韓国軍が玄武2A・2発射 1発失敗だった 先の火星12号発射
2013年11月、国防技術品質院が、過去3年間の納入部品を検査した結果、197件におよぶ成績証明書の偽造が確認されていた。
韓国軍は装備品を総点検する必要がある。
各軍が発注していた軍装備品、不正だらけで、それを防止すべく2006年1月に防衛事業庁が発足したが役立たず。不正は後を絶たず、癒着、業者不正により取締り強化とのイタチごっことなっている。
国産初の軌道ヘリ「スリオン」(動力系統はエアバス技術)に至っては、韓国監査院が2017年7月に、前面窓のひび割れ、雨漏り、氷結問題を抱え、製造している韓国航空宇宙産業(上場、政府系、KAI)と事業庁が結託していたと指摘され、双方とも現在、最高責任者が不在の状況のままとなっている。
スリオンは、非常事態ではいかなる状況でも出撃が必要になるにもかかわらず、軍は、これまで結氷問題が起こる可能性のある自然環境や時間帯などでの運用を回避して、配備し続けていた。(KAIはこうしたスリオンを輸出して資金調達予定であったため、政府が何らかの対応をしなければ、今秋にも倒産の危機にあるという)
韓国お国自慢のK9自走榴弾砲にしても2017年8月、発射ボタンを押さず突然砲弾が発射され、砲弾閉鎖装置も働かず、搭乗していた7人全員が死傷している。砲弾の問題、閉鎖装置の問題が指摘されている。それ以前にも、2010年11月、北朝鮮が延坪島を攻撃。島の守備隊は、配備されたK-9砲6基のうち2基が故障で反撃できなかったと報告されていた。
納入業者の不正が跡を絶たず、万が一、戦争にでもなれば主要武器の稼働率6割では戦いにはならない。それどころかその犠牲になるのは兵士=国民ということになる。
韓国軍の不正は、最初で最大だったのが、朝鮮戦争当事、戦況悪化で急遽志願兵など集められたが、その兵に対して供給された食料などの軍需物資を軍上層部がネコババして9万人が餓死・凍死した国民防衛軍事件が有名。こうしてみても不正は今に始まったものではなく、その腐れを国民性もあり断ち切れないでいる。
<玄武2Aミサイル2基発射、1基失敗>朝鮮日報参照
韓国軍は、北朝鮮が15日午前6時57分に弾道ミサイルを発射、それ対応し、北ミサイル発射6分後に玄武2Aミサイル2発を江原道の東海岸から発射した。北朝鮮ミサイルがまだ飛行中での発射だった。
しかし、そのうち1発が海に墜落したことから、韓国の戦力に問題があることを露呈した。
玄武2Aミサイルは、北朝鮮の核・ミサイルの脅威に対抗するため整備が進む「キルチェーン」システムの中心的な戦力。
韓国陸軍によると、玄武2Aミサイルの単価は約20億ウォン(約1億9600万円)。
これまで武力の誇示という観点から行われた玄武2Aの発射実験は、北朝鮮の挑発から少なくとも数時間後に行われていたが、それに比べ今回は速やかな対応だった。
韓国軍は、北朝鮮のミサイル発射の動きを事前につかみ、前日から玄武2Aの発射を準備していた。(米軍からの日韓への通報によるもの)
しかし、挑発原点たる平壌・順安までに相当する距離(250キロ)を飛んで、日本海の目標に命中したのは、1発だけだった。もう1発は発射直後に原因不明の理由で海に墜落し、強力な対北報復力と意思を誇示しようとしていた韓国軍は体面を大きく損ねた。
玄武2Aは、玄武2系列のミサイルの初期仕様。後続モデルの玄武2Bの射程は500キロ、最新型の玄武2Cの射程は800キロある。
玄武2系列のミサイル発射やF15K戦闘機の爆撃訓練のほか、適当な武力誇示の手段がないことによるもの。
<9月15日の地対地ミサイル玄武2の発射場面>