中国の自動車 韓国でジワリ増加 昨年の5倍の販売台数
韓国・ヘラルド経済は9月12日、韓国国内に登録された中国ブランドの車が直近1年間で5倍以上に増加したことが分かったと報じた。
韓国自動車産業協会が12日に発表した国土交通部の登録資料から集計したデータによると、今年7月時点で、中国ブランドの主要モデル登録台数は1723台だった。昨年同月は335台で、この1年で5倍以上にも増えた。
商用車市場で中国ブランドのバス・トラックが着実に広まりをみせる中、国内初進出となる中国ブランドのSUV「KENBO 600」(北京自動車製、現代自動車の合弁企業先)の発売も影響した。今年初めに発売された「KENBO 600」は、同時点で237台登録されている。
こうした中国ブランド車の攻勢に韓国の自動車業界は警戒心を示しており、業界関係者は「まだ大きな影響はないが、中国ブランドが掲げる高いコストパフォーマンスに比べ国内ブランドモデル(の価格)が高くみえることもあり、懸念される」と述べた。
以上、
SUV「KENBO 600」は、そう竜自動車の1.6リッター「チボリ」や現代自動車のセダンのアバンテの潜在顧客を、車体の大きさや価格で取り込むことができるとしている。
(「KENBO 600」の韓国価格は1999万(約201万円)~2099万ウォンと双龍の小型SUVチボリの価格と同等。車体は準中型車で全長469.5センチ、全幅184センチ、全高168.5センチ)
なお、エンジン、トランスミッション、操向装置、制動(ブレーキ)装置に重大な欠陥が発生した場合は、新車に交換するという条件付で韓国で販売されている。
<価格・コスパ>
中国での価格は、欧米日系車を100とすれば、韓国系車は80、中国車は60という関係になる。
中国と韓国はFTA(自由貿易協定を締結)により、中国車の輸入関税がかからないか、安い。
それも大連や煙台から仁川まで500キロ圏内と近いため船賃も安い。中国車の性能や安全性は日増しに良くなって来ている。中国の乗用車は三菱のGDIエンジンを搭載した車両も多く、現代自のGDIエンジンより同等もしくは性能が良い。品質、メンテや中古車引き取り価格など総合的には問題あろうが、中国大手5社(外資と合弁)の車両は確実によくなっている。
デザインは、外資系の人気デザインを1年足らずでラインに乗せる優れたパクリ能力を有しており、現代起亜がデザイン力で優れてもすぐ飲み込まれてしまう。
韓国勢は欧米日の車両と差別化やブランド力を強化しなければ、中国勢がも少し品質レベルを上げ、世界へ大々的に進出すれば、世界で飲み込まれてしまう可能性がある。
なお、日本では現代自動車は撤退して久しく、1~8月までの現代自の乗用車の販売台数は11台、バスは80台の計91台が販売されている。在日の大金持ちの人たちは現代自の高級車にも寄り付かないようだ。
現代自動車は、北京自動車と組み北京現代で中国展開している。しかし、THAAD問題で販売不振に陥っている。そうした中、北京自動車がKENBO-600で、現代自のお膝元の韓国市場へ殴り込みをかけているようだ