|
名称
|
(仮)丸の内3-2計画
|
施主
|
三菱地所・東京商工会議所・東京會舘
|
所在地
|
東京都千代田区丸の内三丁目2番ほか
|
主要用途
|
事務所・会議室・バンケット・店舗・駐車場等
|
敷地面積
|
約9900㎡
|
延床面積
|
約173,000㎡
|
開発手法
|
都市再生特別地区()
|
丸の内3丁目10地区
|
|
容積率
|
1500%
|
階数
|
地下4階、地上30階・搭屋2階
|
建物高さ
|
約150メートル
|
構造
|
地上:鉄骨
|
地下:鉄骨鉄筋コンクリ造
|
|
設計管理
|
三菱地所設計
|
施工
|
大成建設
|
新築工期
|
2015.11~2018.10
|
コメントをどうぞ