アイコン 韓国軍版「アイアンドーム」構築へ 北のBM11ロケット砲弾破壊へ

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韓国軍は、すでに敵陣の中・長距離砲の砲弾軌跡を分析して、瞬時に発射位置を特定、地対地攻撃ミサイルを発射して敵陣を破壊するシステムを構築している(性能は不明)。

韓国軍当局が、イスラエルの対空防衛システム「アイアンドーム」の韓国版として、北朝鮮の長距離砲の砲弾を迎撃するシステムの開発に取り組んでいることが16日、韓国軍合同参謀本部が国会国防委員会に提出した資料で明らかになったと報道されている。

合同参謀本部は、「戦争指揮本部や韓国型ミサイル防衛システム(KAMD)施設など、国と軍の重要施設に対する敵の集中攻撃に対応するための迎撃システムの戦力化を検討している」と説明している。
イスラエルからアイアンドームを購入することも検討したが、首都圏に対する北朝鮮の同時多発的な長距離砲攻撃への対応には適さないと判断したとされる。

アイアンドームは、射撃統制センターや探知レーダー、誘導ミサイル発射台、通信所などで構成される。
複数の場所に誘導ミサイル発射台を設置して、ドーム型の防空網を形成し、長距離砲の砲弾を迎撃するシステムだ。イスラエルは2011年に開発を完了した。1基の価格は約560億ウォン(約55億円)に上り、迎撃用ミサイル「タミル」は少なくとも1発が約7000万ウォンとされる。

合同参謀本部は「アイアンドームは(イスラム原理主義組織)ハマスのような非正規戦部隊の散発的なロケット砲攻撃からの防衛に適したシステム」として、「北の同時多発的な長距離砲の攻撃には適さない」と説明した。
一方、合同参謀本部は新たな戦力として、無人機に高性能の爆弾を搭載し、敵の重要施設を攻撃する「自爆型無人機」などを導入する計画を明らかにした。

以上、
アイアンドームは、ロシア製の多連装ロケット砲のBM-21などの砲弾を迎撃に対処可能なシステムをイスラエルのラファエル社が製作した。最終テストにも成功させ、2011年から配備されている。
ただ、大量のロケット砲が一度に撃ち込まれた場合の対応は難しいだろう。
また、捉えた砲弾には対応できるだろうが、攻撃対象物に数秒しかかからない、どこからどこへ撃ちこまれるのかわからないロケット弾を途中で撃ち落とせるだろうか。限られた首都機能の主要部署の防衛のためのシステムだろう。
北朝鮮はBM11、BM21、 M1992、M1993という4種類の122ミリロケット砲を配備している。
 BM11は、発射管が30個で、15分で30発全てを発射できる。
M1992とM1993は、いずれも発射管が40個で、20分以内に40発を発射でき、再装填時間は3分と短い。BM21も発射管が40個で、再装填時間は10分前後だという。

こうしたロケット砲が100基あったとしても、×30連装で3千発、5回装てんすれば1万5千発が飛んでくる。
北朝鮮が国境沿いに構える砲門は、5千とも1万ともいわれている。
韓国版アイアンドームは、雨あられ状態で撃ち込まれる砲弾の区別もつくのだろうか。初期攻撃で相手陣地を6割破壊したとしても2千から4千の砲門が残る。
確かに韓国軍の最新技術は進化しているが、イスラエルのアイアンドームのシステムでも盗み出さない限り、早期に完成させることは不可能。

また、せっかく韓国版を製造するには、レーザー砲(LaWS)が現実的だろう。すでに米・イスラエルが共同して戦術高エネルギーレーザー砲(THEL)の実証試験を終えている。

それでも北朝鮮が強力な電磁波のEMP爆弾でも撃ち込んできた場合、システムそのものが破壊される可能性もある(電磁シールドにより発電機からシステム全般に至るまで完全に保護することは不可能に近い)。すでに、レーザーの大気での減衰を制御する方法も開発されたともいう。

迎撃体制が乏しい北朝鮮に対する自爆型無人機による拠点爆撃は脅威だろうが・・・。

ただ、こうした研究開発こそ、次世代の武器や産業の米になる。コンピュータがそうであったように・・・。

 

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[ 2017年10月17日 ]

 

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