アイコン 二階派選挙区に麻生派が刺客か 福岡11区 経産省官僚OB出馬意向表明

スポンサード リンク

元産炭都市「筑豊」は麻生大臣の牙城であるが、筑豊でも麻生氏の飯塚と田川では人の性格も支援する議員も異なる。
その田川に君臨しているのが、田川を含む福岡11区の二階派の武田良太衆議だ。
強権で知られた故田中六助官房長官を叔父に持ち、叔父譲りの強権手法で知られる武田良太氏の地盤は、田川郡と田川市を主とし、すでに5期務めるもまだ49歳と若く、大臣経験がなく地元への恩返しも少ない。

一方、自民党福岡県連内では、前会長を務めたが、蔵内現会長(古賀誠派ながら麻生氏も味方、息子は古賀派の林芳正参議の元秘書、息子の選挙では山本幸三氏も支援。※古賀派は現岸田派)との間には大きな確執がある。
武田良太氏と古賀誠氏=岸田派の対立、麻生太郎氏との確執、山本幸三氏との確執がある。

福岡11区は、田川市(人口4.8万人)、行橋市(7.0万人)、豊前市(2.5万人)、田川郡(7.5万人)、京都郡(5.5万人)、築上郡(3.1万人)の選挙区。

海岸近くを東九州道が開通、今後、団地造成や再開発が期待される行橋市や築上町、過疎化が進む内陸部の田川市や田川郡という地域状況にある。

福岡11区では9月27日、武田良太(自民)、竹内信昭(社民)、山下登美子(共産)の3人が立候補の意向を表明しているが、新たに築上町出身で元官僚の村上智信(元経産省情報プロジェクト室長)が出馬意向を表明した。
村上氏は「官僚時代に得たノウハウを生かし、低迷する地元の経済を活性化させたい」と述べた。
無所属出馬の予定だが、「希望の党」を含め、誘いがあれば参加を検討するとしている。

村上氏は、麻生太郎大臣と関係があり、このままでは、二階派で自民党現職の武田良太氏との保守分裂選挙になる可能性が高い。

<二階×麻生戦争>
二階派と麻生氏が決定的にトラぶったのは、昨年10月行われた鳩山邦夫衆議死去に伴う福岡6区の補欠選挙、鳩山二郎氏の弔い合戦になった選挙でもあり、鳩山二郎氏が圧勝した。

問題はその自民党公認、自民党福岡県連が党本部に蔵内謙氏(山口・林芳正参議の秘書)の公認を申請。その後、鳩山氏も自民党本部に公認申請した。
しかし、結果、安倍首相のヨイショ係りの筆頭に上り詰め勢い増すニ階氏が、蔵内謙氏の公認を見送り、両者とも公認しなかった。安倍首相もそれを承認した。

しかし、蔵内謙氏の選挙には、麻生太郎副総理が、じきじきに選対本部長を務め、それまで麻生氏と犬猿の仲とされた古賀誠氏(元自民党幹事長)も手を握りも積極支援しての選挙戦だった。
 また、山本幸三氏も蔵内謙氏支援を表明していた。

ただ、選挙戦は、弔い合戦、選挙区の大票田久留米市は鳩山家母方のブリヂストン石橋家のお膝元、蔵内謙氏が自民党本部から公認を受けられなかった時点で、勝敗は付いたと見られた。

敗戦となった蔵内謙氏は、自民党福岡県連会長の蔵内勇夫の息子であり、蔵内勇夫県連会長は、その後問題となった安倍首相のお友達の加計学園問題に大きな影響を与える日本獣医師会会長でもある(会長ながら経緯詳細やコメントを控えている)。

当選挙戦で鳩山二郎氏側に立ったのが、福岡11区で二階派の武田良太衆議だった。当然、武田氏が鳩山氏に手ほどきした。結果、鳩山二郎氏は衆議当選後、二階派に席を置いた。

こうした、公認選びで、古賀誠氏と麻生太郎氏がバックについている自民党福岡県連の申請を蹴った二階氏、二階氏に蹴らせた武田良太氏という構図、その恨み辛みは相当根深いものになっている。

大宏池会構想、かつての宏池会の流れを汲む古賀派(現、岸田派)と谷垣派(分裂・一部麻生派に合流済、残りは無派閥)と麻生派があり、再統一の構想。

山本幸三地方創生相(岸田派)と武田良太氏は、以前は同じ選挙区で熾烈な選挙戦を繰り広げていた。(現在は小選挙区が武田良太、比例代表が山本幸三に棲み分けされている)

今回の福岡11区の選挙は、安倍首相との密着プレーで勢いのある二階氏と、安倍首相誕生の立役者である麻生氏の代理戦争の様相を呈している。
肝心の村上氏は、現職武田良太氏の公認で動かぬ自民党公認を毛頭から考えず、無所属もしくは希望から出馬するという。麻生+古賀の連合軍も相当、感情的になっているようだ。

二階氏の強引さは、昨年5月行われた地元、御坊市の市長選挙で地元保守の反対を押し切り、長男を立候補させたが、高齢で7期目の現職柏木征夫氏に大差で負けたという事例もある。(いくら強引でも根回しは必要ではないのだろうか)

0928_03.jpg

0928_04.jpg

スポンサード リンク
[ 2017年9月28日 ]

 

関連記事

 

 

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   
スポンサード リンク
 


PICK UP


PICK UP - 倒産

↑トップへ