中国 北朝鮮国連制裁をザル法化 8月石炭輸入、食糧輸出急拡大
中国が国連制裁を遵守せずとも北朝鮮に対して核・ミサイル開発をまずは凍結させるならば問題はないだろう。しかし、中朝対話のタの字もせず、米トランプを弄び、世界をオチョクッているようだ。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は27日、中国税関の資料を引用し、今年7月と8月の中国から北朝鮮へのトウモロコシ輸出が3万4964トンで、昨年同期の100倍ほど増加したと報じた。
同期間に小麦の輸出(8383トン)は11倍増加し、コメの輸出(1万7875トン)も約80%増加した。
今年に入って国際社会は、北朝鮮に対する経済制裁を強化し続けているが、この動きとは正反対に中朝間の食糧貿易が活発に行われている実態が明らかになった。
国連安全保障理事会は、北朝鮮による大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験を受けて、8月5日に対北朝鮮制裁決議2371号を採択し、その後北朝鮮が9月3日に行った6回目の核実験を強行すると、今月11日には決議2375号を発表した。
これに伴い、北朝鮮産の石炭・鉄・鉄鉱石などの鉱物と、繊維製品・水産物の輸出が全面的に禁止された。北朝鮮に対する原油供給も年間200万バレルに制限される。
しかし、北朝鮮への食糧輸出は制裁対象に含まれていない。
専門家らは、中国による活発な食糧輸出の動きについて、中朝関係が実際にはさほど悪くなっていない証拠だと説明する。
日本戦略研究フォーラムのグラント・ニューシャム上席研究員は「これは(国際社会の制裁の動きにも)中国が大きな圧力を受けていないことを示している」として、「中国は北朝鮮との交易を厳格に取り締まることはないだろう」と分析した。
北朝鮮の穀物輸入量が急増したのは、例年5-9月に食料不足が起きることに加え、8月に深刻な洪水被害が発生したからだとみられている。
一方、中国が自国内の余剰在庫を処分するために北朝鮮へのトウモロコシの供給量を大幅に増やしたとの分析も示されている。
WSJは「市場関係者らは、輸出されるトウモロコシの相当量は消費用としては不適合だと言っている」「一部は4年以上経過し、エタノールの生産しかできない」と報じた。
以上、
トウモロコシでエタノールを生産し、自動車などの燃料にするよう提案しているのだろうか。
中国税関資料によると、中国は2月に今年分をストップさせたはずの石炭の北朝鮮から8月160万トンも輸入している。今年4月には石炭の変わり、当時制裁対象ではなかった鉄鉱石の輸入を急拡大させていた。
資料に出てこない密貿易もあり、中国が自主的に取り締まったというニュースは皆無、国連による北朝鮮への貿易制裁は、中国にとってザル法のようだ。
米トランプも中国に対して貿易制裁ばかり要求し、中国も米トランプに表面上付き合い、中国は完全に北朝鮮を他人事化してしまっている。
米トランプは、中国に、北朝鮮に対し、飴と鞭の政策を行使させ、核・ミサイル開発や実験を即停止させるべきだ。
米トランプは、大統領選挙戦同様危機を煽り、緊張を高める手法で、日韓に武器を売りつけても、「ロケットマン」「老いぼれ」の応酬、相手もあり、感情的に危機は高まりばかり。それも一枚上手で狂気な金正恩は確実に核・ミサイル開発という実を取っている。
北朝鮮は中国しだいだ。