アイコン インドネシア鉄道 ジャカルタ-スラバヤ間の中高速化 平行線で計画か 61億ドル

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インドネシア政府は9月5日、ジャカルタ-スラバヤ間の700キロを中高速鉄道化することを決定した。
踏切を高架にするなどして4時間台(5時間以内)にする計画。
既存レールに平行して新しい線路を設けるとしている(全区間なのか、一部なのか不明)。
国有鉄道のKAIが主導する。
総投資額については言及していないが、代理店BPPTによると既存のトラックを使用した場合61億ドルとみている。
現地報道では日本技術を採用する見込みと報じている。

<ジョコが属するメガワティが支配>
インドネシアのルフット調整相(影響力を持つ元軍人)は2017年3月24日、首都ジャカルタと東部の大都市スラバヤを結ぶジャワ島の既存鉄道(約750キロ)の高速化計画について、日本への要請をジョコ大統領が正式に決めたと述べていた。

ただ、2017年7月7日、中国の環球時報は「ジャカルタ-スラバヤ高速鉄道、インドネシア運輸相が“中国の入札参加を歓迎する”と発言した」と掲載した。

インドネシアのスマルディ運輸相は、メガワティが、昨年7月、前任者が(中国語の設計図書により)ジャカルタ-バンドン間の開発許可を出さないことからジョコ大統領に更迭させ、就任させたメガワティ傘下の人物。

ジョコ大統領は、ジャカルタ知事時代、庶民派としての人気から大統領にまでなったものの闘争民主党、その党首が元大統領のメガワティ(ばばあ)であり生粋の中国派。メガワティはリニ国営企業大臣(おばさん)を使い、ジャカルタ-バンドン間を中国に落札させた中心人物。日本にとって出入り禁止の人物だ。

国民に人気が高い赤十字総裁のカラ副首相も日本の鉄道投資を促しているが、闘争民主党は先のジャカルタ知事選で支援した現職で中国系キリスト教徒のバスキ氏(イスラム冒涜発言で信用失墜)が落選、カラ副首相が押したアニス氏(ムスリム)が当選し、政権内の内部抗争も始まっている。

メガワティ派の閣僚たちは、再度日本が受注できないように、インドネシア新幹線のように、一切、国家保証を付けない方式を採用することを公言している。

<追、韓国との関係>
インドネシアは、韓国とも近く、次世代の4.5世代のKFX戦闘機開発につき、共同開発を行うとともに、韓国製T-50戦闘機(米ライセンス)を購入、先ごろは潜水艦も韓国から購入している。
ただ、米国はインドネシア政権には安定性の問題もあり、韓国に対してKFXの戦闘に用いられる核心4技術については、韓国に開放しないことを決定している。

韓国ボスコが、インドネシア政府に鉄鉱石に付加価値を付けるべきだとして鉄鉱石輸出を禁じさせ、溶鉱炉を造ったものの、火災や爆発騒ぎが続いていた。現在は稼動していると思われるが、インドネシアにとって輸出を禁止したことで、一番高かった鉄鉱石価格がその後暴落し、結果、大損している。

韓国の文在寅大統領は5月末、メガワティの訪問を優先し、米マケイン上院軍事委員長の訪韓面談予約の返事を先延ばしし、マケイン側が訪韓を断った経緯もある。
文在寅は北朝鮮と関係を持っていたメガワティに、金正恩との会談の仲介を依頼し、メガワティは快諾していたが社交辞令の範囲だった。

ジョコはこのままだと、メガワティのための集票マシンの飾り物になってしまう可能性が高い。メガワティはジョコ政権に実娘も閣僚として押し込んでもいる。

結果、日本は、「受注できなくても結構でございます」の余裕で対応する必要がある。インドネシア新幹線のように日本が人物金をかけて作成した建設計画書が、そのまま中国に渡るような無様なことにならないようにくれぐれもご留意いただきたいだけだ。
日本も安倍首相しか各国で渡り合える人物がいない、大物不足が著しい。
 

[ 2017年9月 6日 ]
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